巣ごもり需要も相まってか、どうぶつの森の最新作『あつまれ どうぶつの森』がシリーズ史上最高の勢いで売れているようです。
また、Nintendo Switch本体も新型コロナウイルスの影響による生産の遅れから品薄状態に陥っており、ここぞとばかりに転売屋が買い占めた結果、相場価格が5~6万円(Liteは3~4万円)ととんでもない金額に跳ね上がってしまいました。
その一方で、旧世代の携帯ゲーム機である『ニンテンドー3DS』シリーズや『PlayStation Vita』などは相場価格が安定しており、まだゲーム機本体を持っていない方々が手を出しやすい価格帯となっています。
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むしろ今が買い時かも?今さらNewニンテンドー3DS LLを買ってみた
ドット絵・ローポリの味を感じることがギリギリ可能な最後のハード。PS2・GC・Wiiの移植ゲームも遊べる2画面携帯ゲーム機としては唯一無二。
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3DSや Switchでリリースされていないタイトルで面白そうなものが割と揃っているので、この機会に Vitaも購入してみました。
というわけで例のごとく、今さらなネタです。
既に Vitaをお持ちであれば "9年越しにVitaを初めて触った人" を生暖かく観察する視点で。まだ持っていないけど気になっているということであれば「今から買っても楽しめるのか?」的な視点で、記事をお読みいただけると幸いです。
『PlayStation Vita』を開封してみる
今回購入したのは、新型Vita(PCH-2000)となります。箱に謎の斜め線が入っていますが、中古なので止む無し。
付属品は全て揃っていました。
本体前面をチェックしてみます。
一応【非常に良い】コンディションのものを注文したのですが、残念ながら液晶画面のベゼル(外枠)部分に擦り傷が・・・
さらに厄介なのが、これを見て最初「保護フィルムが貼ってあるのかな?」と勘違いしてしまったんです。
というのも、液晶画面の外周に "保護フィルムを貼ってあるっぽい感じの段差" があったんですね。なので「新しい保護フィルムを貼りたいから、古いやつは剥がしてしまおう」と思い、セロテープやら針やらを使って必死に格闘していました。
ところが、どんなに粘っても一向に保護フィルムらしきものが剥がれる気配は無し。
その後も保護フィルム剥がしに2~3時間を費やした結果、私の中では「こりゃ保護フィルムじゃねーな」という結論に達しました。強い粘着テープで引っ張ってもフィルムが付いてこなかった時点で、すぐに気付くべきだった・・・
というわけで、もし今から美品の中古Vitaを購入しようとお考えなのであれば、以下の点にご注意ください。
- コンディションは【非常に良い】以上が必須
- 「本体に保護フィルムが貼ってあります」と記載されているものを選ぶ
- 裸の状態で、保護フィルムが貼ってあるっぽい "膜" が存在するので無理して剥がそうとしない
保護フィルムが貼られていないことに気付かず、私のように針状のもので画面をガリガリガリガリ削ってしまうと、取り返しのつかないことになってしまいます。本当に気を付けてください。
というか "保護フィルムっぽい膜" の件って、意外とネット上のクチコミやレビュー記事を探しても言及されていないんですよね。肉眼で見たら、割と紛らわしいレベルなんだけどなぁ。
背面は、こんな感じです。
わざと小キズが目立つように撮影しましたが、こちらは肉眼で見るとそこまで気になりません。
ロック画面。右上の部分を指でめくると、ホーム画面が出てきます。
スマホと同じく静電容量方式のタッチパネルなので、力を入れなくてもオッケー。
ホーム画面は、昔カタログ写真で見た時「うわダッセ~!」なんて思っていたんですけど、実機で見るとそうでもありませんでした。
iPhoneとも Androidとも異なる丸い形のアイコンが、むしろ新鮮で良い感じです。
システムソフトウェアのバージョンは 3.73。2019年10月16日に公開された、現時点での最新バージョンです。
また、メモリーカードの容量が約1GBとなっていますが、こちらは内部ストレージとなります。オマケ程度の容量なので、本体ストレージはセーブデータ保管用ぐらいに考えておくと良いかもしれません。
容量は、別売りのメモリーカードを利用することで、最大64GBまで増やすことが可能です。
