最近、ふとした時に外国人YouTuberの最新動画をチェックしています。

なぜ、日本語の字幕を付けるのか?
どうしてチャンネル名にカタカナを混ぜるのか?
あえて日本語で喋っているのはなぜ?
そもそも日本人向けに動画を作ろうと思った理由は?

疑問点は色々あったのですが、彼らが投稿する動画を観ていると、その理由が何となく見えてきました。

今回は、私が個人的に注目しているチャンネルを5つご紹介したいと思います。

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【2018年版】他とは何かが違う!新進気鋭の日本人向け外国人YouTuber5選 ※50音順

NOBLEMAN【ノーブルマン】

韓国人の『りーくん』さん、スペイン/フィリピン/日本のハーフ『J』さん、日本人『コウ』さんの3人で構成されている YouTuberチーム。2017年11月にチャンネルを開設し、登録者数が早くも7万人を突破した人気チャンネルです。

同チームの中心人物である『りーくん』さんを一言で表すとしたら、”バイアスの掛かっていない真の自由人” といった印象。

親の仕事の関係上、幼少期から日本と韓国を行ったり来たりしていたことで、日本語・韓国語はいずれもネイティブレベル。しかも、その極めて特殊な境遇によって “日韓それぞれの良い所&悪い所” を肌で感じてきたことが、彼の話しぶりからリアルに伝わってきます。

歴史問題については、おそらく独自の見解はあるのかもしれないけど、自分自身が実際の現場を見ているわけではないということで基本的には “ノーコメント” というスタンス。これに対し、とある動画のコメント欄では「ちゃんと答えていない」といった旨の意見もちらほらあり、さながら “踏み絵” を求められているかのような状態でした。この手のデリケートな話題は扱いが非常に難しいと思うのですが、それを1人で受け止めようと奮闘する心意気があるだけでも十分だと思うんだけどなぁ・・・

参考リンク

【嫌韓質問コーナー】バンバン答えるよ

日本人(とくにネットユーザー)の多くは韓国に対するアレルギーが非常に強く、向こう発信のコンテンツを拒絶する傾向にあります。原因は、歴史問題もさることながら、フジテレビを中心とした各テレビ局による “韓流ブームの捏造” が発端となっているのは有名です。叩かれまくったことで一時は沈静化しましたが、現在も隙さえあれば韓流要素を無理やりねじ込んでくる番組は結構見かけます。

また、韓国ネットユーザーの反日的な書き込みを翻訳したまとめサイトなども多く、その影響を受け過ぎた人間が極端なネトウヨと化し、反日韓国人と同レベルの汚い言葉で罵り返す・・・という状況が日常化している印象です。

かくいう自分も、やはり韓国に対してのイメージは良くないですし、あまり関わり合いになりたくないというのが本音です。ですが、嫌韓まとめサイトや、なぜかYahoo!ニュースに大量に上がる韓国紙の翻訳記事などにより “過剰に嫌韓を煽られている” 側面もゼロでは無いと思います。嫌韓ネタってアクセス数を稼げるので、この手のサイトが好きな方々はある意味利用されている気がしますね。

さて、話が横道に逸れてしまいましたが、このチャンネルがユニークなのは “日本にも韓国にも媚びていない” という点です。

日本カルチャーにも韓国カルチャーにもフラットに接しているし、日本人・韓国人両方からの批判的な声も真正面から受け止める。韓国人というバックボーンを活かした自虐ネタを堂々と披露したかと思えば、母国で日本語を話し、近くにいた韓国人に汚い言葉を浴びせられる。批判覚悟で韓国系企業の提供ロゴを動画冒頭にブチ込む(ネット黎明期のFlash動画みたいなノリ)。

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平昌オリンピックマジで死にかけた※現地韓国人のインタビューあり

