Lenovo P8 (TAB3 8 Plus) について色々と調べて回った結果、このモデルは日本未発売だということがわかりました。どうりで、カスタマイズ絡みの情報が全然出てこないわけだ・・・

Androidタブレットや Fireタブレット愛好家の楽しみの一つでもある root化(改造)ですが、どうやら当モデルは一筋縄ではいかないみたいです。

まず、このモデルはブートローダー(Bootloader)がロックされており、これを解除しないことには、その先の root化作業が始められません。ちなみに、当記事におけるブートローダーとは、”Android OSを起動するためのプログラム” のことです。

イマイチよくわからない場合は、”ブートローダーのアンロック=二重鍵の1個目” とでも解釈しておいてください。おそらく実際の意味とは異なるかと思いますが、個人的にはこの解釈がしっくりきます。

Androidは比較的自由度が高いのでこのまま使っても良いっちゃ良いのですが、どうしてもあきらめきれず手を出してしまいました・・・

というわけで、ブートローダーのアンロック作業含め、当モデルを root化するまでの作業を順を追ってご説明していきます。

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Lenovo P8 (TAB3 8 Plus) のブートローダーをアンロックするための手順

USBドライバのインストール

まずは、Lenovo P8 (TAB3 8 Plus) 用の USBドライバをインストールします。

USBドライバのインストーラは Lenovoの公式サイトにも置いてあるようですが、私の環境では上手くダウンロードできませんでした。ですが、タブレット本体とパソコンを Micro-USBケーブルで接続した際に CDドライブとして出現しますので、そちらからインストールすれば OKです。

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インストール後にタブレット本体をパソコンと接続し、デバイスマネージャーに [Lenovo ADB Device] と [Lenovo Composite ADB Interface] が表示されていれば大丈夫です。

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『Android Studio』のインストール

下記リンク先より『Android Studio』をダウンロード&インストールしましょう。インストール作業については、画面の案内通りに進めていくだけですので割愛します。

ダウンロード:Android Studio

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C:\Program files\Android\Android Studio\bin ディレクトリにある studio64.exe をダブルクリックし、Android Studioを起動してください。

ウィンドウが表示されますので、右下の [Configure] プルダウンメニューから [SDK Manager] をクリックしてみましょう。

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設定画面が表示されました。

左サイドバーから [Android SDK] が選択されていることを確認し、タブを [SDK Tools] に切り替えてみてください。その中の [Android SDK Platform-Tools] が、ブートローダーのアンロックに必要なデータです。

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この [platform-tools] を使ってブートローダーのアンロック作業を行なっていくわけですが、実際のデータがどこにあるかと言うと C:\ユーザー(ユーザー名)\AppData\Local\Android\Sdk ディレクトリ内に入っています。

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ここからはコマンドプロンプトを使って作業を行なっていくため、上記ディレクトリ内まで行くとなるとパスが無駄に長くなってしまいます。少しでも労力を減らしたいので、[platform-tools] フォルダを Cドライブ直下にコピーしておきましょう。

 

ちなみに『15 seconds ADB Installer』というツールでもブートローダーのアンロックができるみたいです。

実を言うと、こっちのツールも試してみたのですが、何度やっても failed(失敗)となってしまいダメでした。ただ、fastboot oem unlock-go なら行けるかもしれません。※後述します

私は Android Studioのほうで成功してしまったため、それ以降は 15 seconds ADB Installerを試していません。吐かれたエラーコードは全く一緒でしたので、おそらくこちらのツールも使えるはずです。ダウンロードサイズは圧倒的に小さいですので、こちらから試してみても良いかと思います。

 

おまけ:『15 seconds ADB Installer』のインストール

※『Android Studio』でブートローダーをアンロックする場合は不要です。どちらか1つでOK。

まずは、XDA-Developers から『15 seconds ADB Installer』をダウンロードしましょう。

ダウンロードした『adb-setup-x.x.x.exe』を右クリックし、[管理者として実行] をクリックして起動してください。普通に起動した場合、ADB はインストールされますが、Fastboot が正常にインストールされません。

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青背景のコマンドプロンプトが開きますので、中に記載されている以下の質問を全て [Y(はい)] で進めていってください。

  • Do you want to install ADB and Fastboot? → [Y] を入力して [Enter]
  • Install ADB system-wide? → [Y] を入力して [Enter]
  • Do you want to install device drivers? → [Y] を入力して [Enter]

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インストールウィザードに従って、インストール作業を進めていきます。

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作業終了後、Cドライブ直下に [adb] フォルダが生成されているはずです。フォルダ内に [adb.exe] [fastboot.exe] などが入っていれば OKです。

