※当ブログはアフィリエイト広告を利用しています

音楽のこと

【鋼】Dream Theater『A Change of Seasons』レビュー

2016年8月28日

※当ブログはアフィリエイト広告を利用しています

HAGANEYA(@imech_jp)です。

1995年リリース。前作『Awake』を最後に脱退した Kevin Moore さんの後任として、新キーボーディスト Derek Sherinian さんを迎えて収録された EP(ミニアルバム)です。

EP と言いつつ、カバー曲のライブ音源を含むため、収録時間はなんと57分越え

表題曲である #1『A Change of Seasons』が7場面に分かれている他、#2 が2場面、#4 は3場面、#5 は6場面に分かれているため、実質的には全19曲。本作購入当時の私と同様、原曲を知らない人間にとっては "フルアルバム" 感覚で聴けてしまう作品となっています。

スポンサードリンク

 

Images and Words 収録予定だったとは思えない "Awake ~ Falling Into Infinity" 臭

Metallica の One (...And Justice for All) みたいなアコースティック系イントロを経て【1分27秒】辺りから Train of Thought ばりのヘヴィなリフが始まったかと思いきや【2分48秒】辺りからなぜか Erotomania (Awake) が始まる『I. The Crimson Sunrise』、5分28秒辺りからの New Millennium みたいなキーボード・サウンドに Derek 期の始まりを予感させる『II. Innocence』、退廃的な雰囲気を感じさせるアコースティックなバラード曲『III. Carpe Diem』、Metropolis Pt. 1 (Images and Words) をシンプルに再構築した冒頭パートを経て【11分30秒】辺りからレースゲームで流れていそうなフュージョン・サウンドが聴こえてくる『IV. The Darkest of Winters』、本曲のハイライトとも言える超絶技巧パートと後半のバラード・パートとのギャップが面白い『V. Another World』、Falling〜 の開放感と Awake の閉塞感を併せ持った『VI. The Inevitable Summer』、閉塞的な雰囲気が抜けてどことなく次作 Falling〜 への橋渡し的な空気感を漂わせつつクライマックスを迎える『VII. The Crimson Sunset』。

Images and Words 収録予定だった楽曲にも関わらずヘヴィかつスペーシーな雰囲気からは、紛れもなく Awake を経由した作品であることが伝わってきます。また、Derek さんも楽曲制作に関わっているため、4th『Falling Into Infinity』のオーガニックな匂いも少々。

Derek 期のスタジオ盤が本作と Falling〜 以外に存在しない上に表題曲が "23分越えの超大作" なので、相対的にフルアルバムと同様の価値で見てしまいがちですが、聴いた後の充実感は(カバー曲のライブ音源を除いても)なかなかのものです。

個人的には Images〜 に収録しなくて正解だったと思いますし、もうちょっと煮詰めた上でコンパクトな楽曲を5~6曲追加すれば、フルアルバムとして出せたのではないでしょうか。

スポンサードリンク

カバー曲のライブ音源について

  • Funeral for a Friend / Love Lies Bleed(Elton John)
  • Perfect Strangers(Deep Purple)
  • The Rover / Achilles Last Stand / The Song Remains the Same(Led Zeppelin)

カバー曲については、どの曲も比較的オリジナルに忠実です。

Funeral for a Friend のシンセ・パートはオリジナルのチープな音源のほうが好みかなぁ・・・あと、Perfect Strangers は原曲でもプログレ臭い変拍子が使われているので、選曲としてはピッタリだと思います。

 

The Big Medley

  • In the Flesh?(Pink Froyd)
  • Carry on Wayward Son(Kansas)
  • Bohemian Rhapsody(Queen)
  • Lovin', Touchin', Squeezin'(Journey)
  • Cruise Control(Dixie Dregs)
  • Turn it on Again(Genesis)

ある意味『Octavarium(曲のほう)』のプロトタイプとも言えますが、こちらはオマージュではなく完全カバー。

6曲が10分半のコンパクトな楽曲にまとまっているので、原曲リアルタイム世代には懐かしさを、後追い世代には Dream Theater の新曲と思わせるインパクトを与えます。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

-音楽のこと
-, ,