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自分を変えたい

『スタンフォードの自分を変える教室』レビュー:あらゆる依存症患者のための "依存症脱出マニュアル"

2019年5月28日

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大変ボリュームがあるため内容を一言で説明するのは難しいですが・・・しいて言うならこの本は、あらゆる依存症患者のための "依存症脱出マニュアル" です。

思えば、ここ数年の自分の行動パターンは、本書から大きく影響を受けているように思います。実際、当ブログに投稿したライフハック系記事の多くを読み返してみると、割と似たようなことを書いていたりして。

もっとも、現在の自分が本書をフル活用できているかどうかは何とも言えません。

とは言え、少なくとも本書をキッカケの1つとして始めた "筋トレ" や "音読" が途切れずに継続できているので、それなりに効果はあったのでしょう。

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個人的に感銘を受けたポイント

お菓子の代わりにナッツを食べる

フリーランスになったばかりの頃は、ストレスを無理やり抑えるために毎日お菓子を買い漁っていました。今にして思えば「こんなもん逆効果だよなぁ・・・」といった感じですが、当時は右も左も分からない状態だったので、食べ物に逃げる以外の対処法を知りませんでした。

本項では「せめてナッツにしたら?」的なアドバイスがなされていますが、もし可能であれば間食自体をやめてしまい、ご飯(食事)だけで体調管理することをオススメします。

当たり前ですが、間食をやめると間違いなく体調が崩れにくくなりますよ。

いったん体調を崩してしまうと、それまで継続していた習慣が物理的に途絶えてしまい、そこからなし崩し的にダラダラし始める危険性もあります。

楽しもうと思って摂った間食が、後に苦しみへと変わってしまっては本末転倒です。間食自体を否定するつもりはありませんが、もし惰性でついつい食べちゃっているということであれば、思い切ってやめてみるのも1つの方法だと思います。

 

「大事なこと」をやる時間帯を変える

要は "朝活" などのことですね。

朝に限ったことではありませんが・・・やらなければならないこと(やるべきこと)に手を付けたいのであれば、もっともエネルギーが溜まっている状態の時に行うのがベストです。

それは起床直後かもしれませんし、食前or食後かもしれません。風呂やトイレから帰ってきたタイミングかもしれません。

参考までに、私がやるべきことを行うタイミングをご紹介します。

  • 食前 → 腕立て、腹筋、ダンベル、プランク、スクワット
  • 食後 → フラフープ、音読(読書)
  • 起床直後 → ブログの記事を書く

パッと思いつくものだと、こんな感じです。今後は、これに加えて "瞑想" も取り入れていきたいと考えています。

筋トレを開始した4年前あたりから「この作業は、1日の内のどの時間帯に当てはめるとスムーズに始められる&継続できるだろうか?」ということを毎日毎日考えていたら、結果的に上記のスケジュールで落ち着きました。

空腹(満腹度)や疲労・怪我・病気(HP)ばかりに目が行きがちですが、重要なことを実行するために一番必要なのは、むしろ気力・精神力(MP)ではないかと思うんですね。ちなみに、本書ではそれを "意志力" と呼んでいます。

とりわけ、頭脳労働に MP(意志力)の有無は大きく関わってきます。ここぞというタイミングで呪文を唱えられるよう MPは温存しておくことが大事だということを、本項から学びました。

 

よいことをすると悪いことをしたくなる

ここで言う悪いことというのは、犯罪に手を染めるなどといった極端なものではなく "何か1つ達成したら、自分を甘やかしてもOK" みたいなニュアンスです。

字面だけ見ると「やることやってるんだから別に良いじゃん」と思ってしまいがちですが、この甘やかしタイムが1つの達成事項に対して長過ぎると、悪い習慣へと引きずり戻されてしまう・・・みたいな話ですね。本書でも書かれていましたが、まさに "1歩進んで2歩下がる" 状態。

なぜこうなってしまうのかと言うと、自分が目標としていること(なりたい自分への道のり)を "罰" だと考えてしまっていることが原因とのことです。

では、なりたい自分への道のりを罰則だと考えないためには、一体どうすれば良いのか?本項では、そういったことについても書かれています。

 

欲望がなくなった人間はどうなるか?

