私が電子ブックリーダーに興味を持ったのは、2010~2012年頃。まさに、iPad発売や Kindle Paperwhiteの国内販売が始まった時期であり、2010年は “電子書籍元年” なんて呼ばれていましたね。

家電量販店へ行くと、Appleコーナーには初代iPadがズラッと陳列されており、エアホッケーのアプリを試遊したりしながら「メチャメチャ欲しい!」と物欲を刺激されまくっていたのを覚えています。

一方 Kindleにも興味はあったのですが、iPadの販促があまりにも巧妙だったため、自然と優先順位が後回しになっていました。

加えて当時は、液晶画面から放たれるブルーライトが目に与える悪影響などの知識も一切無し。「どうせなら、ゲームもできるiPadのほうが得だよね」となるのも無理はなかったわけです(言い訳です)。

さて、そんな私がなぜ今になって Kindleへの興味を再び持ったのかというと、タブレット端末では読書習慣を付けるのが難しいと気付いたからです。

先述した通り、ブルーライトの問題もあって長時間の読書には向いていないというのも理由ではあるのですが、他にも “重い” だとか “イマイチ本を読んだ気がしない” だとか “誘惑が多過ぎる” だとか、不満が色々と出てきました。

中でも、“誘惑が多過ぎる” という点は、電子ブックリーダーとしてのスマホやタブレット端末が抱える最大の問題点だと思います(同時に最大のメリットでもあるというのがジレンマ)。

パソコン・スマホ・タブレットetc・・・「代用できるツールがたくさん存在する中で、あえて読書専用の端末を買うのはなぁ」なんて考えつつ、重い腰を無理やり上げて導入した最後の希望。そんな Kindle Paperwhiteは、読書に苦手意識があった私に「意志の力だけで解決するのが難しかったら、道具で解決すればいいじゃん」と、発想の転換を促してくれました。

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『Kindle Paperwhite』のスペック

Kindle Paperwhite(第7世代) Paperwhite(第10世代) Oasis
価格 7,980~9,980円 13,200~15,200円 13,980~17,980円 29,980~34,980円
内蔵ライト なし あり(LED5個) あり(LED5個) あり(LED12個・自動調光機能付き)
ページ送り タッチ タッチ タッチ タッチ&ボタン
解像度 167ppi 300ppi 300ppi 300ppi
バッテリー 数週間 数週間 数週間 数週間
接続 Wi-Fi Wi-Fi+無料3G Wi-Fi+無料4G Wi-Fi+無料3G
重量 161g Wi-Fi:205g、Wi-Fi+無料3G:217g Wi-Fi:182g、Wi-Fi+無料4G:191g 194g
サイズ 160×115×9.1mm 169×117×9.1mm 167×116×8.18mm 159×141×3.4-8.3mm
画面サイズ 6インチ 6インチ 6インチ 7インチ
反射抑制 あり あり あり あり
ストレージ 4GB 4GB 8GB/32GB 8GB/32GB
防水 なし なし あり あり

 

『Kindle Paperwhite』を開封してみる

パッケージはこんな感じ。パッケージ正面に白いモヤがかかっているように見えますが、箱が日焼けして色あせているわけではなく “そういう加工” です。

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中にもう一つ箱が入っています。

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内箱はシュリンクを剥がさないと開けられません。おそらく中古対策でしょうか?

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中には Kindle Paperwhite本体の他、マニュアル2冊と充電用の USBケーブルが同梱されています。

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正面から見た図。

画面上には何やら説明書きが印字されたフィルムが・・・と思いきやこれ、既に電子ペーパーで表示されていました(電源を入れると画面が書き換わる)。粋な演出です。

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本体背面にはしっとりタイプのラバー加工が施されており、上のほうに “amazon” ロゴが刻印されています。手触りは良好。

傷つきにくいためカバーは無きゃ無くても大丈夫ですが、くれぐれも地ベタに置いて踏まないようご注意ください。

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本体下部には、充電用のmicroUSBスロットと電源ボタンのみ。

その他、本体上部・左側面・右側面どこにもボタンやスロットなどは一切見当たりません。超シンプルな構造。

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私の Kindle Paperwhiteは第7世代ですので、こちらの保護フィルムも一緒に購入しておきました。他にも『無印Kindle第7世代・第8世代』『Paperwhite第5世代・第6世代』『マンガモデル』などに対応しています。

