気が向いたので、またまた中古パソコンを買っちゃいました。
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【デスクトップPC編】続・人柱覚悟で『ワジュンPC』の中古パソコンを買ってみた
前回たまたま良品を引き当てただけじゃないの?と若干疑っていましたが、結論から言うと「今回も変わらず良品でした」という話です。
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今回購入したのは、パナソニックの『Let'snote CF-NX3』。レッツノートと言えば、ビジネスマン向けパソコンの定番中の定番ですね。
CPUは、第4世代Core i5-4200U 1.60~最大2.60GHz。カタログスペックによるとメモリは4GBですが、例のごとく今回購入した本体は8GBに増設。内蔵ストレージもSSDに換装された状態で届きました。
体感パフォーマンスについては、さすがに第4世代。ノートパソコンにも関わらず、以前レビューした第3世代Core i5搭載デスクトップPC『DELL OptiPlex 3010 SFF』と同等レベルのサクサク感を実現しています。
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『Panasonic Let'snote CF-NX3』のスペック ※ワジュンPCカスタム版
-- | スペック |
---|---|
モデル名 | Panasonic Let'snote CF-NX3(詳細な型番は不明) |
CPU | Intel Core i5-4200U 1.60~最大2.60GHz |
グラフィックス | 内蔵Intel HDグラフィックス4400 |
OS | Windows10 Pro |
ストレージ | SSD 240GB |
メモリ | 8GB RAM(公称で最大8GB。非公式で16GBに増設可能) |
ビデオメモリ | 1745MB(メインメモリーと共用) |
表示方式 | 1600×900px、12.1型ワイド(16:9)HD、TFTカラー液晶 |
外部ディスプレイ出力 | 最大1920×1200px |
無線LAN | Intel Dual Band Wireless-N 7260 IEEE802.11a(W52/W53/W56)/b/g/n準拠 |
モバイルWiMAX | IEEE802.16e-2005準拠(受信最大28Mbps、送信最大8Mbps) |
有線LAN | 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T |
Bluetooth | Bluetooth v4.0 |
I/Oポート | USB 3.0ポート×2、USB 2.0ポート×1、RJ-45×1、VGA×1、HDMI×1、マイク入力端子、オーディオ出力端子 |
リムーバブルメディア | SDカード×1(SDHCおよびSDXC対応/UHS-I高速転送対応/著作権保護技術対応) |
駆動時間 | バッテリーパックS:約13時間、バッテリーパックL:約26時間 |
充電時間 | 約2.5時間(電源OFF時)、約3時間(電源ON時) |
バッテリー容量 | バッテリーパックS:公称6800mAh、バッテリーパックL:公称13600mAh |
サイズ | 高さ2.54×幅29.5×奥行き19.75cm(バッテリーパックS装着時) |
重量 | 1.13kg(バッテリーパックS装着時)、1.34kg(バッテリーパックL装着時) |
リリース | 2014年1月24日 |
詳しいスペック情報はこちらでどうぞ。
『Let'snote CF-NX3』のベンチマークを測定してみた
まずは、ベンチマークソフト定番の『CrystalDiskMark』。
比較対象の下2つがどちらも第3世代なので当然っちゃ当然ですけど、CF-NX3のほうが性能は上です。
続いて、こちらも定番の『ドラゴンクエストX ベンチマークソフト』。
640×480px環境での動作は、なんと "快適"。スコアも『ThinkPad X230』の2倍弱ぐらいまで伸びています。
また『ThinkPad X230』と『Optiplex 3010』の 1280×720pxでの動作が "やや重い" になっているのに対し、『Let'snote CF-NX3』は初となる "普通"。ドラクエ10をプレイするかどうかはさておき、思っていた以上に性能は高かったです。
『Let'snote CF-NX3』のココが良い!
最大24~27時間のバッテリー駆動 ※バッテリーパックL装着時
レッツノートは元々バッテリーの持ちが良いことで知られていますが、本モデルで省電力性を高めたことにより、旧モデルの『CF-NX2』から飛躍的に駆動時間がアップしています。
【JEITA 1.0】
-- | NX1 | NX2 | NX3 | NX4 |
---|---|---|---|---|
バッテリーパックS | 8時間 | 9時間 | 12~13.5時間 | 13.5時間 |
バッテリーパックL | 16時間 | 18時間 | 24~27時間(※) | 27時間 |
なお、NX4からは『JEITA 2.0』準拠で計測した場合の駆動時間も併記されています。NX1~NX3までの公称値は不明ですが、計算上は大体こんな感じになるはず。
【JEITA 2.0】 ※NX1~NX3は私が勝手に算出した値です
-- | NX1 | NX2 | NX3 | NX4 |
---|---|---|---|---|
バッテリーパックS | 5.5時間 | 6時間 | 8~9時間 | 9時間 |
バッテリーパックL | 11時間 | 12時間 | 16~18時間 | 18時間 |
ただしあくまでも "公称" なので、実測でこのレベルのパフォーマンスを期待するのはやめておきましょう。
個人的には、JEITA 1.0の計測値の半分ぐらいバッテリーが持てば十分じゃないかな~ぐらいに考えています。実際『ThinkPad X230』のバッテリーが体感でそのぐらいでしたし。
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中古PCですが、当時のハイスペックモデルなので余裕で現役です。第3世代Core i5を搭載しており、AtomやCeleronと比べても数倍の性能差があります。
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まあそれでも、バッテリーパックLであれば10時間以上(Sでも6~7時間)は余裕で持つわけですからね。外で使うパソコンとしては、かなり理想的な駆動時間ではないでしょうか。
レッツノートはユーザー数が多いこともあり、旧モデルの新品バッテリーが現在でも比較的入手しやすくなっています。定番リース品ならではの大きな大きなアドバンテージですね。
なお『JEITA 1.0』は、2001年6月20日に発表された "バッテリー搭載PCの駆動時間測定方法" です。13年後の 2014年1月20日にアップデートされた『JEITA 2.0』のほうが、より現実的な値として参考にしやすいのではないかと思います。
参考リンク
JEITAバッテリ動作時間測定法
※文字数の都合により、記事タイトル上は "26時間" と表記しています(検索の1ページ目に出てくる公式サイトのカタログスペック通りです)。ただ CF-NX3にもいくつか種類があり、モデルによっては24時間のものや27時間のものも存在します(Let'snoteの公式カタログPDF参照)。いずれにせよ、間を取って "26時間ぐらい" といったところではないでしょうか。
軽さとバッテリーの持ちを両立できている
前項ではバッテリーパックL装着時の圧倒的な駆動時間について触れました。
ただ、そもそも NX3からは省電力性が大幅に上がっているので、バッテリーパックSだけでも割と長時間パソコンを使い続けることが可能なんですよね。
というか、バッテリーパック "S" って言ってるけど、実は 6800mAhぐらい容量があるんですよ。で、このバッテリー容量って『ThinkPad X230』の9セルバッテリー(最大サイズ)とほぼ一緒なんです。
X230の場合は9セルバッテリーが上限なので、どんなに頑張っても駆動時間を実測4~5時間(公称9.4時間)ぐらいまでしか増やせません。しかも、9セルバッテリーを装着すると本体重量が1.5kgぐらいになってしまうから、気軽に持ち歩くには少々厳しいんだよなぁ・・・結局デスクトップPCみたいな使い方になっちゃってるし。
つまり、"バッテリー容量を合わせて" 比較するとこうなります。
-- | 重量 |
---|---|
Let'snote CF-NX3 | 1.13kg |
ThinkPad X230 | 1.5kg |
NX3もバッテリーパックL装着時は 1.34kgとそれなりの重さにはなりますが、それでも X230に比べると 150gも軽量。モバイルノートとして使うことを考えると、やはりレッツノートに軍配が上がりますね。
ホイールパッドによるスピーディーかつ快適な閲覧性
タッチパッドのフチ部分(光沢がある部分の内側)を円にそってなぞることで、画面を上下にスクロールすることが可能です。ちなみに、なぞり始めがフチ部分なだけで、以降は(指を離さない限り)タッチパッドをテキトーにクルクルなぞっても反応してくれます。
独自仕様の入力機器としては ThinkPadのトラックポイントも有名ですが、トラックポイントはどちらかと言うと "ミリ単位のカーソル操作が求められる作業" に向いています。例えば、パソコン本体の入力装置だけで画像加工などを行いたい場合は ThinkPadの圧勝です。
逆にレッツノートのホイールパッドは、"なるべく体を疲れさせずに、大量の情報をガンガン処理していきたい" みたいな用途に向いていると思いました。トラックポイントが描画系ならば、ホイールパッドはテキスト系の作業で潜在能力を発揮してくれそうです。
本項で挙げた2つの入力装置は、それぞれが別ベクトルの優位性を持っています。そのため甲乙つけがたいというのが正直なところです。
その上で「"外でスピーディーに仕事をこなしていく" という用途により適しているのは、レッツノートのほうなのかな・・・」と、個人的には感じました。
精密作業にはあまり向いていませんが、必要なものと不要なものをパパっと取捨選択していかなければならない情報社会において、レッツノートは強力な武器となり得るように思います。
拡張性の高さ
本体の左側面に USB 3.0ポート×2、VGA(D-Sub)端子×1、HDMI端子×1、ケンジントンロック×1。
右側面には USB 2.0ポート×1、SDカードスロット×1、RJ-45(有線LAN)コネクタ×1、RJ-11(モデム)コネクタ×1。
そして本体前面に、オーディオ出力端子とマイク入力端子。
これらが、いわゆる "B5サイズ" のモバイルノートパソコンに全て詰まっています。
ライバル機『ThinkPad』もほぼ同様の拡張性を有しているのですが、さすがにモデムコネクタ(おそらくFAXを送る時などに使うコネクタ?)は付いていませんでした。なんか・・・徹頭徹尾、ビジネス用途に振り切ったパソコンです。
その一方で、HDMIを "変換アダプタをかませずに" 接続できる仕様がニクいですね。
古い規格を切り捨てずに、現代の使用シーンを想定した拡張性を実現しているあたり、さすがとしか言いようがありません。生まれた時代的に USB Type-Cポートが搭載されていない点を除けば、個人的には非の打ち所がないパソコンです。
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指を跳ね返してくるかのようなキーボードの打鍵感
なんでしょう・・・最初は、この量産型の安物ノートパソコンみたいな薄灰色のキーボードに味気なさを感じていたんです。外観のボンネットデザインは大好きなんですけどね。
ですが、実際にタイピングしてみてわかりました。「なるほど、これは "選ばれる" わけだ」と。
主観かもしれませんが、レッツノートのキーボードは "指が跳ねる" 感じがするんです。例えるなら、エアクッションの入ったスニーカーみたいな感じでしょうか。
指を押し返してくる感覚があるせいか、不思議とタイピングが捗るんですよね。まあ、気のせいだと言われればそうかもしれませんけど。
ThinkPadの "底に鉄板を仕込んでるかのような安定感" も好きなんですが、こっちはこっちで別ベクトルの魅力があると思います。
80~90年代の SUV車みたいな天板デザイン
これは完全に主観です。もうね、レッツノートのデザイン大好きなんですよ。
以前に別の記事でも書いたんですけど、昔コンビニで働いていた時に JTの営業マンの方が使っているのを見て「このパソコン格好良いなぁ・・・」と密かに憧れていました。
今思えば、あの方が持っていたレッツノートも会社で支給されたリース品の1つだったんでしょう。テプラで作ったラベルみたいなのが貼ってあったので、間違いないと思います。
じゃあイコール "格好悪い" のかというと、私はそう思いません。
もちろんデザインがダサいって言われていることは重々承知ですが、レッツノートのダサさは例えるなら "ヘヴィメタルのダサさ" なんです。「ダサいのは分かってるけど、これだけは譲れない」的なこだわり方をしているというか。
耐久性を高めるための天板のボンネット構造も、まるで 80~90年代の SUV車を見ているみたいで。無骨で男臭いんだけど、それがまた良い。
Macbookの洗練された極薄&流線形ボディのオシャレ感も分かるんです。でも自分は、こっちのほうが好みかなぁ・・・
メイド・イン・ジャパン
