HAGANEYA(@imech_jp)です。
特に理由も無いのに、やらなければいけない事に対して「先延ばし」をしてしまう人は多いと思います。
昔の人が「先延ばしなんてけしからん!脇目も振らずに集中しろ!」なんて言っていたかどうかはわかりませんが、ハッキリ言って「現代には誘惑が多過ぎ」です。あらゆる誘惑にそそのかされて、先延ばしをしてしまう人が出てくるのも無理はありません。
そこで今回は、現在も先延ばしと戦い続けている私が「先延ばしの原因と上手に付き合う」方法をご紹介します。原因菌を殺すといった荒療治ではなく、共存するための方法です。
TV番組は予約録画。最初の5~10分で即消すか、早送りしながら視聴
本で言う所の「超速読」に近いかもしれません。「読書の技法」の著者である、佐藤優氏の言葉を借りて言うと「観なくてもよいTV番組をはじき出す」という感じです。
参考記事
月500冊読む佐藤優氏 速読は1冊30分、超速読なら1冊5分 - ライブドアニュース
要は「自分にとって重要度の低い番組・高い番組を見極める」ということをやります。もちろん自分自身の基準でOKです。教養番組だから重要度が高い、とかではなく「時間を割いてでも見逃したくないと心の底から思えるかどうか?」で判断します。
例えば私は、バラエティ番組が三度の飯より好きなんですが、(企画の良し悪しに関わらず)毎週欠かさず最初から最後まで集中して観るのは、せいぜいこのぐらいです。ダウンタウン・さまぁ~ず・バナナマン周辺に思いっきり偏ってますね。。。
- 内村さまぁ~ず
- クレイジージャーニー
- ゴッドタン
- さまぁ~ず×さまぁ~ず
- 水曜日のダウンタウン
- ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!
- モヤモヤさまぁ~ず2
- YOUは何しに日本へ?
- 夜の巷を徘徊する
- ロンドンハーツ
- ワイドナショー
他にも山ほど観ますが、他の作業をしながら観ることが多いです。あるいは、企画やゲスト次第では完全にスルーすることもあります。
上記の方法によって「集中して観た」にせよ「ながら作業で観た」にせよ、気持ちとしては「(TV番組を観たことによって)欲求が満たされた」形になります。
実際やってますが、意外と「あの番組、飛ばさずにちゃんと観ればよかった!もう一回観たい!」とはなりません。なぜなら、根本的なことを言ってしまえば「TV=暇つぶし」に過ぎないからだと思います。
動画サイトを見ながら出来る作業であれば一緒にやっちゃう
”時間泥棒”として何かと槍玉に挙げられやすい、YouTubeやニコニコ動画などの「動画サイト」ですが、中には「作業BGM」といった、仕事の効率を上げてくれる動画もあったりするので、一概に悪いものだとは言い切れません。個人的には「ミュージックビデオ(MV)」も作業BGMとして利用できると思います。
専業主婦の人だったら「家事」をしながら。フリーランスの人であれば「頭を使わない単純作業の時」などに。MVや作業BGMを流したりする程度であれば、気分転換になります。
ただし「ゲーム実況」や「TV番組の抜粋」みたいなものに関しては注意が必要です。絶妙な再生時間で句切られている場合が非常に多いため、どんどん関連動画をクリックしていってしまいがちです。
動作サイトを仕事の効率アップに利用する場合、仕事の内容によって流す動画の種類を分けることが必要です。
単純作業の場合は「歌詞の入った音楽」でも「うるさい音楽」でも何でも良いと思います。逆に、頭を使うような作業の場合は「歌詞の無い音楽・静かな音楽・環境音・クラシック」といった思考を妨げない音楽のほうが良いかもしれません。
参考記事
脳科学が教えてくれる、仕事を邪魔しない「音楽の聴き方」 | ライフハッカー[日本版]
私の場合、このような感じで使い分けています。
- 単純作業 → ゲームミュージック・J-POPなど
- 筋トレ → ヘヴィメタル
- ブログの記事を書く → 環境音・洋楽・インストゥルメンタルなど
ここまで書いておいてなんですが「無音」という選択肢もアリだと思います(この記事も無音状態で書いてます)。とにかく「作業の効率が落ちなければオッケー」というだけのことなので、作業BGMにとらわれ過ぎる必要はありません。
携帯ゲーム・スマホゲームは「トイレ」でプレイする
別にトイレじゃなくても構いません。ポイントは「場所を移動する」ことにあります。要は「この空間だけでは、ゲームやっても良いよ」という場所だけで、ゲームをやるということです。
このスタイルのインスピレーション元となったのが「ワークステーション・ポップコーン・メソッド」です。
参考記事
フリーランスや自宅勤務者は「ワークステーション・ポップコーン」メソッドで生産性を上げちゃおう!|ライフハッカー[日本版]
本来は「作業が1つ終わったら場所を移動して、また別の作業を開始する。移動時間を”リフレッシュ”の時間に充てる」というプロセスを繰り返すことで「生産性を上げる」という考え方です。
私の場合「仕事は特定の場所で行い、娯楽は別の場所でやる。筋トレで”リフレッシュ”する。」という形で、だいぶアレンジしてます。何気なく始めた手法ですが、よくよく振り返ってみると「ワークステーション・ポップコーン・メソッドから影響を受けているかも?」と気づかされました。
ポイントは「娯楽が”リフレッシュ”にあたる行動とは限らない」ということです。日頃からパソコンに向かう作業が多かったり、頭脳労働に従事している、という人の場合、むしろ「身体を動かす」ことのほうが、リフレッシュになる可能性が高いです。なお、肉体労働がメインの方の場合は、真逆の考え方になります(ゲームが気分転換になりやすい)。