なお、2018年11月にリリースされる新型Paperwhite(第10世代)はベゼルと液晶部分の段差が無くなっており、保護フィルムも前面全てを覆うタイプに変わっていますのでご注意ください。

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【Kindle Paperwhite第7世代】

【Kindle Paperwhite第10世代】

 

『Kindle Paperwhite』を実際に触ってみた

こちらがホーム画面。

上半分には、直近で開いた本・ダウンロードした本などが、下半分には未購入のオススメ本が表示されます。

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画面を右にスワイプすると、購入済みの本が表示されます。表示はリスト(箇条書き)形式にも変更可能です。

また、書籍のみ・マンガのみで絞ったり、タイトル名・著者名で50音順に並べ替えることもできます。

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画面上の本をタップすると、(未ダウンロードの場合)すぐにダウンロードが始まります。

ちなみにダウンロード時間は、書籍だと約10秒(432ページの本『メタルマトリックス』で計測)。マンガだと約17秒(191ページの本『ちはやふる・第1巻』で計測)ぐらいでした。

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本文は、このような形で表示されます。

デフォルトでは明朝体ですが、ゴシック体・筑紫明朝体などにも変更可能です。

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画面の上の方をタップすると、メニューが表示されます。ここから、各種設定の変更・検索・しおり・単語帳・Kindleストアへ移動・SNSシェアなどといった、様々な機能を利用可能です。

ちなみに単語帳とは、本を読んでいて気になった単語をタップすることで、プリインストールされた辞書(大辞泉・プログレッシブ和英中辞典・プログレッシブ英和中辞典・New Oxford American Dictionary)から意味を調べてくれる機能です。これ、メリットの項に書いておけばよかった・・・

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画面下から上にスワイプすると、シークバーが表示されます。

バーを左右にスワイプすることで、高速でページをめくることが可能となっている他、両端の不等号のようなアイコンをタップすると見出し(チャプター)単位でスキップすることが可能です。

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先ほどもチラッと触れましたが、[フォント] メニューから明朝・ゴシック・筑紫明朝に変更できます。他にも、文字の太さ・文字サイズの変更が可能です。

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試しに、太さを1から5(最大)まで上げてみました。よく見ていただくと分かるかと思いますが、文字を太くした代わりに文章が1行だけ減っています。

一覧性をあまり損なわずに視認性がアップするので、目が悪くなってきた方にオススメです。

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太さを変えるだけではどうしようもないという方は、文字サイズを変更するのも手です。

写真左がサイズ7(バー中央)、写真右がサイズ14(最大)となっています。ご自身の環境に合わせて微調整してみてください。

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「目は悪くないんだけど、行間が詰まっていて読みにくい」「上下の視点移動で目が疲れる」という方は、[ページ] メニューで行間や余白の調整ができます。

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また、同メニュー内にて縦画面(Portrait)から横画面(Landscape)への変更も可能です。本の種類によっては、横向きのほうが読みやすくなるかもしれません。

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読書中に時刻を確認したい場合は、[読書設定] → [読書中に時計を表示] を ONにしてください。

これで、画面最上部の中央に現在時刻が表示されるようになります。

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さて、ここまでの写真はすべてフロントライトOFFの状態で撮影しています。ハッキリ言って、明るい場所ではフロントライトを使う必要が “全く” ありません。

ですから、”解像度が多少落ちても平気” だという方や “布団に潜ってまで読書する気はない” という方は、無印Kindleで問題ないと思います(後ほど詳しく解説します)。

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では、本項の最後に美しいスリープ画面をご紹介しておきます。

スリープ画面ですので当然フロントライトはOFFの状態です。こちらも後述しますが、他にもランダムで様々な写真が表示されるため、飽きが来ません。

印刷物というよりは、”額縁” や “ラミネート” をご想像いただくとニュアンスが伝わりやすいでしょうか?正にあんな感じです。これはぜひ、実物を手に取ってみてほしいなぁ。

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『Kindle Paperwhite』のココが良い!

買ったらすぐ読める

当たり前ですが、注文→配送→到着の “配送” 部分が無くなるため、購入ボタンをクリックした時点ですぐに読み始めることが可能です。

もちろん、到着までのワクワク感という要素も捨てがたいところ。ですが本の場合、むしろ空白期間を置いてしまうことによって、到着する頃には注文直後のモチベーションが失われている可能性があります。

娯楽作品となるとまた話は変わってくるかもしれませんが、実用書などは手に取るのが早ければ早いほど血肉にしやすいですからね。

 

紙の本より安く買える場合がある

全ての本に当てはまるわけではありませんが、Kindle版のほうが価格が安く設定されている場合があります。

例えば、先日購入した本は紙だと1,512円ですが、Kindle版はなんと749円。紙の本の半額です(セール期間中だったようで、現在は紙の本と同価格帯に戻っています)。

価格を決めているのが著者なのか出版社なのかは分かりませんが・・・在庫を持つ必要が無いということで安く設定されているのでしょうか。消費者にとってはありがたい話です。

 

小さくて軽い

各所で散々こすられているネタなので今さらですが・・・軽いですね~ホント。iPad Air(478グラム)登場以前のクソ重い第3世代iPad(660グラム)を電子書籍リーダーとして使おうと奮闘していた頃が懐かしいです。

ちなみに、私が購入した Kindle Paperwhiteは Wi-Fiモデルなので205グラム(3G対応版は217グラム)となっています。

以下、重量が近いゲーム機をいくつか挙げてみたので参考にどうぞ。

  • 初代ニンテンドー3DS:235g
  • Newニンテンドー3DS:253g
  • ニンテンドー2DS:260g
  • Newニンテンドー2DS LL:260g
  • ニンテンドーDS:275g
  • ニンテンドーDS Lite:218g
  • ニンテンドーDSi:214g
  • PSVITA (PCH-1000):260g
  • PSVITA (PCH-1100):279g
  • PSVITA (PCH-2000):219g
  • PSP-1000:280g
  • PSP-2000:189g
  • PSP-3000:189g

DS Lite、DSi、新型VITA辺りが一番近い感じでしょうか。

詳細な本体サイズについては、スペックの項をご確認いただくとして・・・体感的には “文庫本” ですね。文庫本をほんの少しだけ重くしたのが Kindleって感じです。

 

90年代の白黒PDAとは比較にならないほど反応速度が早い

90年代前半に電子手帳ブームがあって、同級生が『SUPER電子手帳』っていうゲーム付き電子手帳を持っていたのを覚えています。確か『PKバトルリーグ』だったかなぁ。

その後、私も電子手帳が欲しくなって、誕生日プレゼントに親から買ってもらったのが CASIOの『OPINION RX-350』という感圧式タッチパネル&カラー液晶の端末でした。小学生だったのでオモチャ以上の使い方はしていませんでしたが、暇さえあれば弄ってましたね。

さらに高校になると、父親が仕事で使っていた『PI-3000(初代ザウルス)』をお下がりとして貰い受け、よく文章を打ち込んでいました。振り返ってみると私の人生、PDA・スマホ尽くしです。

 

さて、話が横道にそれてしまいましたが・・・Kindleを90年代モノクロPDAレベルの反応速度だと思われているのであれば、どうやら認識を改める必要がありそうです。

まず、KindleはニンテンドーDSのような感圧式ではなく、スマホと同じ静電容量方式タッチパネルを採用しています。そのため、めくり動作時の感覚は紙の本に近いです。

また、Kindleで採用されている電気泳動方式も(液晶ディスプレイに比べれば反応速度は落ちますが)結構なめらかに画面が切り替わってくれます。あくまで体感ですが、昔の白黒PDAの2分の1ぐらいのレスポンスだと感じました。

そう言えば最近、iPadの反応速度と比較して Kindleをボロクソに叩いている YouTube動画を発見しました。もちろんその方の名前は伏せますが、クレーム内容があまりにもひどい。

まさか、ページめくりの挙動やコミックのダウンロード時間への文句を言いたいがために、設計思想が全く異なる iPadを引き合いに出すとは・・・これ、車と自転車比較して「自転車は車よりスピードが出ないから劣っている!」って言ってるのと一緒ですからね。こんな理不尽なクレーマーまで対応しなければならないのかと思うと、さすがに Amazonが気の毒になります。

 

スリープ時にランダムでオシャレな壁紙が表示(広告なしモデルのみ)

広告なしモデルのみの仕様となりますが、スリープ時に壁紙がランダムで表示されます。ちなみに “広告あり” モデルでは、Kindle周辺機器やセール開催中の広告などが表示されます。