【名言続出】カタコトプロフェッショナルの生き様

まず在日系に支配されている日本のテレビ局では絶対に放送されないような不謹慎ネタが満載なので、観ていて非常に痛快です。韓国かぶれの女性YouTuberによるインスタ映えしそうな甘~い動画には全く興味が沸かないけど、NOBLEMANだけはなぜか観てしまうという方も結構いらっしゃるのではないでしょうか。

また、NOBLEMANが短期間で人気チャンネルへと成長したもう一つの理由として “日本のバラエティへの造詣が深い” というのもあるように思います。『りーくん』さんは韓国人ですが日本に住んでいた期間も長いということで、笑いのセンスはすごく日本人っぽいです。藤井健太郎さん・佐久間宣行さん系統のゲスいお笑いなどからもナチュラルに影響を受けていそうな印象。

ただ、端正なルックスで女性視聴者からの支持が多いことで、お笑い系の動画にも関わらず「可愛い!」とか「カッコイイ!」といったアイドルファンっぽいコメントが目立つのが良くも悪くも・・・な印象です。ジャニーズ系やV系などでも「メンバー本人達は割と好きなんだけど、ファンが過剰に絶賛することによって結果的に本人達の首を締めてしまう」みたいなパターン、ホント多いですからね。

基本的には性別関係なく楽しめる優良チャンネルだと思いますし、お笑いファンや地上波の韓流ゴリ押しにうんざりしている方は意外と楽しめると思います。

 

Pictures, Noise and Words

オリジナル動画はこちら

ヘヴィメタルが大好きなイギリス人『Hedgy』さんによる YouTubeチャンネル。メタルバンド/アーティストの初見リアクション動画が9割以上を占めており、メジャーな曲からマイナーな曲まで幅広く取り扱っています。

日本のメタル/ロックバンドのリアクション動画もたくさん投稿しているのですが、マイナーなバンドを主にチョイスしているのが特徴です。また彼の場合、単なるリアクションというよりは “考察” に近い切り口でコメントしており、メタル音楽へのリスペクトやこだわりを強く感じます。

さて、彼が日本のメタル/ロックを聴き漁るキッカケとなったのが BABYMETALの『ギミチョコ!!』なのですが、当初 Hedgyさんはこの楽曲に対して否定的な意見を述べていました。「よく出来ているけど、ビジネス臭が強過ぎて認めたくない」みたいな感じです。

でもこれって “音楽オタクあるある” なので、気持ちはすごくよくわかりますね。例えば「最前線で歌っているアイドルは単なる操り人形。でも、その楽曲の作詞者/作曲者は認める」「楽器を弾かない/弾けないやつはアーティストとは認めない!」みたいなアレです。

参考リンク

Babymetal Gimme Choco 日本語 Reaction Trimmed by Pictures, Noise & Words

Babymetal – Gimme Choko reaction|Pictures, Noise and Words

ところが、上記リアクション動画を投稿したところ、多くのベビメタファンから批判を受けてしまいました。簡単に言えば「あなたはベビメタについて誤解や偏見を持っている」といった旨の批判です。

ベビメタへの Hedgyさんの意見が “本当に” 誤解や偏見なのかどうかは何とも言えないところですが、彼の面白いところは「なるほど、じゃあ他の曲も聴いてみよう」といった寛容な姿勢があったことです。動画での立ち居振る舞いも手伝ってか、さながら英国紳士のような空気感を持つ方だな~と感じています。

その後 Hedgyさんはベビメタにハマっていくことになるわけですが、当時のベビメタファンの声が無ければ今頃はベビメタどころか日本の他のバンドにも興味を示していなかったであろうことが容易に想像できます。

個人的には「Hedgyさんの批判は単なる個人的意見に過ぎないんだし、そういう意見があっても良いじゃん」なんて思うのですが、彼が後に日本のメタルを聴き漁るようになったことを考えると(Hedgyさん的には)良かったのかな~と思います。おそらく当時のベビメタファンも「この人は他のリアクション系YouTuberと何かが違う」と直感が働いたのではないでしょうか。