これも目から鱗でした。

本書は欲望をコントロールするための方法をたくさん教えてくれますが「欲望を完全に捨て去れ」「無欲になれ」とは言っていないんですよね。

例えば、本項では酒や薬物を乱用していた男性がオーバードーズによる後遺症で無快感症になってしまったケースが紹介されています。これはさすがに極端な事例ですが、無欲になることの恐ろしさがよくわかりました。

承認欲求や自己顕示欲が強い人は敬遠されがちですが、そういった方々は少なくとも心身ともに健全な状態であると言えるでしょう。なぜなら、欲望は "生きる活力" だからです。

結局、何事もバランスが大事だということですね。

 

死亡事故を見たらロレックスが欲しくなる

私が、バラエティ以外の TV番組をほとんど観ないのは、これが理由だったりします。

人の生死が絡むコンテンツ(ドラマ・映画・ドキュメンタリーなど)に感動するものがあるのも分かってはいるのですが、暗い気持ちになりたくないんでしょうね。

例えば「不治の病を患われている方のドキュメンタリーやドラマなどを観ることで、自分の人生を見つめ直すキッカケになるのではないか?」という見方もあるとは思うのですが、どうやら私の場合はただただ焦燥感だけが募ってしまうようです。

また、本項の見出しにもあるとおり "死を意識させるようなコンテンツを観ると誘惑に負けやすくなる" というデータもあるようです。近年あまり無駄遣いしないようになったのは、こういったコンテンツを断っているのも影響していたりするのかな・・・

 

自分に厳しくしても意志力は強くならない

「ブラック企業的な価値観は、身を滅ぼしますよ」という話。

例えば・・・会社勤めをされている場合、上司や同僚から失敗を責められた経験があるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。こんな時に自己批判まで始めてしまうと、いよいよ立ち直れなくなってしまいます。

以前の私もそうだったのですが、うつ気味の方は普段から自己批判をしがちなところがあるのではないかと思います。

ですが、失敗した自分を責めたところで、その失敗がチャラになるわけではありません。せめて自分のことだけは大切に扱い、労いの心をもって接したほうが良いと思います。

責めるという言葉には責任の "責" という字が入っているわけですが、自分自身に対して責任感を持つためには "むしろ自分を責めてはいけない" というのが何とも皮肉ですね。

 

つねに「将来の自分」を過大評価している

これは、結構な盲点だと思います。

ついつい「数年後の自分は、今現在抱えている問題を解決しているだろう」と考えがちですが、その数年後の自分って、結局 "現在の自分と地続き" なんですよね。つまり、今ダラダラしているのであれば "数年後の自分も今と全く同じ" だということ。

文章におこしてみれば「そんなの当たり前じゃん」となるのですが、深層心理では意外と気付いていなかったりするものです。

このことを意識し始めてから、それなりに良質な習慣を取り入れるようにはなりました。一番達成したいと思っている目標を習慣として取り込めているかと言えば "否" ですが、外堀を埋めていくことで徐々に近付いていっている感触はあります。

 

あとがき

本書が教えてくれるのは「あなたの足を引っ張っている "見えない敵" は、裏でこういうことを企んでいますよ」といった分析結果です。つまり、敵の弱点というよりは "敵の行動パターン" を知るのに役立ちます。

ゲームで例えるなら、弱点武器を持っていない(初期装備しか持っていない)状態を "立ち回りで上手く切り抜ける" ための指南書といった感じでしょうか。

ただし、YouTubeの攻略動画のように見て真似するだけで再現できる類のものばかりではないため、本書を活かせるかどうかは読み手の想像力にかかっていると言えます。あくまでも "ヒント集" だと考え、自分の状況・環境に置き換えていきましょう。

本書の内容を実践するにあたって初期投資は特に必要ありませんが、そのかわり本人の「変わりたい!」という強い意志は必要です。

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