先日『Lenovo ThinkPad X230』についてのレビューを行なった際に「バッテリーの健康状態は意外と良好です」と書いたのですが、実は記事をアップした直後にバッテリーが充電できなくなってしまいました。
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原因は不明ですが、うっかり完全放電してしまったタイミングでバッテリーが認識しなくなったので、おそらく寿命なのでしょう。ちょうど回数を消化した、と。
ちなみに、バッテリーのリフレッシュも試してみましたが、残念ながら生き返りませんでした。これで息を吹き返すケースも多いですので、もしバッテリーの購入を予定されている場合は事前に試してみてください。
パソコンのバッテリーは1年で新品時の7割ぐらいまで性能が落ちると言われていますし、2013年モデルとなると4~5年前なので死んでいても不思議ではありません。
もっとも、中古パソコンを選んだ時点でバッテリーについては最初から全く期待していませんでしたし、これはある意味予想通りの展開です。というか、遅かれ早かれバッテリーは買い換えようと思っていました。
純正バッテリーではなく互換バッテリーを選んだ理由
もちろん『ThinkPad X230』には純正バッテリーが存在しますし、現在でも流通しています。
ただやはり、純正バッテリーを新品で購入するとなると、価格が互換バッテリーの3倍ぐらいに跳ね上がってしまうため、これではコスパ重視で中古パソコンを選んだ意味がありません。
また、中古の純正バッテリーを買うという選択肢も考えたのですが、それこそ寿命が心配ですよね。Amazonで [非常に良い] 表記のものがあったとしても、それはあくまでショップ側が提示したコンディションに過ぎず、信ぴょう性の面で不安が残ります。
互換バッテリーにも当たり外れはあるかと思いますが、少なくとも "新品" であるという事実については保証があるため、相性問題に不安を抱えつつも互換バッテリーを選んだ次第です。
ちなみに『WorldPlus』について調べてみたところ、巷の評価は概ね安定していました。MacBookの互換バッテリーで割と有名なメーカーみたいですね。
『WorldPlus』の 9セル互換バッテリーを開封してみる
簡素なダンボールの外箱に "X230-9CELL" と記載されたステッカー。
蓋を開けると、上下からスポンジ製の緩衝材で挟まれたバッテリー本体が登場。さらにビニールで包まれているため、梱包はかなりしっかりしています。
バッテリーはこんな感じ。右上のバーコードシールは、ゆっくり剥がしていけばキレイに剥がれます。
Lenovoの 6セル純正バッテリーとの比較。オモテから見ると、棒が2本から3本に増えている感じです。
底面から見た出っ張り具合は、こんな感じです。4セルや 6セルはともかく、9セルは露骨にパソコン本体からはみ出るので、それなりに目立ちます。
上からの眺め。
別記事でも言及しましたが、ウルトラベースにも問題なく装着可能です。
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すぐに装着してみたところ、既に67~68%ほど充電されていました。残り時間は約4時間半。
その後、50%まで減らした上で改めて推定残り時間をチェックしてみると約5時間半。むしろ増えています。
つまり満充電すれば、理論上は約11時間持つということになります。
ただしこれは、パソコンを一切操作しない状態(Wi-Fi接続済み・アンチウイルスソフトのみ作動中)での駆動時間です。負荷の掛かるプログラムを使用すれば残り時間は当然少なくなりますので、あくまで目安程度に考えておくと良いでしょう。
『WorldPlus』の9セルバッテリーを実際に装着してみての感想
相性問題によるトラブルは特に無し
互換バッテリーにありがちな不具合として "純正品以外のバッテリーを認識しない" というものがあります。
話が横道にそれますが、以前デスクトップパソコンにメモリを増設しようとして認識しなかったことがあるんですね。しかも、そのメモリを挿している間はパソコンが起動してくれませんでした。
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形状的に問題が無いとしても、内部で認識してくれるかどうかはまた別の話だということですね。
もっとも、今回の互換バッテリーの場合は明らかに "X230用" という表記がされていたので、100%大丈夫だとは思っていました。
ただ、Amazonのカスタマーレビューを見る限りだと、X220ユーザーの方々の何人かがトラブルに遭遇しているみたいです。もしかすると、私の X230でもトラブルが発生するかもしれませんので、今後も経過を見守っていこうと思います。
片手で持ちやすくなった
意外に思えるかもしれませんが、出っ張り部分が取っ手の役割を果たしてくれるため、6セルバッテリー装着時よりも持ちやすくなっています。
また、見た目的には存在感が増しますが、6セル→ 9セルでも実際には150gぐらいしか重量が増えていません(4セルからだと約250g増)。
パソコン本体と合わせて1.6~1.7kgという重量をどうとらえるかは人それぞれだと思いますが、駆動時間との兼ね合いを考えれば個人的には許容範囲です。わずか150g増で心おきなく仕事に打ち込める環境が手に入るんだったら、こちらを選ぶという方も多いのではないでしょうか。
最後に
中古純正バッテリーとの価格差が近いこともあり、直前までどちらを購入するか迷っていましたが、互換バッテリーを選んで良かったです。唯一引っかかっていたのが相性問題だけでしたので、そこさえクリアしてしまえば何の心配も無し。
とは言え、今回は “たまたまWorldPlus社のX230用互換バッテリーに問題が無かった” だけで、巷の互換バッテリー全てが同じように上手くいくとは限りません。
機種によっては中古純正バッテリーのほうが安全な場合もありますので、ケースバイケースで対応していくことをオススメします。
※WorldPlus社のバッテリーが販売終了したため、別メーカーの 9セルバッテリーを掲載しています
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