なお Hedgyさんがなぜここまで知名度が高いのかというと、日本の『Junichi』さんという方が彼のリアクション動画を勝手に翻訳していたからです。それが、ベビメタまとめサイトなどを通じて、日本のベビメタファンへと伝わっていったみたいですね。ちなみに、良かれと思って翻訳していた Junichiさんも、当初はコメント欄で一部の方から「無断転載をやめろ」と叩かれていました(当のHedgyさんは了承済み)。

今では、Pictures, Noise and Wordsの(ベビメタ限定)翻訳家として正式に迎え入れられており、対談形式の動画を出すまでの仲になっています。国内外を見ても、音楽系リアクション動画からこのような関係へと発展するケースは見たことがありませんし、商業ライター以外でこれだけ深くレビューしてくれるチームは珍しいかもしれません(私が知らないだけかも)。

参考リンク

Junichi interviews (インタビュー) Hedgy (字幕)|Pictures, Noise and Words

Babymetal – GJ! 日本語字幕 Opinion|Pictures, Noise and Words

メタルファンなら、Hedgyさんと Junichiさんによる “リアクション動画抜きの” 対談を聞いているだけで、40分があっという間に過ぎ去っていくことでしょう。個人的には、Hedgyさんがハマっている『人間椅子』などをはじめ、ベビメタ以外のリアクション動画も Junichiさんに翻訳していただきたいところですが、さすがに時間と体力がいくらあっても足りなそうですね・・・

 

Raphael ペレズ

アメリカ人『ペレズ』さんによる YouTubeチャンネル。様々なジャンルのリアクション動画や vlog(動画ブログ)を中心に投稿されています。

元々は、ガキ使の “海外の反応” 的な動画を観ていたら偶然発見した YouTuberの方なのですが、不思議と気になって他の動画も観るようになっていました。

別の動画で “なぜ日本に興味があるのか?” について話していたのですが、どうやら彼のお母さんが仏教徒(プロテスタントから改宗した)らしいですね。また、彼の地元であるクイーンズのフラッシングという地区にアジア系の方々が多く、幼少期からアジアの文化や価値観の中で育ってきたようです。

参考リンク

Why Japan??|なぜ 日本

そんな彼曰く「日本でダンテ(ソフトバンクのCMに出てくる例の外国人)みたいなスターになりたい」「目指せチャンネル登録者数100万人!」とのことで、ゆくゆくは日本に住むことも考えているそうです。

ちなみに最近は “日本のユニークなCM集” のリアクション動画などを投稿しており、ガキ使のリアクション動画は投稿しなくなってしまいました。個人的に彼は “やたらリアクションが良いアメリカ人” という部分が視聴者にウケていると思うのですが、最近は何だか格好良い系の vlogばかり投稿するようになっており「求められているのって、そこじゃないような気が・・・」なんて思いつつも、動向を密かに見守っていたりします。

ただまあ、ネットは良くも悪くも拡散力がすごいですからね。どこでバズるか全く読めないですし、急に超人気YouTuberに成長する可能性もあるので、案外「初期から格好良い動画上げてたよね」みたいな感じで語られる存在になったりして。

なお、ペレズさんの日本人の友達によるご厚意により最近の動画は字幕が付いているため、とても観やすくなっています。

 

RENEHIKO

元任天堂の社員で、Wii『ゼノブレイド(欧州版)』やニンテンドー3DS『チャリ走 DX3 タイムライダー』の開発にも携わったオーストリア人 YouTuber。

やたら日本語が堪能で、声だけ聞いていると「北関東訛りの日本人?」ぐらい自然な発音だと感じます。ただ、なぜか「日本語上手いですね」って褒められるのが嫌みたいですね。