壁紙はオシャレなのでついつい手に取って眺めてしまい、なし崩し的に読書が始まってしまうこともあるため、読書習慣を付けたい方にはうってつけです。

 

前項でも触れましたが、Kindleには電気泳動方式(E-Ink)が採用されており、黒と白の顔料粒子が2枚の電極板を移動することで、文字やイラストのモノクロ表示が可能となっています。

表示画面を維持するだけであれば電力の消費はほぼゼロ。

読書中の画面を表示させたまま放っておいたり、スリープ時の壁紙を表示させた状態でもバッテリーをほぼ消費しないというのは、パソコンやタブレット端末に慣れてしまった私にとって衝撃でした。W-Fi切って使ったら、バッテリーさらに持つんだろうなぁ。

 

途中で画面が暗くならない(自動調光しない)

Kindle Paperwhiteだとなぜか落ち着いて読書できる。その理由の1つとして、画面が勝手に暗くならないという要素は確実にあるかと思います。

iPadにしても Androidタブレットにしても、自動スリープ(一定時間使っていない時に、節電のため休止状態にしてくれる)機能を利用されている方は多いかと思います。意図せぬタイミングで画面が消える時もあるので若干面倒ですが、これを設定していないとバッテリーの消耗が激しくなってしまうので仕方ないっちゃ仕方ない。

一方 Kindle Paperwhiteは、バッテリー満タンの状態から1日30分程度の使用(しかもフロントライトON)で数週間は持つため、電源の消し忘れに対してそれほど神経質になる必要がありません。そもそも、自動調光や自動スリープ機能自体が要らないわけです。

しばらく画面に触れずに読んでいたら、ライトが薄暗くなったのでタップして復活 ←この一手間が、いかに読書の妨げとなっているのか。Kindle Paperwhiteを使っているとそんな些細なことに気付き、感動を覚えます。

 

フロントライトOFFでも非常に読みやすい

E-Ink(電子インク)を採用しているため、バックライトが必須な液晶ディスプレイや有機ELとは異なり “ライトを切った状態での視認性が高い” のが大きな特徴です。これが良い意味で、紙の本に迫るフィーリングを実現しているとも言えます。

Paperwhiteではなく無印Kindleをオススメされているブロガーさんもいらっしゃいますが、それも納得です。夜でも間接照明レベルの薄暗い光があれば十分読めますし、紙の本の代替ツールと考えればむしろ自然。

あと余談ですが、バックライトではなく “フロントライト” であるというのも大きなメリットですね。

バックライトって、画面自体から光が放たれているわけです。要は蛍光灯の光を直視しているような状態なので、実はめちゃくちゃ目に悪いんですよ。一方のフロントライトってのは “画面を別の場所から照らす” 構造なので、やっていること自体は “間接照明” と一緒。バックライトに比べると、遥かに目が疲れにくくなっています。

 

本が勝手に閉じない(綴り部分へのクセ付けが不要)

これ結構、個人的には超重要ポイントだったりします。

紙の本って “紙だから不便” とか言う以前の問題として、特定のページを開き続けるのが単純に面倒だと思うんですね。参考書などを傍らに置いて勉強したい時なんかは、書見台や栞(しおり)などが別途必要だったりしますし・・・

かと言って、タブレット端末の “液晶ディスプレイ+バックライト” という環境は、ネットサーフィンなどの斜め読みには適しているものの、腰を据えて本と向き合う “読書” とは相性がイマイチだったりするわけです。データ感が強過ぎて落ち着かないというか、まず目が疲れる。

その点 Kindleは “綴り部分にクセを付けて開きやすくする必要が無い” 上に “目にも優しい” という、紙の本とタブレット端末の美味しいとこ取りな環境を作ってくれます。

 

虫が発生しない

紙の本を長く放置していると、ページを開いた際にベージュ色の小さな虫(チャタテムシ)が這っていたり死んでたりすることがあります。古書や中古の本なんかだと、特にこのパターンが多い印象ですね。

呼び方が分からず “本のダニ” などと呼んでいたチャタテムシですが、個人的には読書に集中する上で一番の障壁となっていました。

「次のページを開いた時に、あの虫が出てきたらどうしよう・・・」こんなことを考えていたら集中できるものも集中できませんし、悪循環の一つではあったのかな~とは思います。

一方、Kindleは電子インク・電子ペーパーとは言え、あくまでも電子機器。当然、エサとなる紙を材料として使っていないため、例の虫とは無縁の読書ライフが実現します。

 

『Kindle Paperwhite』のココが惜しい!

「勉強してます」系のアピールがしにくくなる

紙の本を持ち歩いたり棚に並べたりすることで、周りの人達に「自分はこういうジャンルに興味がある」だとか「勉強頑張ってます」的な印象を持たれたい方も、中にはいらっしゃるかもしれません。

恥ずかしながら私自身、心のどこかでそういったアピールをしたい欲求があったりします。実際、既に Kindle Paperwhiteを手に入れたにも関わらず「この本はKindle版で買うけど、この本は紙で買おうかな。本棚映えしそうだし」なんてことを考えていたりしますし、本末転倒な状態です。

ですので、本を一種のアクセサリーやインテリアアイテムとしても捉えられている方は、紙の本のほうがメリットはあるかもしれません。紙の本だと、貸し借りもしやすいですし。

 

余白にメモ書きできない

紙の本はもちろん自由にメモできますし、スマホ/タブレット用のPDFアプリでも高機能なものはメモ書き機能・注釈機能が備わっています。

一方 Kindleは、文字サイズやフォントを変更したりマーカーを引くことはできますが、任意のページにフリーハンドでメモを残すことはできません。まあ、スペックを考えると厳しいでしょうし、この機能を付けるとなると定価が跳ね上がりそうな気もしますね・・・

逆に言うと「紙の本を汚したくないから、メモはノートに書くよ~」というタイプの方は、すんなりと移行できるかと思います。

 

読書習慣を付けたい人に “無印Kindle” をオススメする理由

Kindleシリーズには、無印・Paperwhite・Oasisなど様々なラインナップが用意されています(マンガモデルはPaperwhiteに統合されたっぽいです)。個人的には、今回の新Kindle Paperwhite発表によって、無印・Paperwhite・Oasisそれぞれの棲み分けがさらに明確になったように思いました。

さて、新型Kindle Paperwhiteが来月(2018年11月)にリリースされるわけですが、Kindle Paperwhite / Kindle Oasisともに、8GB / 32GBストレージのいずれかが選択可能となりました。

価格差はわずか 2,000円ですので、たくさん本を入れて持ち歩きたい方は迷わず 32GBモデルを選んでください。

ただ私は、ここであえて無印Kindle(もしくは8GBのPaperwhite)をオススメしたいと思います。理由は “ストレージの少なさ” です。

無印Kindleでは、4GBストレージが採用されています。4GBって聞くと一見少なく思われがちですが、Amazon公式によると一般的な書籍が数千冊は保存可能とのことです。一方の 32GBストレージは、マンガのような大容量本でも700冊は保存可能となっています。

もちろん、普通に考えれば大容量ストレージを選んだほうが間違いなくお得です。ですが、Kindleを導入しようと考えられている方の中には、「読書習慣を身に付けたい」という方も少なくはないでしょう。

経験則ですが、いくらマンガを読んでも(”大量の文章を読む” という意味での)読書習慣は身に付きません。もちろんマンガを読む能力は上がると思いますが、”マンガはあくまでもマンガであり、一般書籍とは別ジャンル” だと考えたほうが良いです。

念を押しておきますが、これはあくまでも “読書習慣をこれから身に付けたい人” 向けの話です。「マンガも読むけど本もたくさん読むよー」という方は、どうぞ大容量の Kindleをお選びください。

何が言いたいのかというと、”無印Kindleなら、マンガを大量に持ち歩けない環境を強制的に作れる” ということです。「どうしてもフロントライトが欲しい!」「解像度はなるべく高いほうが良い!」ということであれば、8GBの Paperwhiteでも良いでしょう(Oasisは、最初の1台としては明らかに高いので却下)。

ともあれ、この手の特化型ツールは、できることが少なければ少ないほど価値があるというのが私の持論です。スマホやタブレットは何でも出来てしまう反面、凶悪な時間泥棒ツールとして我々の人生を狂わせようとしてきますからね。

 

