本書は、タイトルから想起させられる “手帳術” のみならず、それに付随した時間術・整理術などのライフハック全般も盛り込まれた、お得な一冊です。また終盤では、著者の熊谷正寿さん(GMO会長兼社長)ならではの “経営哲学” にも触れることができます。

1つだけ惜しい点を挙げるなら、”手帳の生写真が一切出てこない” ところでしょうか。
※文章だけだと理解しにくい部分をカバーするための表やフローチャートなどは出てきます

もし、熊谷さんが実際に使用されている手帳の “とある1日の手帳の中身・レイアウト” などをそのまま晒した生写真が挿絵として入っていれば、もう少しイメージが沸きやすかったかもしれません。もっとも、そこまで難しい言い回しで書かれている感じでもないので、文章を何度もしっかりと読み込んでいけば必ず理解できるはずです。
というかおそらく、手帳づくりに自由度を持たせるために “あえて” 生写真の掲載を控えたのではないかと勝手に推測しています。読み手に対してイメージを固定させてしまうのを防いだのではないでしょうか。

お前らのpcデスク周り晒していけ” の手帳バージョンっぽいものを想像されているのであれば、肩透かしを食うかもしれません。ですが、手帳の使い方を手取り足取り学びたい方にとっては、強力な助っ人となり得る可能性は大いにあります。

スポンサードリンク

 

全ては “夢をかなえるため”

以下は、熊谷さんが提唱されている手帳の形式になるわけですが、本書を読み進めていくことによって徐々にその理由が判明します。

  • 紙の手帳
  • バイブルサイズ
  • 3種類の手帳(夢手帳・行動手帳・思考手帳)

紙の手帳が推奨されている理由は、大体の方が分かるかと思います。アナログツールの有用性については、ネット上でもよく論じられていますからね。

その上で、”バイブルサイズの手帳” と “3種類の手帳” という要素が、密接に関わってきます。最初は「別にA4サイズでも何でも良いじゃん」と思ったのですが、理由を聞いたら妙に納得してしまいました。確かに考え方としては、理にかなっていると思います。

手帳選びの段階で既に、夢をかなえるための下準備が始まっているということですね。

 

他人のレイアウトをパクるのではなく “運用方法” を学ぶ

冒頭でも触れましたが、本書は熊谷さんの手帳のレイアウトをそのまま紹介するものではありません。熊谷さんが、どのような手順や信念に基づいて、手帳を有効活用しているのかを知るための本です。

正直、私も最初は「手帳の使用例、見たかったなぁ・・・」と思っていました。でも、無きゃ無いで何とかなるし「どうしても欲しかったら、そういうのに特化した別の本を買って補おう」という結論に至った次第です。

そんなこんなで文章がメインの本にはなるわけですが、なかなか侮れません。

例えば、本書では「こういう目標設定をしてみた(あるいは、しようとしている)んだけど、果たしてやり方は合っているのだろうか?」といった “読み手が抱くであろう疑問” を先読みするかのように逐一、熊谷さんのアドバイスが添えられています。

誰かの真似をして立派な手帳を作ったり、対外向けの立派な目標設定をするだけで満足してしまい行動が伴わない・・・みたいな状況に陥ってしまっては本末転倒ですからね。そういった点で、かなり慎重に読み手を誘導してくれているのが分かります。

 

とりあえずココだけは読んでおくべし

手帳の使い方、目標設定・未来年表などの作成方法などについては、36〜83ページを何度も何度も読み込めばOK。本書の最重要ページ群だと個人的には思っています。

とりわけ、以下の項目は必読です。図表・数値・例などを用いて、かなり具体的に解説されています。

  • P36:「夢・人生ピラミッド」のすべてを埋める「全人」を目指す
  • P42:人生という旅の計画書「未来年表」を書いてみる
  • P66:夢を実現するために必要なことをリストアップする
  • P69:「行動手帳」でやるべきことをスケジュールに落とし込む
  • P78:チェックリスト思考のすすめ

また、P207:自然の法則から導き出した「五十五年計画」辺りも、併せて読んでおきたいところです。文章内でご本人も言及されている通り、構図としてはやや眉唾な感じも無くはないですが「あえて信じてみる」というのも戦略の1つだろうし、ここで勇気を出して攻勢をかけられるのが一流の方々なのかな・・・なんて思います。

 

5年越しで叶っていた夢

本書で言うところの “夢手帳” に近いものを Evernote上で5年前に作っていたのですが、その内の何個かがいつの間にか実現していました。
※一部、目標を下方修正したものもありますが、用途としては一緒なので叶ったことにしておきます

issatsu1

関連記事
一体どうなる?キャスター付きの業務用ホワイトボードを自宅に導入してみた

「安かろう悪かろう」を払拭!『タンスのゲン』のリクライニング&オットマン付きOAチェアは有能だった

今さら『Lenovo ThinkPad X230』レビュー:デスクトップPC並に快適な作業環境を持ち運べるモバイルノート

何でも置きたい人必見!Viseo『L字型ガラスPCデスク』の収納力&デザインがエグい

見てのとおり “買い物リスト” かつ仕事道具ばかりなので、夢というほどの大層なものではありません。何となく「予算に余裕があったら買おうかな」ぐらいのノリで、ネットでテキトーに拾った写真を放り込んでいただけです。

ただ1つ言っておきたいのは・・・私、このページを作ったこと自体を完全に忘れていたんですよ。

この本を読んでいて「あ、そう言えば」と思い出して久しぶりに開いてみたら、ほとんど叶っていました。おそらく、深層心理で願望を持ち続けていたということなんでしょうね。

ともあれ “欲しいもの” である程度の効果が出たので、次は “なりたい自分” などの方向でもアプローチをかけてみようと思います。

 

あとがき

中盤にも結構良いことが書かれているのですが、本書オリジナルの要素は、ほぼほぼ前半部分に固まっている印象です。中盤はぶっちゃけ、他の似たような本でも学べるような気はします。

ただ、後半で出てくる熊谷さんの経営哲学については、一読の価値ありです。

単純に “圧倒的な実績を残している” のを知ることで前半の手帳術パートに対してより説得力が生まれるでしょうし、熊谷さんの思考パターンを学べるという意味でも、目を通しておく価値はあるかと思います。

スポンサードリンク

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします