部屋の印象を変える上でもっとも効果的なのは、以下の 3つではないでしょうか。
- 壁の色
- カーテンの色
- 床の色
単純に面積だけで考えると、部屋をカスタマイズした場合のインパクトや影響力は 壁>床>カーテン の順番に大きいと思いますし、やはり壁の色を変えるのが一番効果的ではないかと思います。
ただ、壁の色を変更するとなると、意外にコストおよび労力が掛かるんですよね。
まず、ペンキを塗る場合は塗料のニオイや飛び散りなども心配ですし、そもそも賃貸の人は不可能です。カッティングシートを使うにしても全面張り替えとなると、金額がかさむであろうことは容易に想像がつきます。
※ちなみに壁紙の張り替えをリフォーム業者に頼んだ場合、最低でも 3万円、多くて数十万円ぐらい掛かるみたいです(もし気になったらご自身で調べてみてください)
そうなると、次は "床" です。床も、色・デザイン・材質で見た目の印象がガラッと変わります。
ちなみに私の仕事部屋の床はベージュ色なのですが、とにかく地味過ぎるんですよね。しかも "備え付け" の絨毯なので剥がすわけにもいかず・・・悶々とした日々をおくっていました。
これで、せめて初期状態がフローリングだったら「タイルカーペットを敷き詰めよう!」と即決できるんですけど、"毛" の上から "毛" となると精神衛生上あまりよろしくないわけです。
そんな中「備え付け絨毯の上から敷いても、ダニが湧きにくそうなものは無いのか?」と探していたところ見つけたのが、今回ご紹介するい草 "風" のカーペット『ウィード』です。
目次
い草 "風" カーペット『ウィード』を開封する
ホームセンターなんかだと "巻き物状態で縦置き" か、もしくは "折りたたまれた状態で平置き" のいずれかでパッケージされていると思うんですが、今回の商品は後者でした。
メーカータグは、カーペットの裏側に付いています。裏側は黒い正方形が薄くなっているので気付くとは思いますが、くれぐれも裏返しで敷かないよう気を付けてください。
余談ですが、IKEHIKO(イケヒコ・コーポレーション)って 1886年創業なんですね。公式サイトの沿革にサラッと目を通したんですが、"い草" 商品にかなり力を入れている老舗の国産メーカーみたいです。
サイズは、348×352cm(江戸間8畳)。
※2畳・3畳・4.5畳・6畳など別のサイズも選択可能
部屋のサイズが約345×355cmと微妙に違うため、正直「敷く時にタテヨコの判別が面倒くさいなぁ・・・」とは思いました。おそらく、"耳" の分で上下2cmずつ長くなっているはずなので、本体(編み込み部分)はどちらも 348cmになるのではないでしょうか。
なお注意点です。例えば、同じ 8畳でも "江戸間" と "本間" でサイズが大きく異なる(タテヨコ30cmぐらいずつ違う)ため、購入前に必ず床をメジャーで計測しておきましょう。
- 江戸間8畳 → 348×352cm
- 本間8畳 → 382×382cm
江戸間が "東日本" の畳のサイズで、本間が "西日本" の畳のサイズを表した呼び名だそうです。地域によって違うんですね。
い草 "風" カーペット『ウィード』を敷いてみた
今回 "い草" 風カーペットを購入した理由の 1つに、"備え付けの絨毯がシワシワになってしまい、アイロンを掛けても直らなくなった" というものがあります。
根気強くアイロン掛けしてればいつかはシワを伸ばせるのかもしれませんが・・・面倒くさくなったので「じゃあ、いっそのこと隠しちゃおう」と。
というわけで、実際にカーペットを敷いてみました。
ちなみに Afterのほうにも跡が付いていますが、これは "椅子のキャスター跡" です(元々は綺麗な状態でした)。こりゃ近いうちに、椅子の保護マットも買う羽目になりそうだなぁ・・・
い草 "風" カーペット『ウィード』を敷いてみて感じたメリット
和室にも洋室にも合わせやすい "和風バーバリー" テイストな柄
おおむね商品ページ通りのイメージです。細部を見ると "和風" だけど、全体を見ると "和洋折衷"。例えるなら、"日本好きの外国人が中世日本をイメージして作った甲冑" みたいな感じでしょうか。
また、前項の写真は遠景で撮影していますが、どことなく『バーバリー』っぽい雰囲気もあるような気がします。バーバリーの日本的解釈、みたいな。
ちなみに個人的な好みを言うと、ベストではないけど "ベター" なデザインだと感じました(少なくとも、ベージュ色のシワシワカーペットに比べれば全然マシ)。
正直、デザインだけで言えばタイルカーペットなどのほうが小洒落ているとは思います。でも "1枚のカーペットで市松模様を再現している" ものって、探してみると意外と少ないんですよね。なので「条件的にタイルカーペットの導入が難しい部屋なので助かった」という意味も込めての "ベター" といった感想です。
水拭きしやすい
ポリプロピレン材質のカーペットに変えて感じた、一番のメリットです。
表面がツルツルしており撥水性が高いため、気軽に水拭きできるのがとても良い。絨毯タイプのカーペットだと、掃除機がけやコロコロ以外で床を清潔に保つのが難しいですからね。
とは言え、水拭きだけではカーペットの下の汚れまで除去することができません。当たり前ですが、定期的に掃除機がけをする必要はあります。
寝っ転がりたくなる
手入れがしやすくなるということは、すなわち "横になっても服が汚れにくくなる" ということです。こうなると、寝っ転がることに対して自然と罪悪感が無くなるんですよね。
また、編み込まれたポリプロピレンの絶妙な質感も、それに拍車を掛けている気がします。
敷いてみて気付いたのですが、備え付け絨毯の時は、床に寝っ転がることを無意識に避けていたフシがあります。昨日今日の絨毯じゃないというか・・・どんなに掃除をこまめにしていても、何となくイヤなんですよね。毛のサワサワ感でかゆくなりそうだし。
まあでも、これは気持ちの問題だと思います。個人的に起毛の感じが好きじゃないだけかもしれません。
い草 "風" カーペット『ウィード』を敷く場合の注意点
1人だと敷くのが大変
私の場合は部屋に L字型のパソコンデスクを置いているため、デスクの足をくぐらせるのが大変でした。また、1人で作業を行ったこともあってか、1週間ぐらいは筋肉痛が取れなさそうです。
でも、これはまだマシなほうだと思います。部屋の中に洋服ダンスや本棚といった大型家具を置いていたら、こんなもんじゃ済まなかったでしょう。
しかも、この商品の場合は折りたたまれた状態で届くため、いったんカーペットを完全に開いてからじゃないと敷くことができません。もしこれがロール状のままで届いていれば、少しずつ転がしながら敷くことができたのですが・・・
ちなみに、位置の微調整なども含めて、カーペットを敷き終えるまでに 2時間半ぐらいは掛かったかと思います。ただ正直、もっと苦戦するかと思っていたので意外でした。
キャスターの引きずり跡・キャスター付き家具の移動のしにくさ
材質にポリプロピレン(PP)を使用しているため強度はそれなりにあると思うのですが、キズは割と目立ちます。何せ、敷いたばっかりにも関わらず、既にキャスターの引きずり跡が付いてしまいましたからね。
※ただ一応、商品ページには「引っ掻き傷に強い」と書かれています
また、編み込まれた "い草" 状のカーペットということで、キャスター付き家具を移動する際に引っかかりを感じる場面が多いです。もっとも、自分の場合は Beforeが備え付けの絨毯だったので環境的には似たようなものなんですが・・・
先述した "キャスターの滑りの悪さ・キズ" を解消するためには、結局『チェアマット』や『タイルカーペット』などを導入するしかないのかな~とは思っています。
あとがき
調べてみたんですけど "カーペットonカーペット" をやってる人の例って、なかなか見つからないんですよね。そして多くの場合「ダニの温床になるから、やめたほうがいい」というアドバイスがセットで付いてくるという。
そんな話を聞いたら、そりゃもちろん私も心配になります。でも備え付けなので、どうしようもないんですよね・・・剥がすわけにもいかないし。とりあえず掃除機がけぐらいは、こまめにしておこうと思います。
あと、数年おきに張り替える手間はありますが、防虫・防ダニシートを、床とカーペットの間にかませるのもアリかもしれません。
人柱ですね。これでもし「ダニが大量発生して、かゆくてかゆくて仕方がない!」みたいな極端なトラブルに見舞われたら、すぐさま記事に加筆しようと思います。
といった感じです。
「床の色を変えたい!でも、備え付けカーペットの上から敷いて大丈夫なの?」といった疑問をお持ちのあなたへ。当記事が "カーペットonカーペットを実践している数少ないケース" として参考になれば幸いです。
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