ライバル機『ThinkPad』が嫌いな人の理由の1つとして、近年は "中国が関わっている" という点がよく挙がります。
IBM時代から一貫して日本の大和事業所が開発に大きく関わっている ThinkPadですが、レノボに吸収されて以降は品質の良し悪しに関係なく毛嫌いする人が増えた印象です。個人的には ThinkPad大好きなんですけど、警戒心を持ってしまう方々の気持ちはわからなくもありません。
一方のレッツノートは、初代から現在に至るまで "国産" を貫き通しています。品質試験・組み立て・検査・管理すべてです。
参考リンク
MADE IN KOBE 進化を続ける信頼と安心の日本品質|Panasonic
世界において日本ブランドのパソコンはすっかり影が薄くなってしまいました。そんな中、レッツノートは我関せずと言わんばかりに、独自の道を突き進んでいます。
品質へのこだわりが強過ぎるがあまり "高級機" の位置づけとなってしまっているレッツノートですが、価格という壁をも乗り越える "メイド・イン・ジャパンの安心感" が大きなメリットであることは言うまでもありません。
『Let'snote CF-NX3』のココが惜しい!
初期状態だとホイールパッドが使えなかった
これは、Windows8用のホイールパッドユーティリティをインストールすることで解決しました。[CF-NX3E、NX3Xシリーズ Windows 8 (64bit) 導入済みドライバー] メニューの、上から23番目ですね。
右端の Downloadより、wheelpad_v5.04l10m00_cflx3_1_win8_64_d135072.exe というファイルをダウンロード。インストール後にパソコンを再起動することで、ホイールパッドが反応するようになるはずです。
参考リンク
Let's note CF-NX3シリーズ 導入済みドライバー|パナソニック パソコンサポート
バッテリーがリコール対象の可能性あり
この件については、別記事で詳しく触れています。あとがきの関連記事リンクからご確認ください。
ちなみにリンク先の記事でも書いたとおり、今回購入した『Let'snote CF-NX3』の純正バッテリーパックSは、リコール対象外のロットでした。
半角/全角キーが押しにくい場所にある
これは、よく言われてますよね。頻繁に使うキーのはずなのに、場所が悪いし小さい!
おそらく "本体の横幅を抑えるための苦肉の策" だとは思うのですが、せめて [Tab]キーの位置と逆だったらなぁ・・・
モノラルスピーカーなので音質が悪い
こちらもド定番の弱点。
Bluetoothスピーカーなどがあれば補える弱点ではありますが、本体だけで何でもできちゃうパソコンなので、どうしても期待しちゃう部分はありますね。
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中音域〜高音域を5とした場合、低音域は「3〜3.5」ぐらいの感覚です。個人的には、ちょうど良いチューニングがされていると感じました。
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キーボードにバックライトが付いていない
ライバル機『ThinkPad』には上から照らすタイプのライト(ThinkLight)が搭載されていて、これが意外と使えるんですよ。
あと、モデルによってはバックライト付きキーボード(社外品)に交換できるものもあったりするので、外観をいじる楽しさは ThinkPadのほうが上かもしれません。
屋内であればデスクライトという手もありますが、屋外だと USBライト使うしかないのかなぁ・・・
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あとがき
元々バッテリー駆動時間が長いシリーズですが、NX3でさらに+8時間(バッテリーパックSは+4時間)伸びたことで、モバイルノートパソコンとして申し分ない性能へと進化を遂げています。
記事執筆時点で6年前(2014年モデル)の少々古いパソコンですが、もし状態の良いものを中古で見つけたら、ぜひとも確保しておくことをオススメします。名機です。
ただし1つ注意点。前項でも軽く触れましたが、本機はバッテリーのリコール対象製品となっています。
私が『ワジュンPC』で購入したものはリコール対象外でしたが、購入の際は必ずバッテリーの "品番" と "ロット記号" を確認しましょう。以下の関連記事にて、その辺りの説明もしていますので、よかったら併せて読んでみてください。
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