電子ブックリーダー特有の “タイムラグ” が読書習慣を誘い込む

Kindleなどの電子ブックリーダーだと、読書習慣が定着する可能性が高い。その理由として私が有力視しているのは、”パラパラめくれない” ということです。

読書に挫折してしまう人の理由の1つに、”同じ行やページを何度も読み返してしまい、なかなか先へと進めない” というものがあると聞いています。というか、実は私もそのタイプです。

同じ箇所を何度も読んでしまうのは、”家の戸締まりを何度も確認しに戻ってしまう” だとか “ガスの元栓を閉めたかどうか気になって眠れない” みたいなものと同系統の悩みだと思うんですね。巷では強迫性障害(強迫神経症)と呼ばれているようです。

参考記事

読書恐怖症ワイ、同じページを何度も繰り返し読んでしまい本を読むのが苦痛…|凹凸ちゃんねる

さて、なぜパラパラめくれない Kindleが読書習慣の定着に効果がありそうだと感じたのか?と言いますと、”前のページ・次のページを開くまでに掛かるタイムラグが程良くストレスになる” からです。

これについては『「続ける」技術』という本の内容がちょっとだけ参考になります。

この本では、定着させたい習慣を “ターゲット行動” と呼び、減らしていきたい習慣を “ライバル行動” と呼んでいます。今回の例に当てはめると “次のページへ進む=ターゲット行動” で、”同じ行やページを何度も読み返してしまう=ライバル行動” といった感じでしょうか。

同じページを何度も読み返してしまうのって、要は “簡単に前のページへと戻れてしまう” のが原因だと思うんです。

だったら、“一度次のページをめくったら、前のページへ戻るのが億劫になる” 何かしらの障害物を設ければ良い。その障害物こそがまさに、電子ブックリーダー特有の “タイムラグ” だというわけです。

※もっとも、この書き方だと「前のページへ戻るのが億劫な人は、次のページへ進むのも億劫じゃないの?」となりますね。これに関しては、次のページをめくるという行為自体に “未読ゆえの知的好奇心” という付加価値が乗っかることで “めくり時のストレスを好奇心が上回ってくる” とでも解釈していただければ幸いです。”一方通行の道路” や “弁” みたいなニュアンスです。

メリットの項でページめくり時の反応速度にイライラされている方の話をしましたが、それとは真逆の考え方ですね。

 

とまあ、ここまで書いておいて今さら身も蓋もないことを言っちゃいますけど・・・良いんですよ別に。同じページを何度も読んだって。

確かにマンガだと、人によってはパラパラめくれないことがネガティブ要素として働く場合もあるかもしれません。一方で、小説や実用書などのいわゆる “書籍” は情報量が多く、1つのページに滞在している時間が長くなるため、そもそもパラパラめくる必要性があまり無かったりします。

本って読破すること以上に、内容を理解することが大事ですからね。字面だけ追って、読んだ気になってもしょうがないし。

 

まとめ

メリット・デメリットをまとめると、こんな感じです。

  • 買ったらすぐ読める
  • 紙の本より安く買える場合がある
  • 小さくて軽い
  • 90年代の白黒PDAとは比較にならないほど反応速度が早い
  • スリープ時にランダムでオシャレな壁紙が表示(広告なしモデルのみ)
  • 途中で画面が暗くならない(自動調光しない)
  • フロントライトOFFでも非常に読みやすい
  • 本が勝手に閉じない(綴り部分へのクセ付けが不要)
  • 虫が発生しない
  • 「勉強してます」系のアピールがしにくくなる
  • 余白にメモ書きできない

電子ブックリーダーって、導入の優先順位を後回しにしがちなものの代表格だと思うんです。

読むだけなら紙の本で代用できるし、本をたくさん持ち歩きたい場合も iPadや Androidタブレットがあれば何とかなる。当の私も、5~6年も購入を先延ばしし続けていました。

そんな私が Kindleを手に取って率直に感じたのは「5~6年前のあの頃。iPadの代わりに Kindleを買っていたら、もっと早く読書習慣が身に付いていたのかもなぁ・・・」ということです。もっとも、当時の自分は “何でもできる=正義” だと思っていたので、興味が iPadのほうに行くのも無理はなかったわけですが。

人間もそうですが、特化することで得られるメリットはたくさんあります。オールラウンダーにはオールラウンダーなりの良さもあるんですが、そのスタンスが時としてチャンスを見逃してしまう場合もあるのでご注意ください。

※旧Kindle Paperwhite(第7世代)はこちら

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