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パソコン&スマホ

『Lepow Z1』レビュー:良コスパ&全部入り!どこでも2画面を実現できるモバイルモニター

2020年2月27日

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香港の『Lepow』社が販売している外付けモニター『Lepow Z1』を購入してみました。

最近よく耳にする "モバイルモニター" というワード。主に小型ノートパソコン、とりわけ近年のウルトラブック・UMPCなどに標準搭載されている USB Type-C端子と "ケーブル1本で" 接続可能なタブレット型モニターとして、一部のガジェット好きの間で人気があるようです。

そんなモバイルモニター界隈で、本体性能や付属品の充実度の割にお手頃価格を実現しているのが、今回ご紹介する『Lepow Z1』。

結論から先に言ってしまうと「場面・場所に縛られずに、どこでも作業効率アップを実現したいなら間違いなく "買い"」です。ただし導入にあたって条件があるので、そちらの点については後述します。

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『Lepow Z1』を開封してみる

新品です。なお、見ての通り3年保証が付いています。

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マットな素材の白パッケージ。

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中には、モバイルモニター本体の他に以下のものが同梱されていました。

  • ミニHDMI to HDMIケーブル
  • Type-C to Type-Cケーブル
  • Type-C to USBケーブル
  • ACアダプタ
  • スマートカバー
  • 保護フィルム(2枚)
  • ホコリ取り用クロス
  • 取扱説明書

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ミニHDMI to HDMIケーブルは "映像出力" 専用。
Type-C to USBケーブルは "給電" 専用。
そして Type-C to Type-Cケーブルは、映像出力&給電用となっています。

最近のパソコンであれば、Type-C to Type-Cケーブル1本のみでデュアルモニター環境を構築可能です。ですが、古いパソコンだとそもそも Type-C端子が搭載されていない場合も多いため、このような場合は上2つのケーブルを使ってください。

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こちらが本体。液晶はアンチグレア(非光沢)タイプです。

そして背面は・・・アルミ製でしょうか?ひんやりしています。

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光沢フィルムを貼った後なので分かりづらいかもしれませんが・・・IPS液晶なので、視野角は広めです。

ノートパソコン側の TFT液晶が若干赤みがかっているのに比べ『Lepow Z1』の液晶は、横から見ても白背景をきちんと再現できているのが分かります。

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液晶から向かって左側面には、映像専用ミニHDMI端子・映像&給電用Type-C端子・イヤホンジャック。
液晶から向かって右側面には、給電専用Type-C端子・設定メニュー&音量調節用ツマミ・電源ボタン。

また、両側面の中央にはスピーカー用の穴が空いています。

スピーカーの音質・音圧は、一般的なノートパソコンの内蔵スピーカーと同等もしくは "やや上" といった印象です。iPadの内蔵スピーカーみたいな高クオリティを想像して聴くとガッカリするかもしれませんが、オマケと考えれば及第点だと言えるでしょう。

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一応、PSE(電気用品安全法)マークも付いています。

ちなみに、電気用品安全法とは「検査によって、この家電には危険性が無いことを認めましたよ」という "日本の" 法律です。で、検査済みの機器には PSEマークが刻印されています。

もちろん PSEマークがある=100%安全とは断定できません。ただ、少なくとも "然るべきところはきちんと経由している" という証明にはなりますし、無いよりはあったほうが良いのは言うまでもありません。

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『Lepow Z1』のココが良い!

USB Type-C対応PCならケーブル1本で接続可能

本商品に限ったメリットではありませんが、モバイルモニターの基本コンセプトって "屋内の作業環境をどこでも再現できる" ことだと思うんです。

これを実現するためには、ケーブル類は極力減らさなければなりません。常に電源が確保できるとは限りませんから。

Type-Cが出てきた当初は「わざわざコネクタや端子を小さくして、何の意味があるんだろう?」と思っていましたが、電力供給ができる・対応機器を小型化できることを考えると、良いことづくめなんですよね。いかん、UMPC欲しくなってきた・・・

 

USB Type-C接続と HDMI接続の両方に対応

仕様・コンセプトを見る限り、基本的には最近のミニノートパソコン・UMPCユーザーなどを対象とした商品なのだと思います。ですが、中には「ちょっと型の古いパソコンしか持ってないんだけど、もし対応しているなら使ってみたい」という人もいらっしゃるはずです。

