どうも、ハガネ屋(@imech_jp)です。
こういうのは、大体文末に来るような話になるのですが、あえて冒頭でぶっちゃけておきたいと思います。
原則、サイトで批判の類は一切しない主義なのですが、今回に限り例外としてとらえていただければ幸いです。
僕は『きこ書房』及び『株式会社エスエスアイ』が大っ嫌いです(笑)
もちろん意味もなく嫌いだと言っているわけではなくて、当然きちんとした理由があります。
2006年頃でしょうかね・・・当時 速 ”読” に興味がありまして、たまたまコンビニで CD付きの500円本を手に取ったんです。
その本には、速 "聴" って書いてありました。
で、巻末に付属のハガキに要項を記入して郵送すると無料サンプルDVDがいただけるとのことで、その際うっかり書いてしまった電話番号に対して向こう2〜3年間、強引な勧誘電話が頻繁に来るようになったのです(笑)
あ・・・知ってる人は知ってますかね。速聴と言えば『SSI』。
SSIとは『ナポレオン・ヒル・プログラム』の販売・開発元になります。
ナポレオン・ヒル・プログラムってのは、ウン百万円もする超高額自己啓発プログラムのこと。
そのナポレオン・ヒル・プログラムへ誘導するための出版社が『きこ書房』。最近話題のワ○ミ氏が啓発本を多数出版している事でも有名です。
つまり、"ワンコイン本 → 数百万の自己啓発プログラム" このような仕組みになっています。
あえて汚い表現を使うとするならば、"ワンコインの速聴本=エサ" ということですね。
まあ・・・バックエンドが数万円レベルなら許せるんですが。
ワンコイン本を買う段階の人間が、数百万のプログラムを手にして果たして使いこなせるのかな・・・という話です。
数百円 → 数千円 → 数万円 → 数十万円みたいな形で、習得レベルに合わせて段階的に提案していくのであれば話は別ですけども。
・・・とまあ、そんなむかしむかしの思い出話です。
こんなことを書いておいて全然説得力は無いかもしれませんが、ナポレオン・ヒル自体は全然嫌いではありません。特別好きでもないですけどね。
『きこ書房』と『エスエスアイ』と、強引過ぎる営業マンが嫌いなのです。
選挙前になって突然、公明党公明党言い出す創価学会員みたいなもんです。
あの不気味さを経験したことがある方は、容易に想像がつくはず(笑)
名著だけど読みにくい『思考は現実化する』という本
まあ前項の理由も多少は絡んでますね。
要所要所でナポレオン・ヒル・プログラムへの誘導が入るので。
あと、これまた知っている方にはおなじみの、能力を脳力って書きたがるこだわりとか(笑)
あれさえ無ければスムーズに読めるのに・・・なんて思われている方も多いかもしれませんね。もしかすると。
いや、そんなことは大した話じゃないんです。
もう一つの名著『7つの習慣』も読みにくいことで有名ですが、『思考は現実化する』も負けず劣らず、中々に読みにくい本だったりします。
まあでも両者に共通する読みにくさは、良い意味での読みにくさです。
要は本人に受け入れる覚悟があるか無いかの部分と、自己啓発本の草分け的存在であるがゆえのボリュームだけなので。
『思考は現実化する』の要約・再編集版
これまた、ナポレオン・ヒルが書いたものの一つに、『巨富を築く13の条件』という著書があります。
書籍版は、マンガと文章が織り交ぜられていて読みやすいとの事。
(すみません。書籍版のほうは未読につき、詳しくは書けません・・・)
まあちょっと・・・未読につき書けませんとは言ったものの、先日オーディオブック版を入手したので内容的には大体掴めました。
Amazonのレビューでも書かれてらっしゃる方がいますけど、巨富を築く13の条件=『思考は現実化する』の要約版といった面持ちです。
もうちょっと具体的に書きますと、『思考は現実化する』の第1〜15章を "全13章に再構成" した本ですね。
もし第16〜18章以降を読みたければ『思考は現実化する』のほうを買ってね♪、みたいなノリでしょうか。
ボーナストラックの付いていない通常版CD=『巨富を築く13の条件』という感じ。
で・・・案の定 Febe!で『思考は現実化する』を探したところ見つからなくて、よくよく調べたら『巨富を築く13の条件』がほぼ同一内容とのことで購入した形です。
肝となる【願望実現のための6カ条】こそが挫折ポイント
上のほうで "受け入れる覚悟があるか無いか" と書きましたが、それこそがまさに本書における願望実現のための6カ条に他なりません。
本の中でも触れられていますが、ここさえクリアできた時点で半分以上は成功したも同然なんだろうなーと思います。ザックリ言うと。
でもそれが一番難しい。
ですが中々できないからこそ、この部分が肝だと考えます。
で、そこをクリアするために必要なのは頑張ることではなくて、深層心理に繰り返し訴えかけ続けること=深層自己説得。という個人的解釈。
これは・・・良い意味での "洗脳" になるのかもしれません。
徹底して客観的であろうとする7つの習慣と比べると、まさに対極の書といったイメージです。もう一つの究極奥義書。
まあ、ナポレオン・ヒル 一派の芸風=洗脳漫談というイメージですので、手法としてはどことなくしっくり来る感じはします(笑)個人的に。
ちなみに、以前書いた『7つの習慣』関連の記事において、人によっては「否定的」にとらえられそうな表現をしたのですが。
ナポレオン・ヒル関連だけ特別視するわけではありませんけど、まあ 一冊ぐらいその手の本を持ってても良いのかなーとは思います。
"高揚" サイドの一冊として。
中途半端なナポレオン・ヒル由来の啓発本を手に取るぐらいなら断然こっちです。
いやホント、こういう微妙な書き方はあまりしたくないんですけど(笑)
ですがどうしても、日本支部のイメージがすこぶる悪過ぎて・・・
まとめ
『思考は現実化する』『巨富を築く13の条件』ともに、高額プログラムへの誘導にさえ目をつむれば間違いなく名著です。
というか、実質同じ本みたいなものですけどね。内容を考えると。
『思考は現実化する』が重くて挫折した方や、段階的に内容を理解していきたい方には『巨富を築く13の条件』がオススメ。
とりわけ『思考は現実化する』の日本版オーディオブックが存在しないことを考えても、音声での格安ナポレオン・ヒルは『巨富を築く13の条件』一択ということになりますね。
あと、個人的に『きこ書房』謹製のオーディオCD(速聴関連)にカルト宗教臭さをプンプン感じるのですが、Febe!経由の音声は "臭み" が薄れます。
もっとも、製作元のオトバンクさんが 一般書籍まで幅広く手掛けていますし、ナポレオン・ヒル関連だけ宗教臭い語り口だったら逆に違和感ありますけれども(笑)
というわけで、ご検討中であれば参考にどうぞ。
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