HAGANEYA(@imech_jp)です。
Evernote社が現地時間の6月28日に、料金プランおよび仕様の大幅改定を行うことを発表しました。
具体的に何が変わるのか?と言いますと・・・
変更点 | |
---|---|
1 | 『Evernoteベーシック(無料版)』で同期可能な端末が "最大2台まで" に制限される |
2 | 『Evernoteプラス』および『Evernoteプレミアム』の月額価格・年間価格が値上げ |
『Evernoteプラス』は月額240円(年間2,000円)から月額360円(年間3,100円)。
『Evernoteプレミアム』は月額450円(年間4,000円)から月額600円(年間5,200円)への価格改定となります。
なお、改定時期はユーザーによって異なります。今から新規お申し込みされる方は、上記の改定内容がすぐに施行されます。一方、既存ユーザーの場合は、改定内容が反映されるまでの猶予期間が設けられるそうです(2016年8月15日以降に有効化予定)。
詳しい情報については、公式サイトをご確認ください。
参考記事
Evernote の価格プランの改定について|Evernote日本語版ブログ
繰り返しになりますが、無料の『Evernoteベーシック』ユーザーは、同期可能な端末が "最大2台まで" に制限されます。よって「今後も "全ての端末" でノートを同期したい」という場合は、最低でも月額360円 or 年間3,100円の『Evernoteプラス』へのプラン変更が必須となる、ということですね。
PCのみ "Web版" に逃がすか?それとも・・・
今回の大幅改定によって重要な決断を迫られるのは、当然のことながら "Evernoteベーシック(無料)のユーザー" でしょう。
Evernote は、無料版でも月間アップロード容量60MBの間であれば比較的自由度の高い使い方が可能ですので、オフライン利用にこだわりの無いユーザーにとっては非常にありがたいツールでした。ですが、今回の改定によって制限の範囲が一気に拡大するため、無料で使い続けたいユーザーは "使い方を工夫する" か "有料プランへ移行する" という決断をしなければなりません。
まず、同期が "最大2台まで" とありますが、その振り分けはユーザー側に委ねられているようです。
同期端末の選び方の例 |
---|
PC2台 |
PC1台+タブレット1台 |
スマホ2台 |
スマホ1台+タブレット1台 |
ちなみに個人的な意見を書かせていただくと、とりあえず "1台はPC版にしておく" のが無難だと思います。Evetnote はあくまでも "編集" あってのツールですので、編集の効率や自由度を求めるのであれば PC版(クライアント版)は絶対に外せません。
ただし、各所でも言われている通り "Web版(Evernote Web)はカウントされない" ので「PCではWeb版を利用する」というのもアリだと思います。私の現在のノート数は1,800程度ですが、5,000を超えたあたりから急激に重くなったという声も聞きますし、将来的には Web版へと移行する日が来るのかもしれません。
参考記事
ノート数が5000を超えたところでEvernoteをアンインストールした3つの理由 | マルコフラボ
いずれにしても、引き続き Evernoteベーシックを利用し続けるのであれば、どの端末をメインに利用するかは慎重に決める必要があります。
最後に
かくいう私も、Evernoteにはお世話になりまくっています。正直、自分の人生の "舵取り" を半分任せるレベルまで生活に溶け込んでいる必須ツールなので、有料プランに変更すること自体は何の抵抗もありません。
ただやはり、少額とはいえ "毎月or年間の固定費が増える" というのは単純に嬉しくないわけです。とりわけ私は "継続課金" モデルが好きではなく、なるべくであれば "払いたくない" というのが本音だったりします(買い切りなら全然OKなのですが・・・)。いずれにせよ、固定費を抑えたいEvernoteユーザーにとっては悩ましい話です。
余談ですが、Evernote にこだわりが無ければ "別の似たようなツールに乗り換える" という方法もあります。
とりわけ、移行先として最も有力だとされている『Microsoft OneNote』は、今回の Evernote の仕様変更によって、一気に注目を浴びることになりそうです。Evernote → OneNote へのインポートツールも提供されています。
参考記事
EvernoteからMicrosoft OneNoteへの乗り換え検討、移行方法を紹介|ひとりぶろぐ
OneNote は私自身気になっていたので移行も検討したい気持ちは多少あるのですが、上記リンク先の記事でも言われている通り "便利アプリがまだ少ない" んですよね。
今後、有志によって開発が進む可能性はありますが、今のところは様子見しておきます。無論、OneNote に対応した『PostEver』的な iOSアプリがリリースされ次第、とっとと移行するでしょう。
-
StackOne にも FastEver にも無い『PostEver』を使う最大のメリット
『FastEver』も『StackOne』も、PostEverの半額で導入可能です。ただ、作者の方がPostEverの半額に設定したのは決して偶然ではないでしょう。
続きを見る
2016年7月6日追記:
『ひとりぶろぐ』さんにて、Evernoteベーシックの同期端末数2台制限を回避する方法が紹介されています。「サブアカウントを作って、そちらからメインアカウントの "共有ノートブック" にアクセスする」という方法です。
参考記事
無料プランのEvernoteベーシックで2台以上の端末を同期させる裏技|ひとりぶろぐ
リンク先に書かれていますが、Evernote公式ルールの範疇で行う方法ですので、違法性は一切ありません。サブアカウントをいくつも用意すれば、理論上は "同期端末を無限に増やせる" ということになりますね。
この方法を使えば、ひとまず現状の環境に限りなく近い状態で継続利用できそうです。有料版(Evernoteプラス / プレミアム)へアップグレードすることによる恩恵もあるとは思いますが、しばらくはこの方法でしのぐのも良いかもしれません。
最新情報をお届けします