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音楽のこと

HR/HM寄り?容姿に依存しないV系バンド10選【90年代編】

2013年8月5日

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どうも、ハガネ屋(@imech_jp)です。

90年代。まだ「ヴィジュアル系」の呼び方が主流だった頃。

きちんとした”ブーム”として、V系が認知されていたこともあり
当然のごとく、筆者も普通に洗礼を受けてきました。

メディアに取り上げられるには、キャッチーかつ個性的であることが条件。
音楽性で一般層に認められるのは、昨今よりも難しかった印象があります。

今は「逆輸入」や「youtube再生数」で話題になりやすくなりましたし
リスナーの興味も細分化されているため、再評価されるバンドも多数出現。
(モーニング娘。の再ブレイクなんて、まさにこのパターンですからね。)

 

というわけで、第2弾の今回は「90年代」に精力的な活動をしていた
音楽性の高いV系バンドを、HR/HM寄りの視点からピックアップします。

※クリックで各項目へ飛びます(戻る時は右下のBACK TO PAGETOP)

・PIERROT
・Raphael
・media youth
・CRAZE
・D-SHADE
・Laputa
・ROUAGE
・Dué le quartz
・La'cryma Christi
・SIAM SHADE

第1弾(00年代編)はこちら。

楽曲で勝負!容姿に依存しない「V系」バンド10選【00年代編】

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HR/HM寄り?容姿に依存しない「V系」バンド10選【90年代編】

PIERROT

Creature

http://youtu.be/leVDzYSm0jk

 

Hello

1995年結成。2006年に解散。

メジャーで一番分かりやすく「オルタナティヴ」を体現していたのが
まさに、この「PIERROT」というバンドだったように思います。

日本のMarilyn Mansonと言われていたのは有名。
Vo.キリトの声や風貌もブライアン・ヒュー・ワーナーに似ているし、
インダストリアルな音楽性~文学性溢れる詞に至るまでマンソン濃度高め。

シニカルなスタンスが、デイヴムステイン(Megadeth)とも若干カブる。

デビュー時期の近いDIR EN GREYと、よく比較される事が多かった。
当時は音楽性から何まで、断トツでPIERROTに軍配が上がっていたけど
DIR EN GREYが突然変異を起こして以降、入れ替わるかのように失速(爆)

実質的な後継バンドはAngelo。PIERROTが好きならマストです。
楽曲的には、PIERROT時代の楽曲が、ヘヴィかつシンプルになった感じ。

 

Raphael

症状3.XXX症

 

Fake star

1997年結成。2000年活動休止。

一言で言えば「中二病なX JAPAN」なのだが、期待されていた印象はある。
(Wikipediaにもある通り、キャプテン和田がメタルバンドとして注目してた)

熱狂的なバンギャではないので、Gt.華月の死については触れません。ブレるから。
ロックバンドとして、普通に実力の高いバンドです。捨て曲が少ないのも特徴。

Rhapsody of Fire系のエピックメタル・メロスピ好きにはたまらないであろう
Holy Missionという曲が、当時は結構ツボだった。想像力を刺激されます。

 

media youth

CLIMAX

1989年結成。1999年解散。

元AIONの「SATORU(笹野学)」やX加入前の「HEATH」を始め
元hide with Spread Beaver~現machineのKIYOSHIなどが在籍。
何かとジャパメタ臭が漂いまくりなバンド。

初期・中期・後期で、音楽性がガンガン変わっているため
これ!っていう特徴を挙げるのが難しいですが、一般的なイメージは
シングルリリースが集中している中期~後期のサイバー路線かも。

 

CRAZE

I LOVE YOU

http://youtu.be/siuBg0qAluU

 

RISKY

 

HonkyTonic~ARMY

1995年結成。2006年解散。

元D'ERLANGERの瀧川一郎(CIPHER)菊池哲(TETSU)
元ZI:KILLの飯田成一(SEIICHI)板谷祐(TUSK)
元JUSTY-NASTYの藤崎賢一など、元○○が異常に多いバンド(爆)

V系というよりも、ほとんどハードコアに近い風貌や音楽性。
実際、メディアでもあまり見る機会が無かったような気がする。

当時のV系四天王を見ても、耽美なルックスがウケてたし仕方ないか。
(SHAZNA,MALICE MIZER,La'cryma Christi,FANATIC◇CRISIS等)

 

D-SHADE

Believe

 

Alone

そして、前項であるCRAZEの要素を色濃く受け継いだのが、このバンド。

1998年~2000年と、活動期間は異様に短かったが、クオリティは高い。

Vo.HIBIKIの声がGLAYのTERUを彷彿とさせるのも特徴。
聞くところによると、実際ポストGLAYって呼ばれていたらしい。

9mm Parabellum BulletやBLOOD STAIN CHILDなど、
V系をルーツの一つに持つバンドが受け入れられている現在であれば
当時の様な「一発屋」的扱いを受けなかったであろう、不遇のバンド。