余談ですが、メモリーカード変換アダプタ+microSDカードの組み合わせにより、最大400GBまで増量可能な周辺機器も存在するようです(もちろん非公式)。
ただし、こちらは本体の改造が必須であり、なおかつ "ゲームカードスロット側に挿入して使う" 仕様のものとなっています。
グレーっちゃグレーな情報なので当ブログでは取り扱いませんが、改造することによって手持ちのゲームソフトをバックアップしておけるのは大きなメリットです。100本以上 Vitaソフトを持っている人や、ゲームアーカイブスを大量に保存したいという人は、選択肢の1つとして考えてみても良いかもしれません。
周辺機器・アクセサリー類も揃えてみた
揃えるってほどの規模ではありませんが念のため、保護フィルム・本体プロテクター・ハードポーチなどは買っておきました。
プロテクトフレームを装着すると、こんな外観になります。
ぶっちゃけ、人によってはダサいと思われるかもしれませんが、グリップ感は大幅にアップするため手放せません。ベゼル部分のキズも隠れるので、まさに一石二鳥。
PSPで例えるなら、大容量バッテリーを装着した状態に近いですね。あの出っ張りが両側に付いた感じです。
ゲームカードスロット部分は開閉式になっており、同時に本体とプロテクターを固定するための "留め具" 的な役割も果たしています。
Vitaは丸みを帯びた形状なので、以前 100円ショップで購入したフリーサイズのゲーム機用ポーチが流用できませんでした。
なので結局、ホリ製のハードポーチが無難だと思います。見ての通り、プロテクトフレームを付けたままでも収納可能です。
2021年11月29日追記:
プロテクトフレームのツルツル感に飽きてきたので、シリコンカバーに付け替えることにしました。
ライセンス品ですが、見てのとおり何の変哲もないカバーです。老舗周辺機器メーカー『HORI』製ということで、どことなく安心感があります。
装着すると、こんな感じになります。
Amazonカスタマーレビューでは「取り付け時に細い部分 (おそらくアナログスティックと画面の間) が切れそう」なんて声もありましたが、よっぽど乱暴に扱わない限りは全然大丈夫です。
ハードタイプにするかシリコンタイプにするかは好みが分かれるところだと思います。私の場合は運動中にゲームをすることもあるため、万が一高いところから落としても割れないシリコンタイプのほうがしっくり来ました。
あえて今『PlayStation Vita』を買った理由
安く買える
まずはコレ。3DSレビューの時と全く一緒です。
新型Vitaの現在の中古相場価格を見る限りだと、【可】で 8,000円台、【非常に良い】でも 12,000円台ぐらいから入手可能。初代で良ければ 6,000円台の本体なんかも出回っています。
性能的には1世代上であるにも関わらず、3DSシリーズとほぼ同じ相場価格だというのもポイントですね。
スマホで配信終了してしまったゲームが入手可能
iPhoneや Androidでリリースされていたゲームアプリが、OSのバージョンアップや 64ビットCPU化などによって対応しきれずに配信終了してしまったケースは結構あります。
iOSやAndroidで配信終了してしまったタイトルの例 |
CHAOS RINGS |
CHAOS RINGS Ω |
CHAOS RINGS II |
モンスターハンターポータブル 2nd G |
パッと思いつく有名タイトルを挙げてみました。モンハンは1回復活したんですけどねぇ・・・
それこそ、"一応復活はしたけど、一時的にストアから姿を消していた" みたいなアプリも含めると、他にもたくさん存在するはずです。
設計思想や性能が近いこともあってか、スマホでリリースされていたゲームが Vitaに移植されることがあります。その代表格とも言うべき『ケイオスリングス』シリーズも、残念ながらスマホ版が配信終了となってしまいました。
一方、Vitaはカートリッジ式(PlayStation Vitaカード)でゲームが販売されているため、まず "配信終了" という概念が存在しないわけです。
また(よっぽどのことがない限り)ダウンロード販売されているゲームタイトルが PlayStation Storeから消えることも無いでしょう。なぜなら "ゲーム専用機" だから。
ゲーム専用機はスマホなどのように毎年毎年新モデルを出す必要がないため、"まるっきり仕様の異なる機種への対応作業" がそもそも発生しないんですよね。性能にバラつきが無いのは、かなりのメリットだと思います。
スマホに無いゲームがたくさん遊べる