そういった人もカバーできるように、本商品では HDMI規格でも接続ができるようになっています。たださすがに、D-Sub(VGA)はコネクタが大き過ぎて、モバイルモニターに厚みを持たせないといけなくなるため非対応です。

HDMI接続が使えるので、もちろん PS3・PS4・WiiU・Switch・Xbox Oneなどの据置型ゲーム機にも標準で対応しています。

 

基本的にケーブルを買い足す必要がない

コスト削減のため「対応してるけど、ケーブルは各自用意してね」といったスタンスで電子機器を販売しているメーカーは意外と多いです。

その点で言うと、本商品には Type-Cケーブル(給電用×1本、給電&映像出力用×1本)や HDMIケーブルなどが完備されているため、それ以外の出費を最小限に抑えることができます。

ケーブルって意外と高いし、さらに言うと「どの規格とどの規格?オス?メス?ミニ?マイクロ?」みたいなことを調べるのって結構面倒だったりするんですよね。きちんと調べたつもりが、間違った規格のケーブル買っちゃうこともあったりして。

なので、メーカー側で必要なものを標準装備してくれているのって、すごくありがたいんですよ。多少コストが上がっても良いから、他のメーカーでも採用してほしいぐらいです。

 

モニターの光沢 or 非光沢を好きに選べる

モバイルモニターの主な利用者は、おそらく "仕事でパソコンを使う" 層だと思っています。もちろんゲーム機やスマホの画面なども出力できますが、そちらのほうは画面の拡張ではなく "画面拡大・画面複製" のためにモニターが使われているわけで、ぶっちゃけ無きゃ無いで何とかなるんですよね。

その証拠に本商品の液晶画面は、文字表示に長けたアンチグレア(非光沢)タイプとなっています。仕事で使うモニターの場合、映り込みや指紋などは気が散る原因になりがちですし、これは良い仕様。

その一方で、本商品には保護フィルムが2枚付属しています。

そして何と、この保護フィルムを貼ることでグレア(光沢)タイプの液晶画面に早変わり。グレア液晶にアンチグレアの保護フィルムを貼るパターンはよく見かけますが、逆パターンは割と珍しいかもしれません。

余談ですが、グレア液晶にも "発色が鮮やかになる" といったメリットがありますし、動画視聴やゲーム用途だとこちらのほうが画面が華やかになります。基本はビジネス用途だけど、保護フィルムを貼ることでホビー目的の層もカバーしているのは単純に素晴らしい。

 

コンパクトかつ高解像度

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例えばアパート住まいの人の場合「モニターを置くスペースを最小限に抑えたい」といった要望も中にはあったりするのではないでしょうか。

本商品はデュアルモニターでも場所を取らないため「テレビでだいぶ幅を取ってしまったので、せめてパソコンのモニターぐらいは・・・」なんて時にオススメです。なお、画面サイズはコンパクトですが、解像度は1920×1080まで対応しているため、広々と使うことができます。

 

使わない時はスマートカバーで画面を保護できる

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本商品にはいわゆる "スマートカバー" が付属しています。

一般的なスマートカバーの主な機能は "スタンド" "画面保護" "スリープ機能" あたりでしょうか。残念ながら本商品にはスリープ機能は付いていませんが、使わない時に閉じておくことで画面のキズやホコリの付着を防止できます。

ちなみに・・・写真の左と右で、それぞれ折り目の数・場所が異なるのがお分かりでしょうか?

左(カバー背面)は、折り曲げることでモバイルモニター背面を後ろ体重で支えてくれます。『Microsoft Surface』みたいな感じをご想像いただくと、分かりやすいかもしれません。

右(カバー前面)は、一番下の折り目を "谷折り" にすることで引っかかりを作り、モバイルモニターの底面が手前に滑らないよう支えてくれます。

 

つまり、こういうことです。よく考えられてるなぁ・・・

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バッテリー絡みでの心配がない

バッテリー非搭載のため、経年使用による膨張・初期不良による爆発などのトラブルとは無縁

です。これ、考えようによってはデメリットにも捉えられるかもしれませんが、個人的にはありがたい仕様だと感じています。

昔のこういう電化製品って、乾電池式が主流だったじゃないですか。それはそれで電池交換の手間があって面倒ではあったんですが、逆に言うと "電池さえ入れれば今でも普通に使える" んですよね。ゲームボーイとかラジカセとか。