パッと見は、日本かぶれの外国人YouTuber。言ってしまえばそれまでですが、この方を見ていると「こういう方を “人たらし” って言うんだろうなぁ」と率直に感じます。語り口調がすごく穏やかだし、よく笑うし、気遣いもできる。ほぼ撮って出しのしゃべくり動画にも関わらずついつい最後まで観てしまうのは、おそらく彼の人柄によるものでしょう。

仕事の関係で最近台湾に移住された RENEHIKOさんですが、台湾なのに登場人物も本人も日本語で会話・・・というシュールな動画を観ていると「この人、本当は日本人なんじゃねーの?」なんて勘違いしてしまいます。

 

Twisted Helix

日本在住の経験もある、イギリス人『Helix』さんによる YouTubeチャンネル。
※↑のサムネの人物ではないので注意

日本の音楽の初見リアクション動画を中心に、ボイトレ動画・vlog(動画ブログ)・オリジナル曲の動画などを投稿しています。

基本的にはリアクション系のYouTuberなのですが、彼が他と決定的に異なるのは “完全に日本人向けの” リアクション動画を投稿しているということです。単に日本の音楽を中心にリアクションしているだけではなく “日本語で喋っている” ので、日本人にとっては非常にとっつきやすいチャンネルだと思います。

楽曲も、外国人YouTuberにありがちな “海外ウケの良い日本人アーティスト” だけではなく、日本国内向けのアーティストも多数チョイスしているのが特徴です。そもそも日本の音楽が好きな方ということで、変な先入観も入っていません。

しかも「Cool!」「Awesome!」「OMG」「Holy Shit!」などといった浅い感想ではなく、イギリス人の視点から日本と西洋の音楽の違いを理論的に解説しているため大変参考になります。マーティ・フリードマンさんは「日本の曲はメロディが複雑でコードが多い」と仰っていましたが、この方はさらに一歩踏み込んで “音符の多さ(=文字数の多さ)” 辺りまで言及していたりして、なかなか鋭いな~と感心しました。

参考リンク

マーティ・フリードマンが「邦楽で一番好き」な曲は?|J-WAVE NEWS

日本と西洋の音楽の違い PART 1:音符の数、メロディーのリズムと英語が使われる理由!Japan and Western music differences(音楽 ミスチル 米津玄師 j-pop)

余談ですが、この方は日本のお笑いも好きみたいです。母国イギリスのコメディもよく観ているそうですが、日本に住んでいた時にたまたま観ていた『ネプリーグ』の秋葉カンペー(堀内健さん)にハマっていたとのこと。

参考リンク

イギリス人が日本のお笑いを見て爆笑!!!!!

本項冒頭の “ボイトレ動画の皮を被った誘い笑い動画” もそうですが、この方はナチュラルに裏笑いを理解していそうな気がします。海外に裏笑いという概念が存在するのかどうかは分かりませんが、欧米圏で Helixさんのようなリアクションをされる方ってあまり見かけないので何だか新鮮でした。

 

最後に

最近、密かにチェックしている YouTubeチャンネルを5つご紹介しました。

vlogメインの方、リアクション系メインの方、お笑いメインの方など芸風はそれぞれ異なりますが、全員に共通しているのは “日本人向けに作られている” という点です。難しく考えず気楽に楽しめるというのは嬉しいですね。

とりわけ、今回ご紹介させていただいた5組には共通して、単に日本に興味があるだけではなく “伝えたい思いや目的意識が人一倍強い” 方々だという印象を受けました。だからこそ、不思議と印象に残ったのかもしれません。

正直、地上波でヤラセだらけのホルホル番組を観るぐらいなら、日本人向けの動画をアップしてる外国人YouTuberのほうが遥かにマシだと思います。テレビだと、スタッフから「こういうリアクションでお願いします」と指示されて、自分の意志とは異なるリアクションを取らされている方も結構いらっしゃるみたいですからね・・・テレビ局や芸能事務所の忖度や圧力が及んでいない分、YouTuberからは生の声が聞けて面白いですよ。

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