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以降の作業は “Lenovo P8 (TAB3 8 Plus) のブートローダーをアンロックする方法” を参考に進めていってください。
※ [platform-tools] フォルダの部分を、[adb] フォルダに置き換えて作業を進めれば OKです。

 

Lenovo P8 (TAB3 8 Plus) 側の設定を確認する

ブートローダーのアンロック作業を始める前に、タブレット本体側の設定で確認しておく箇所がいくつかあります。その前に、作業途中での電池切れを防ぐためバッテリー残量は最低でも60~70%ぐらいまで充電しておきましょう。

まず、Android6.0では、設定メニューの [開発者向けオプション] 項目が非表示となっています。これを表示させるには [設定] → [タブレット情報] 内の [ビルド番号] を7回タップしてください。これで、設定メニュー内に [開発者向けオプション] が追加されます。

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あとは、[設定] → [開発者向けオプション] から [OEMロック解除] と [USBデバッグ] の2項目を ON にすればオッケーです。

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Lenovo P8 (TAB3 8 Plus) のブートローダーをアンロックする方法

では、タブレット本体とパソコンを Micro-USBケーブルで接続しましょう。

コマンドプロンプトを起動し、platform-tools フォルダまでのパスを入力して [Enter] キーを押してください。

 

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cd はコマンドプロンプト内でディレクトリのパスを指定する際に使うコマンドです。今回に限らず、頻繁に使うコマンドですので覚えておくと便利でしょう。

 

adb reboot bootloader と入力して [Enter] キーを押すと、タブレット側の画面に “FASTBOOT” の文字と転倒状態のドロイド君(緑色のキャラ)が表示されます。

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※光の具合で緑色に見えませんが、↑がドロイド君です。

 

fastboot oem unlock-go と入力して [Enter] キーを押してみてください。アンロック処理がスタートし、端末が初期化されます。

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これ、巷のブログの多くが「fastboot oem unlock や fastboot flashing unlock でブートローダーをアンロックできます」と解説されているんですよね。ところが私の環境だと、何度挑戦してもコマンドプロンプト内には failed(失敗)の文字が繰り返されるのみ・・・困った。

で、よくよく見ると failed の先に “fastboot oem unlock-go” との表記を発見し「もしかしてコレか?」と試しに入力してみたところ大当たりでした。これぞまさしく “灯台下暗し” ってやつです。いや~、エラーコードはきちんと確認しないとダメですね。

 

Lenovo P8 (TAB3 8 Plus) を root化する方法

全メーカー対応のroot化ツールだと失敗します

全機種対応の『KingRoot』や『Kingo ROOT』などのツールを使って root化を試みたのですが、上手くいきませんでした。

巷の声を聞いてみると「全メーカー対応の root化ツールで失敗する場合は、その機種専用の root化ツールを使ったほうが良い」との話。確かに、以前『GPD XD』を root化した時も専用ツールを利用して成功したので、そういうことなのでしょう。

iPhone/iPad は1社から提供されており環境のバラつきがないため(iOSバージョン毎に使用するツールが異なることを除けば)脱獄ツールは同じものが使われています。ここが、Androidと iOSの最大の違いですね。

というわけで今回は、Lenovo P8 (TAB3 8 Plus) 専用の TWRPを使って root化を試みようと思います。

ちなみに TWRP(‎Team Win Recovery Project)とは、”カスタムリカバリ” のことです。

本来は “有志が開発した非公式のカスタムROMをインストール” したり “システムをまるごとバックアップ” したい時に使うツールなのですが、今回のように、全機種対応のツールで上手く root化できない時に使える “特定の機種専用のroot化ツール” としての役割も持っています。

 

Lenovo P8 (TAB3 8 Plus) の root化作業に必要なもの

最初に、以下のリンクより必要なものをダウンロードしましょう。

『QPST Flash Tool』は最新版(もっとも数字の大きいもの)をダウンロードしてください。

※『TWRP』については、Wi-Fiモデル『TB-8703F』用のファイルとなっています。3G/LTEモデルである『TB-8703X』をお持ちの場合は、こちらをご利用ください。

 

Lenovo P8 (TAB3 8 Plus) を root化する手順

まずは『QPST Flash Tool』と『Qualcomm USB driver』をパソコンにインストールしてください。ただ画面の案内に沿って作業を進めていくだけですので、ここは割愛します。

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なお『Qualcomm USB driver』のインストール~再起動後、パソコン画面右下に “テストモード” が表示されるかと思いますが、これは “未署名のドライバ” をインストールした際に発生します。

