HAGANEYA(@imech_jp)です。
以前働いていた職場で、部下に「マルチタスクうらやましいです!」と言われたことがあります。無論、誰でも「勤続年数が長ければ、自分が受け持った仕事に対してマルチタスク的になってくる」かと思います。
ただ、人間に対しての ”マルチタスク” はあまり良い表現ではないみたいです。パソコンやスマホなどの電子機器においては好意的な表現ですが、人間に対してだと解釈によっては「手抜き作業」ともとれます。
「シングルタスク」と「マルチタスク」の違い
よく「頭脳労働はシングルタスク(一つの作業を集中して行うこと)」「単純作業はマルチタスク(複数の作業を同時に行うこと)」が効果的だと言われています。
頭脳労働の定義はケースバイケースですが、ここではとりあえず「思考を要する作業」という解釈にしておきます。
頭脳労働の例を挙げると「研究者・建築士・医者・教師・弁護士・税理士・デザイナー・経営コンサルタント」みたいな感じでしょうか。職種と言って良いのかわかりませんが「ブロガー」も頭脳労働に入るかと思います。
ブロガーは記事を書いてナンボですが、記事を書く際にマルチタスクを実行すると効率が落ちてしまう気がします(作業内容にもよります)。なので基本的には「シングルタスク」で書くことが望ましいのではないでしょうか。
一方、肉体労働メインの職場では「マルチタスク」を求められる場面が非常に多いです。
実際私も、上司から「いかに短時間で終わらせるかを常に考え続けろ。まとめてできる作業はまとめてやってしまえ。」と耳にタコが出来るほど聞かされました。特定の職場の上司からだけでなく、畑違いの職場に転職した際も同じことを教わったので、肉体労働に従事する上でマルチタスクは大事なことなんだと思います。
シングルタスク的な作業に時間を割くにはどうすれば良いのか?
私は現在フリーランスで仕事をしていますが、シングルタスクとマルチタスクを使い分けなければいけない場面がそれぞれあります。一日に使えるエネルギーの残量は決まっているので、使い分けを間違ってしまうとシンドい思いをする羽目になるため注意が必要です。
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シングルタスクで作業を行わなければならない時は当然、他の作業に手を付けることはできません。そこで、いかにして「単純作業をまとめて片付けるか?」が必要になってきます。
lifehackerの記事で「退屈な仕事を耐えられるものにする」という表現を使われていましたが、まさに言い得て妙です。
参考記事
マルチタスクは効率よくやってしまおう | ライフハッカー[日本版]
例えば、学校のテストで高得点を安定して叩き出す生徒の勉強法に「一つの科目が飽きたら、すぐにやめて別の科目を始める」というものがありますが、これもマルチタスクの一つの成功例だと思います。
参考までに、私が行っているマルチタスク作業の一部を挙げてみます。
- 電子レンジやトースターで調理をしながら、溜まった食器を洗う
- 目玉焼きを焼きながら、戸棚に食器をしまう
- 風呂から上がる時に、風呂掃除をする
- 作業BGMをかけながらブログの記事を書く
- ベッドに横になりながら、スマホでブログ記事の下書きを書く
- オーディオブックを聴きながら寝る
「作業BGM×ブログ」は、厳密に言えばマルチタスクではない気もしますが「聴覚をジャックする(乗っ取る)ことで、記事を書くことに集中している」ので集中力の維持には効果的です。「アパートの隣の住人が騒がしい」とか「家族の話し声に気を取られてしまう」みたいなケースには、かなり重宝するかと思います。
遊びにもマルチタスクは活かせる
とある研究者によると「マルチタスクは生産性を最大40%も下げてしまう」とのことです。
参考記事
"マルチタスク"ではなく、一つのことに集中する"シングルタスク"のススメ|Lealta(レアルタ)
いかんせんソース元の”とある研究者”という表現がフワッとしているので、どこまで信じて良いのかわかりませんが「マルチタスクが生産性を下げる」というのは事実だと思います。複数の作業を同時に行う=掛かる負担が増えるわけですから、仕事の質が悪くなってしまうのはやむを得ない話です。
ところで、マルチタスクって「遊び」にも活かせたりはしないでしょうか?
私は息抜きに「テレビゲーム」をプレイしたり「バラエティ番組」を観ることが多いんですが、たまに面倒くさくなることがあります。
「娯楽なんだし、面倒くさかったらやめたら良いじゃん」という話なんですが、たまに「観るのが面倒だけど、何となく見逃したくない番組」なんかがあったりします。そういう時は、マルチタスクを使って消化することが多いです。
遊び×マルチタスクの具体例
せっかくなので、具体例を「実際のバラエティ番組名」とともに挙げてみます。
- 「正直さんぽ」を観ながら朝食
- 「モヤさま」「おじゃMAP!!」「SMAP×SMAP」などを観ながら夕食
- 「きらきらアフロ」 「ももクロChan」「ヨソで言わんとい亭」などを観ながら筋トレ
- 「怒り新党」「巷の噺」などを観ながらゲームをプレイする
正直さんぽ・モヤさま・おじゃMAP!!・スマスマに共通しているのは「グルメ番組の要素がある」ということです。グルメ番組を観ながら食事をすると「普通の食事も何となく美味しく思えてくる」気がするので、悪くない組合せだと思っています。
また、怒り新党・巷の噺は「ラジオ」の要素が強いです。「新・3大〇〇調査会」コーナーのように、ビジュアルがメインになってしまう場面も一部ありますが、比較的聴き流しができる(聴覚だけでも面白い)番組は「耳だけ使う」という手もアリかもしれません。
ちなみに、きらきらアフロ・ももクロChan・ヨソで言わんとい亭については「かすかに興味はあるけど、テレビにかじりついて観るまでもない」と個人的に思っているため、完全に筋トレに集中しつつ「ただ流している」みたいな状態です(※私の趣味に合わないだけなので、番組ファンの方はどうか気を悪くされないでください)。
とは言え、この「ただ流しておきたい」枠のバラエティ番組ってのは結構貴重だったりします。
筋トレ×環境BGMだと単調過ぎて飽きてしまうし、筋トレ×ヘヴィメタルなんかも(相性は非常に良いんですが)たまに胸焼けしてしまうことがあります。そういう時にバシッとハマるのが「邪魔にならないテレビ番組」です。
最後に
「マルチタスクを遊びに活かす」ということに興味があれば、こちらの記事も参考にどうぞ。
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魅力的な娯楽に溢れ過ぎた現代における「先延ばしの原因」と「対処法」をいくつか挙げました。ポイントは「欲求を押し殺さない」事です。
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遊びを”悪”ととらえてしまうと、仕事でも最大のパフォーマンスを発揮できません。息抜きが出来ていないからです。
ですが「24時間しかない」1日の中で遊びと仕事を両方実現するとなると、それなりに工夫が必要になります。マルチタスクは仕事にも活かせますが「遊びにも上手く活用することで、仕事にプラスの影響を与えることができる」のでオススメです。
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