バッテリー式の家電は確かにすごく便利なんですけど、劣化した時が厄介だったりします。メジャーなメーカーなら、ある程度の期間は交換用バッテリーを販売してくれたりしますが、それでもサポート期間はいつか終了するわけで。永遠じゃないんですよね。

この商品も "電源さえ確保できれば、理論上は一生使える" 類いのものです。この安心感は結構大きい。

 

有名メーカーの類似商品より大幅に安い

『ASUS』やモバイルモニター界の草分け『GeChic』などといった有名メーカーが販売している類似スペックのものと比べると、本商品は約1万円も安く買えてしまいます。調べてみると分かりますが、先述したメーカーの15.6型モバイルモニターは大体3万円ぐらいがエントリー価格です。

じゃあ "安かろう悪かろう" なのか?って話なんですが、そうとも言い切れないと思います。

例えば「Supremeや STUSSYみたいなデザインの服が欲しいけど、予算に限りがあるから、ユニクロや GUで似たようなデザインのものを探してみよう」みたいな。

ファッションに精通しているわけではないので例えが適切かどうかは分かりませんが「縫製がしっかりしていてデザインもそこそこであれば、別にファストファッションで構わないや」なんて人も結構いらっしゃるのではないでしょうか。

『Lepow』については、まさにこれが当てはまる印象です。

正直メーカー名も聞いたことないですし、最初に商品ページを見た時も「あ・・・この読み方わからない感じは、間違いなく中国だわ」といった感じで、心のシャッターが閉まりかかっていました。やたら数の多い高評価レビューも胡散臭いし。

それでも、モバイルモニターのコンセプト自体にはすごく興味が湧いたし「3万円だと手が出しにくいけど、2万円ぐらいなら良いかな」といった具合で、絶妙な価格設定だとは素直に感じました。

 

『Lepow Z1』のココが惜しい!

保護フィルム貼り付けの難易度が高い

保護フィルムの貼り付けは、かなり難しいです。15.6インチともなれば、そりゃ無理もない。

まあ保護フィルムはオマケですし、さすがに文句は言えません。メーカー側から「自信があればどうぞ」的な感じで、挑戦状を叩き付けられているぐらいに思っておけば良いかも。

ちなみに私は、キレイに貼るのに1時間以上かかりました。

 

付属のケーブルだけでは古いパソコンで使えない(場合がある)

モバイルモニターにケーブル周りの取り回しの良さを求めるのであれば、新しいパソコンを使うことが半ば必須となります。

今回の検証に使用したパソコンは、2013年製の『Lenovo ThinkPad X230』になるのですが、こちらのモデルには Type-C端子が搭載されていません。で「だったら HDMI接続しかないな」となるわけですが、残念ながらこちらも非搭載。

このことに気付いたのは、本商品が家に到着した後です。「さあどうする・・・これじゃレビュー書けないぞ?」と、途方に暮れる羽目に。

後に調べてみたところ、X230には "Dual-Mode Displayport" という端子が搭載されており、ここに変換ケーブルを咬ませることで HDMI接続が可能だということが判明。ちなみに、端子の形状は Mini-Displayportと全く一緒です。

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というわけで、急遽 "Mini-Displayport ⇔ HDMI変換アダプタ" を購入。

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その結果、無事にモバイルモニターが表示されるようになりました。

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Lenovo公式のカタログスペックには "Mini-Displayport" としか表記されていなかったので、HDMI接続はできないと勝手に勘違いしていました。

なるほど。++Dというロゴが付いた Displayport端子は、HDMI接続および DVI接続に対応しているんですね・・・いや~勉強になった。

 

もう1つモニターを繋げようとすると "信号なし" 状態に

先述の問題に加え、もう1つのトラブルも厄介でした。トリプルディスプレイ(ノートPC本体の画面+外付けモニター2個)をしようとすると、片方の画面が消えてしまうのです。

今まで使っていた別の外付けモニターが接続されている状態で『Lepow Z1』を繋げると、後から繋げたほうが "信号なし" 状態になってしまいます。

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逆に『Lepow Z1』を先に接続した状態で先ほどの外付けモニターを繋げると、やはり後から繋げたモニターが映らず。