ゲームによって、仕事に割くための時間や体力が奪われるのを避けたいから「特定の場所(トイレなど)に隔離してしまう」という感じです。
ニュースサイトや2chまとめサイトは「見出し」で読むかどうか判断
考え方としては、TV番組の項と一緒です。
まとめサイトに限らず、ネット上の記事・ニュースは「釣りタイトル」「誇大表現」である場合が多いですが「釣られるほど気になる」のであれば、思い切って読んでしまったほうが精神衛生上良いのではないかと思います。
ちなみに2chまとめサイトの場合、開いたスレッドは「1のソース元(リンク先の記事)」だけ読み、2以降のコメントは読みません。
どうしてもコメントが気になるのであれば読めば良いでしょうけど、基本「まとめサイト管理人の思想に基づいた、偏ったコメントしか抜粋していない」場合が多いため、思想誘導されたくないのであれば読まないほうが良いと思います。これはソース元の「ネットニュース」や「TV番組」自体にも言えることですが。。。
ヤフトピは見出しだけで学習効果あり【Yahoo!ニュースと政治に関する認知・行動についての調査】:MarkeZine(マーケジン)
見出しだけ読んで、記事を読まなくても良いのかどうかはさておき、最低限のアンテナは張ってる状態ですので何もしないよりはマシだと思います。
むしろ、下手に特定のサイトに入れ込んでしまうより、多種多様なサイトの見出しを「俯瞰」で確認するほうが、ニュートラルな状態で情報を把握しやすいのでオススメです。どんなに”中道”を掲げるメディアだとしても、記者の思想が一切入らない記事なんて絶対に存在しないので、注意しつつ読むことが大事だと思います。
ネットサーフィンしそうになったら「Pocket」に記事をブチ込む
前項への補足になります。
見出しで無視できるレベルの記事であれば問題ないんですが、中には「どうしても読みたい!この機会を見逃したくない!」という思いに駆られる超魅力的な記事も存在するので厄介です。こういった場合は、Pocketなどの「あとで読む」系ツールに、気になる記事を片っ端から突っ込んでいくことをオススメします。
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「あとで読む」の代名詞!Pocketの導入方法&使い方(IE・Chrome・Safariに対応)
Pocketを使えば「時間がない時に、読みたい記事を一時退避しておける」ため、ネットサーフィンで時間を浪費することが無くなります。
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後で購入予定の通販商品は「Pocket」に商品ページを一時保存しておこう
「土・日・祝日」「手数料」等の理由で、すぐに購入手続きを行うことが難しい場合、商品ページを一箇所にまとめて保存しておくと便利です。
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本来は「有益だと思った記事」に利用すべきツールですが、こういう使い方も悪くないでしょう。「一旦頭の中から消し去るけど、どうしても読みたいのであれば後でいつでも読めるよ」という状態を作っちゃえば良いわけです。
なお、こういった理由で記事を保存してはみたものの、後からゆっくり読もうと思わせる記事は実はそんなに無かったりします。そこまで来たら、Pocketから読まない記事を削除しちゃいましょう。いかに「動物的な本能だけでネットサーフィンしている」のかを痛感させられる瞬間です。
最後に
これは実際に「先延ばしの常習犯である私が、自身のだらしなさと上手く折り合いを付けるために考えた対処法」に過ぎません。いかなる物事においてもプロ意識を高く持ち続けられる方々にしてみれば「甘い!」と一刀両断されるようなレベルの発想です。
個人的には「プロ意識の高さ」も先天的な才能の一つだと思っています。後天的に身に付けるしかない我々のような凡人は、それを「工夫」で補うしかありません。あせらず、地道に少しずつでも「良い習慣」へとシフトしていけるのであれば、全然それで良いと思います。
一番良くないのは、先天的であるにせよ後天的であるにせよ「デキる人が、出来ない人を見下す」ということです。悲しいかな、ある特定の分野で才能のある人が、必ずしも人格者だとは限らないんですよね(もちろん人格者の方もいます)。
例えば「◯◯◯は甘え」といった言葉が、後天的に良い習慣を身につけようと必死にもがいている人達の気持ちをへし折るようなことがあってはならないと思います。能力の高い人ほど無意識に他人を見下しがちですので、思い当たるフシがある場合、気をつけたほうが良いのかもしれません。
もっとも、人よりも上手く出来ちゃう分野があると、意識的・無意識的に関わらず「天狗」になってしまいがちなのが人の性だと思いますから、こればっかりはどうしようもないのかもしれませんけどね。。。
というわけで、魅力的な娯楽に溢れ過ぎた現代における「先延ばしの原因」と「対処法」をいくつか挙げてみました。
ポイントは「欲求を押し殺さない」ことです。やらなければいけないことのために、やりたいことを抑えてしまうと、どこかで必ず精神的に無理が出てきます。だから「やりたいことは抑えない」ままで「所要時間だけ減らす」。これによって「欲求を満たした感覚だけ維持」できれば、無理なく先延ばし癖を克服することが出来ると思います。あくまでも持論です。
先延ばし癖のある人間が、すぐに先延ばし癖を克服できるとは到底思えません。だったらいっそのこと「嫌いな食べ物(にんじん・ピーマンなど)を調理次第で食べられるようにする」みたいなスタンスで、緩やかに変えていったほうがよっぽど成功率は上がると思います。
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