HAGANEYA(@imech_jp)です。

1982年リリース。米国市場を意識して制作された前作『Point of Entry(邦題:黄金のスペクトル)』や、アメリカン・ロックの空気を感じる前々作『British Steel』は、ミドルテンポの曲を主体としたハードロック寄りの作風でしたが、本作は英国メタルとしてのオーラを全身に纏ったかのような、気品溢れる作品となっています。

『Point of Entry』で既に地ならしが出来ていたこともあり、本作以降 Judas Priest の作品は Rob Halford さんが一時脱退することになる『Painkiller』まで、Billboard200 の 40位以内(『Turbo』までは20位以内)の常連となるのです。

おそらく本作の存在が無ければ、アメリカはおろか全世界のメタルシーンが現在のような盛り上がりを見せることは無かったでしょう。バンドにとっても大きなターニングポイントの一つだったのではないでしょうか。

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“ヘヴィメタル界全体” の代表作

本作『Screaming for Vengeance(邦題:復讐の叫び)』は、バンド自身の代表作のみならず “ヘヴィメタル界全体の代表作” でもあるため、私みたいな者が駄文を垂れ流さずとも、巷に素晴らしいレビュー記事が溢れています。

とりわけ、#1『The Hellion』〜 #2『Electric Eye』の完璧な流れについては、あえて言葉で説明するまでもなく「いいから聴いてくれ!」という感じです。壮大なイントロで幕を開け、そこから “Judas Priest印” のリフが炸裂するスピード・チューンへと突入していく気持ち良さ。こういった構成の冒頭曲は他のバンドにも割とありがちですが、Judas Priest 独特の “後光が差す” 感じはなかなか体験したことがありません。この辺が “メタルゴッド” たる所以でしょうか。

その後も、ドラム叩きまくりなイントロから始まる疾走曲 #3『Ride on the Wind』、重厚な雰囲気のミドル・チューン #4『Bloodstone』、寂しげなイントロ&Aメロから徐々に男臭いロック・ナンバーへと盛り上がっていく #5『(Take These)Chains』、70’sハードロックと英国メタルのウェットな感じが融合した #6『Pain and Pleasure』、本作で最もエクストリームかつ Rob Halford さんのハイトーンボーカルが堪能できる #7『Screaming for Vengeance』、ザクザクしたギターリフが癖になる #8『You’ve Got Another Thing Comin’』、”ロッキー” などの格闘系の映画音楽を聴いているかのような #9『Fever』、前作&前々作で見せたアメリカン・ロック路線を継承する #10『Devil’s Child』とバラエティに富んだ楽曲が収録されています。

 

次作と曲構成は似ているが、本作のほうがシンプルで聴きやすい

次作『Defenders of the Faith(邦題:背徳の掟)』と全体的な曲構成は似ていますが、本作は対象とする年齢層が広めな印象を受けます。次作のミドル・チューンがやや大人受けしそうな雰囲気の楽曲なのに比べ、本作のミドル・チューンは比較的シンプルでわかりやすいメロディといった感じです。

『復讐〜』と『背徳〜』は “姉妹作” 的な作風なので、両方聴き比べてみるのも面白いと思いますし、どちらの作品から入っても満足出来るかと思います。

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