設計思想がスマホと思いっきり被っていそうな Vitaですが、ゲーム専用機ならではのメリットもあります。
前項でも触れましたが "ゲーム専用機には配信終了という概念が存在しない" ため、ゲームタイトルの数が増えることはあっても減ることは絶対に無いわけです。
もちろんそれだけではありません。
物理ボタンが標準搭載されているのでアクションゲームなどのリリース数はスマホとは比較にならないですし、ゲームデータをカートリッジに逃せるため、スマホだと空き容量不足に陥りがちなノベルゲームもたくさん手元に置いておけるのは大きなメリットだと言えるでしょう。
Switchに移植されていないタイトルがまだまだ山ほど眠っている
前項の "スマホに無いゲーム" というのは、現在の Switchの状況にも通ずる部分があったりします。
実質 "Vitaの後継機" 的な扱いをされている Switchですが、発売から丸3年以上が経過した現在でも、Vitaのラインナップを完全に継承したとは言い難いです。
まだ Switchに移植されていないタイトルの一例を挙げると・・・
- CHAOS;CHILD
- CHAOS;HEAD DUAL
- OCCULTIC;NINE
- ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3
- イース セルセタの樹海
- オーディンスフィア レイヴスラシル
- かまいたちの夜 輪廻彩声
- クラシックダンジョン 戦国
- コール オブ デューティ ブラックオプス ディクラシファイド
- ザンキゼロ
- デカ盛り 閃乱カグラ
- ドラゴンズクラウン
- ネットハイ
- プラスティック・メモリーズ
- ペルソナ4 ザ・ゴールデン
- ボーダーランズ2
- マブラヴ オルタネイティヴ
- ルートダブル -Before Crime * After Days-
- ロード オブ アポカリプス
- 穢翼のユースティア
- 朧村正
- 影牢 〜ダークサイド プリンセス〜 / 影牢 〜もう1人のプリンセス〜
- 神獄塔 メアリスケルター
- 地獄の軍団
- 忍道2 散華
- 聖剣伝説 〜ファイナルファンタジー外伝〜 ※リメイク版
- 聖剣伝説2 SECRET of MANA ※リメイク版
- 〜聖魔導物語〜
- 閃乱カグラ ESTIVAL VERSUS -少女達の選択-
- 閃乱カグラ SHINOVI VERSUS -少女達の証明-
- 剣の街の異邦人 ~黒の宮殿~ / 新釈・剣の街の異邦人 ~黒の宮殿~
- 東京新世録 オペレーションアビス
- 不思議のクロニクル 振リ返リマセン勝ツマデハ
- 迷宮クロスブラッド インフィニティ / Ultimate
- 『CHAOS RINGS』シリーズ
- 『DEMON GAZE』シリーズ
- 『GOD EATER』シリーズ ※『GOD EATER 3』以前
- 『うたわれるもの』シリーズ
- 『ガンダムブレイカー』シリーズ
- 『ダンガンロンパ』シリーズ
- 『メタルギアソリッド』シリーズ
- 『軌跡』シリーズ ※『閃の軌跡III』以前
- 『地球防衛軍』シリーズ
- 『討鬼伝』シリーズ
例えば、Switch版の『軌跡』シリーズや『イースVIII』が "日本一ソフトウェア" による移植で発売されていたりと「あくまでも優先順位はソニーハード」的な暗黙の了解を感じさせる、ファルコムのようなメーカーも存在するわけで。やはり、派閥的なものはあったりするんでしょうかね(ダンガンロンパもソニー専属っぽい雰囲気だし)。
参考記事
日本ファルコム 近藤社長×日本一ソフトウェア 新川社長 両社長が語る、Nintendo Switch版「イースVIII」への道|日本一ソフトウェア
また、ノベルゲームだと、5pbの『STEINS;GATE ELITE』『ROBOTICS;NOTES ELITE』『JUDGEMENT 7 俺達の世界わ終っている。』などは既に移植されていますが、シュタゲと同じ科学ADVシリーズである『CHAOS;HEAD』『CHAOS;CHILD』は、なぜか移植されていません。
こちらはグロ描写が原因?でも『ひぐらしのなく頃に奉』とか発売されてるしなぁ・・・基準がよく分かりません。
ともあれ、何かしらの理由で "Vitaにはあるけど Switchには無い" タイトルは意外と多いです。Vitaを切るに切れないという人がいらっしゃるのも割と頷けます。
Switchだと相場価格が高めなタイトルも Vitaだと安く買える
旧世代機ならではの利点なのか、はたまた負けハードならではの利点なのか・・・とにかくソフトが安い!
前項でも書きましたが、Switch(特にLite)は Vitaの後継機なんて言われることがあります。性能は Switchのほうが上なんでしょうけど、Vitaからの移植タイトルが結構多いんですよね。
例えば『サガ スカーレットグレイス』。ファンからの評価がハッキリと二分されていることで有名なタイトルですが、Vita版が新品で650円というとんでもない激安価格で売られているのを見た時はビックリしました。
Switchや PS4の同タイトルはバージョンアップ版(緋色の野望)なので一概に比較はできませんが、それにしたって安い。たまたま底値の瞬間を目撃したというのもありますけど、先ほど価格を見たら 1,100円ぐらいだったので普段からこのぐらいの相場みたいです。
続いて、こちらもファンからの評価が安定しない『STEINS;GATE 0』。
『比翼恋理のだーりん』『線形拘束のフェノグラム』などのスピンオフ3作品を収録した『STEINS;GATE ダイバージェンシズ アソート』が発売されたことで相場価格が下がったのだと思います。
既に前者の2作品をプレイ済みかつ、シュタゲゼロ目当てで Vitaを買おうと考えていた私にとっては好都合でした。
Vita版『Minecraft』は動作が不安定だったりマップが狭いことで有名ですが「Switchは持ってないけど、物理ボタンが付いた携帯ゲーム機でプレイしたい!」ということであれば、選択肢の1つとしてはアリかもしれません。
未プレイだけど興味を持っている人が試しに触ってみるには丁度良い気もします。裸の中古だと、それこそ 500円ぐらいで買えちゃうし。
というか・・・あまりにも安いので、以前から気になっていたシュタゲゼロとマイクラの2本だけ買っちゃいました。
シュタゲゼロは既にアニメ版を観ちゃったのでトゥルーエンドは把握済みなんですけど、個別ルートのシナリオが気になるので少しずつ読み進めていこうと思っています。
大昔に購入した『ゲームアーカイブス』のタイトルが今でもDL可能
私が過去の任天堂に対して、唯一納得いかないことがあります。それは "購入したアプリを無条件で引き継げなかった" ことです。
以前、ニンテンドーDSiの『DSiウェア』をトータル数万円分ぐらい購入したことがあったのですが、その後『ニンテンドーDSiLL』を購入した際にアプリの引き継ぎができない(当時の任天堂にアカウントという概念が無かった)ことが判明し愕然。
※現行サービスである『ニンテンドーネットワーク(ニンテンドーeショップ)』はアカウント制となっています
参考リンク
DSiウェアがDSiLLに引継できない訳|All About
ニンテンドーDSi/DSi LLからニンテンドー3DS/3DS LLへの引っ越し|Nintendo
(一度買うと複数の端末にインストール可能な)iPhoneや Androidでは考えられないような仕様だったんだな~と、今さらながらに痛感。
一方、ソニーの『PlayStation Store』は既にアカウント制を採用していたため、11年前に作った IDとパスワードで普通にログインできました。
もちろん、当時購入した PSP・PS1・PCエンジンなどのゲームアーカイブスも健在です。『まいにちいっしょ』懐かしいなぁ。
イースとかドラキュラとか動かしてみました。
まとめ
まとめると、こんな感じです。
- 安く買える
- スマホで配信終了してしまったゲームが入手可能
- スマホに無いゲームがたくさん遊べる
- Switchに移植されていないタイトルがまだまだ山ほど眠っている
- Switchだと相場価格が高めなタイトルも Vitaだと安く買える
- 大昔に購入した『ゲームアーカイブス』のタイトルが今でもDL可能
イマイチ購入意欲をそそられなかった Vitaでしたが、いざ実際に触ってみると想像以上に満足感が高くて驚きました。まあでも、この "触ってみるまで魅力が伝わらない" あたりも、Vitaが売れなかった理由の1つだったりするんでしょうね。
とは言え、購入前も購入後も "スマホに物理ボタンが付いたかのようなゲーム機" という印象に変わりはありません。
ただし、社外品の Bluetoothゲームパッドなどと比べ、ボタンの押し心地は明らかに上質。「iPhoneにボタンが標準搭載されていたらなぁ・・・」という人には、うってつけのハードだと思います。
なお、記事タイトルにもある「Switchの代用品になるのか?」についてですが、以下の点を許容できるのであればアリです。
- 発売されているゲームが、いわゆる "アッパー版・バージョンアップ版ではない" ことに妥協できる。
- 任天堂のタイトルは遊べない。あつ森もスマブラもブレワイもマリオデもスプラ2もポケモン剣盾も遊べない。
- 中古の本体であることに抵抗感が無い。運悪くキズ有りの本体に当たってしまったとしても許せる。
"Vitaも Switchも持っていない" なおかつ "欲しいゲームが両ハードで発売されている" という場合は、本体もソフトも安い Vitaを買うことで案外幸せになれるかも?
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