もしここで「未署名のドライバなんて怖くて使えないよ」という方は、すぐにドライバをアンインストールしてください。もっとも、そんな方はそもそも root化に手を出そうと思わないとは思いますが・・・

というわけで、このテストモードから抜ける方法をご紹介しておきます。

『コマンドプロンプト』を右クリックメニューから “管理者権限で” 起動してください。起動したら、以下の文字列を入力しましょう(コピペでも大丈夫です)。

 

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パソコンを再起動すると、右下のテストモード表記が消えているはずです。余談ですが、TESTSIGNING OFF の部分を “ON” にすると、テストモードに入れます。

 

インストール作業が終わったら、まずは [Program Files(x86)] → [Qualcomm] → [QPST] → [bin] ディレクトリ内にある [QFIL.exe] を起動してください。

『QFIL』が起動しますので、上のほうにある [Select Build Type] のラジオボタンを [Flat Build] に設定しましょう。

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続いて、[Select Programmer] メニュー右端の [Browse…] ボタンをクリックし、先ほどダウンロードした『TWRP』のディレクトリを指定してください。その際、すぐ下にある [Select Build] の空欄も自動的に埋まります。

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一旦、Lenovo P8 (TAB3 8 Plus) 本体の電源を切ってください。

タブレット本体側の音量+ボタンを押しながら、USBケーブルをパソコン側に接続してみましょう。

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Qualcomm HS-USB QDLoader 9008 (COM3)” という表示がされていれば、端末が正常に認識されています。

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[Download] メニュー右端の [Load XML…] をクリックし、[rawprogram0.xml] と [patch0.xml] を選択してください。いずれも、先ほど指定した『TWRP』のディレクトリ内にありますが、先ほどディレクトリを指定していますので、自動的に該当ディレクトリが表示されるはずです。

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青色の [Download] ボタンをクリック。処理終了後、Status欄に “Download Succeed” の青文字が表示されていれば成功です。

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タブレット端末側の [音量アップ] ボタンと [電源] ボタンを、本体が振動するまで同時に押し続けてください。すると、TWRPのロゴが表示された後、以下のような画面が表示されます。

まずは、一番下のスライダーを右にスワイプしてください。

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TWRPのメインメニューが表示されますが、中国語だと不便なので英語に直してしまいましょう。

  1. メインメニュー右列の下から2番目のボタンをタップ
  2. 右上の “地球儀のアイコン” をタップ
  3. 英語(English) を選択して、右下のボタンをタップ

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メインメニューに戻ったら、[Advanced] ボタンをタップし、その先のページ内にある [RM Forceencrypt] ボタンをタップしてください。

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一番下のスライダーを右にスワイプすると、大量のログが流れてきます。処理が終わったら、右下の [Reboot System] ボタンをタップ。

この辺りで「SuperSUをインストールしますか?」という旨の案内が表示されますが、まだインストールせず、スライダーの上のボタンをタップしてください。

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Androidが起動しますので、再び電源をオフにします。[音量アップ] + [電源] ボタンを同時に押し続けて TWRPを起動し、メインメニュー内の [Advanced] をタップ。

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Advancedメニュー内の [Install SU] ボタンをタップし、スライダーを右にスワイプすると、SuperSUのインストール処理がスタートします。

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最後にもう一度 [RM Forceencrypt] を確認したら、[Reboot System] をタップして再起動。

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Root Checker』などのアプリで root化が正常に完了しているか確認してみましょう。

  1. スーパーユーザーリクエストのポップアップが出てきたら、右下の [GRANT] をタップ
  2. [VERIFY ROOT] の文字をタップ

ステータスが緑色になっていれば、root化に成功しています。お疲れ様でしたm(_ _)m

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最後に

当記事を執筆するにあたって、以下の記事を参考にさせていただきました。

参考記事

[TWRP][Root][Guide] Lenovo P8 (TB-8703F and TB-8703X)|XDA Developers

How To Root and Install TWRP Recovery On Lenovo P8|Get Droid Tips

小ネタまで含めるとキリが無いのでやむなく厳選しましたが、国内外の Android系ブログ/サイト運営者の方々には感謝してもしきれません。本当にありがとうございます。

今回は、日本未発売モデルの root化ということもあり、情報収集~手順を体系的にまとめるまでに大変苦労しました。

とは言え、流れを把握してしまえば、作業量自体はそこまで多くありません。だって・・・ザックリ言ってしまうと、”ブートローダーのアンロック” と “カスタムリカバリ経由でのroot化” だけですから。

オシャレなデザインだし、そこそこ高性能なタブレットなので、せっかくなら潜在能力を解放させてあげたいですよね。これで、使用頻度がさらに高まりそうです。

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