ちなみに、接続環境は『Lepow Z1』が HDMI。もう1つの外付けモニターは D-Sub(VGA)接続となっています。

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以前は両方に D-Sub(VGA)を使うことで、外付けモニターを2個接続できていました。

ただ、以前の環境は 1920×1080と 1024×768の合わせ技によるトリプルディスプレイなので、もしかすると低解像度モニター側の負荷が軽かっただけかもしれません。

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こちらも後から調べてみたところ、トリプルディスプレイができない原因が判明。どうやら、チップ(グラフィックボード・ビデオカード)に Intel(R) HD Graphics Familyが採用されているパソコンは、デュアルディスプレイまでしか対応していないみたいです。

チップの種類は、[ファイル名を指定して実行] で dxdiag と入力し、[ディスプレイ] タブを開くことで確認できます。

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参考リンク
PCのディスプレイを3つ以上に増やしたいのですが、色々わからない点が...|Yahoo!知恵袋

外付けという手もありますが、基本的にノートパソコンはグラボの交換・増設ができないんですよね。

 

おまけ:USBアダプタを使えばトリプルディスプレイは可能なのか?

先ほどのリンク先に "USBディスプレイアダプタを使えば、HDグラフィックスとの組み合わせでも問題ない" との記述があったたので、ダメ元で試してみることに。

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結果は・・・残念!2つ目の外付けモニターを接続した瞬間に、もう片方のモニターが消えてしまいました。ダメかぁ・・・

まあでも、この変換アダプタ(I-O DATA USB-RGB/D2)がそもそも USB2.0時代の古いものなので、USB3.0に対応した製品ならもしかすると使えるかもしれません。※未検証

なお余談ですが、USB変換アダプタを使った D-Sub(VGA)接続は、解像度の高いモニターに不向きです。Wi-Fi接続による無線デュアルディスプレイと同等か、下手するとそれ以下のパフォーマンスになってしまいます。

昔の記憶だと、1024×768モニターぐらいであればサクサク動きましたが、1920×1080モニターだとほぼ使い物になりませんでした。参考までに。

 

まとめ

まとめると、こんな感じです。

  • 最近のパソコンならケーブル1本で接続可能
  • Type-Cと HDMIの両方に対応
  • ケーブルを買い足す必要がない
  • モニターの光沢 or 非光沢を好きに選べる
  • コンパクトかつ高解像度
  • 使わない時はスマートカバーで画面を保護できる
  • バッテリー絡みでの心配がない
  • 有名メーカーの類似商品より大幅に安い
  • 保護フィルム貼り付けの難易度が高い
  • 付属のケーブルだけでは古いパソコンで使えない(場合がある)
  • もう1つモニターを繋げようとすると "信号なし" 状態に

この手のモバイルモニターを外仕事でガンガン活用したいのであれば、2010年代前半あたりのパソコンだと厳しいかもしれません。

なぜなら、パソコン側が Type-C接続に対応していないと、結局ケーブルが常時2本必要になるからです(電源が確保できない場所だとモバイルバッテリーも必須)。

もちろん "据置で使うのであれば" 全く問題ありませんが、そうなると「じゃあ別に普通のモニターで良いよね」となるわけで。ぶっちゃけ、本商品より大画面の外付けモニターでも、据置きタイプならもうちょい安く買えますからね。

ついでに。このモバイルモニターを据置メインで使うとなると、2本のケーブルがモニターの左右からビヨ~ンと出てしまいます。なので、配線にこだわるタイプの人にとっては、許しがたいビジュアルに見えるだろうなぁ。

 

・・・と、ボロカスに叩いてはみたものの、個人的には本商品にそこまで不満を抱いてはいません(強がってるわけじゃないよ!)。

なぜかと言うと、モバイルモニターというもの自体に将来性を感じているからです。

普通の外付けモニターは、持ち歩くことができない。
一方、モバイルモニターは今後 Type-C対応パソコンに乗り換えることで、使い方の選択肢が増える。

直近の願望を満たすだけなら前者でも十分ですが、後者を選んでおけば5年後・10年後のパソコンライフにバリエーションが生まれます。その頃になれば中古市場でも Type-C対応パソコンがたくさん出回っているでしょうし、モバイルモニターだけ今のうちに導入しておくというのも悪くはないかなと。

というわけで結論。現在のみならず "将来まで見越して" 先行投資するのであればオススメです。

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