彼らほどではないが、SIAM SHADEも一般的にはそんな扱いだった。

 

Laputa

揺れながら・・・

 

麝香(ジャコウ)

 

Meet Again

1993年活動開始。2004年解散。

レコード屋に並んでいた「妙に凝ったジャケット」が購買意欲をそそる。
フルアルバムは全て二字熟語で、漢字の間に~カタカナ~が入るのが特徴。

よくよく考えると「何のこだわりやねん」とツッコミを入れたくなるが、
当時は、あのこだわったコンセプトが格好良くて仕方が無かった。

そしてジャケットに引けを取らない、イントロの「引きの良さ」と
名古屋系らしく「黒」を前面に押し出した、ゴシックかつ荘厳な雰囲気。

Vo.akiの影山ヒロノブ的歌唱法が、人を選ぶところではあるが
なんやかんやで結構好んで聴いていた。カラオケで歌える奴は神様仏様。

 

ROUAGE

 

1993年結成。2001年活動停止。

Laputaが出てきたのだから、こちらを出さぬわけにはいくまい。
名古屋系の代表格であり、個人的に「THE 90's V系」なイメージ。

BOØWY~LUNA SEA,GLAY等、所謂「ビートロック」の系譜を受け継ぐ
8ビートの楽曲が多いのが特徴。今で言うならjealkbみたいな感じ。

というか、jealkb=ポストROUAGEだと勝手に思っている。

 

Dué le quartz

 

Horizon

1998年結成。2002年解散。

「雅-MIYAVI-」が在籍していたバンドとして知られる。

風貌から唱法、曲調に至るまで、初期のDIR EN GREYと完全に一致。
そこら辺を上手く差別化してるのが案の定、MIYAVIのギターだったりして。

 

La'cryma Christi

Magic Theatre

 

Zambara

 

南国

1994年結成(前身バンド「STRIPPE-D-LADY」が91年)。2007年解散。

ヴィジュアル界プログレ御三家の一角。(残りはSIAM SHADEとJanne Da Arc)
南国的なゆるい雰囲気かつ、包み込むような長尺の演奏&ボーカルが特徴。

シャム、ジャンヌがプログレメタルなら、ラクリマはプログレッシブ・ロック。
むしろYES,Pink Floydのような、アート・ロックの系譜に近い気がする。

実質的な後継バンドとしては「Libraian」が挙げられる。
こちらはプログレ要素も無く、晩年のハードロック路線に近い。
ラクリマのシングル曲が好きだった人は、違和感無く聴けると思う。

 

SIAM SHADE

SSS

http://youtu.be/207sd6mIHaM

1991年結成(改名前の「ataru」として)。2002年解散。
その後、再結成を何度か繰り返す。2013年4月、本格的に活動再開。

「2/3の部分も聞いてみたい」や「SIAM SHADEのVoのモノマネ」など、
妙なところでいじられていることが多い気がするが、名実共に「大御所」。

上記「SSS」のような、DREAM THEATERばりのプログレメタルから
シングル曲によく見られた、ハードロック系まで何でも出来ちゃう人達。

しかしながら、良くも悪くも「1/3~」がバカ売れしてしまったがために
センチメンタル路線が定着。大衆の顔色を窺いつつ曲作りをしてた印象がある。
(それでもなお、ハードロックとしてのクオリティは抜群に高かったけど)

Judas Priestの「Rock You All Around The World」や
「Locked In」を彷彿とさせる「RAIN」のイントロが好き過ぎる。

http://youtu.be/WM7pbwyDVGM

 

まとめ

・PIERROT・Raphael・media youth・CRAZE・D-SHADE・Laputa・ROUAGE・Dué le quartz・La'cryma Christi・SIAM SHADE

※クリックで各項目へ飛びます。

 

「00年代以降のV系は、80~90年代にあった味が無い!」とか
「最近のV系のほうが音楽性も格好良い!」等、両者の言い分はあるだろうけど。

良い意味で「何にも変わっていない」と、改めて思いました。
マーケットの性格や音のトレンドが変わっただけ。やはり良いものは良い。

 

前半のほうにも書きましたが、90年代に見向きもされなかったタイプの音楽が
00年代中盤以降。まさにYouTube生誕を境として、受け入れられ始めています。

CDが売れなくなった代わりに、リスナーの趣味嗜好が細分化したため
堅実に活動を続けるミュージシャンが正当に評価されやすくなったわけです。

これが果たして、良いことなのか悪いことなのかは分かりませんが
雑食メタラーな筆者としては、色々な音楽に触れる機会が増えて単純に嬉しい。

2010年代以降、V系のシーンはどうなっていくんでしょうかね。楽しみ。

 

※80年代編については、余裕があればやろうと思います。

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