503エラーが頻発して以来、ブログの安定性や表示速度のことばかり考えています。
主犯格の IPアドレスにアクセス制限をかけることで何とか被害は収まりましたが、記事の投稿や追記時・ブログ閲覧時など様々な場面でエラーが出ないか必要以上に気にするようになってしまいました。もはや軽いトラウマです。
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現在利用している『さくらサーバー』から、速度に定評のある『エックスサーバー』へのお引っ越しも検討中なのですが、とりあえず出来る範囲で対策を施しています。WordPressプラグイン『WP Super Cache』の導入なども、その中の1つですね。
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ただ、大規模503エラー発生前の時点で既に WP Super Cache は導入していたわけで・・・こうなってくると「本当に効果出てる?」と、ついつい疑いの目を向けてしまいます。
『WP Fastest Cache』の使い方
そんな中、2大キャッシュプラグイン『W3 Total Cache』『WP Super Cache』の牙城を崩す新興勢力が現れました。その名も『WP Fastest Cache』。
ダウンロード
キャッシュプラグインの導入は相性問題も発生しやすく、記事更新・ブログカスタマイズなどの反映に時間が掛かるというデメリットも抱えているのが定説となっています。
一方の、WP Fastest Cache は(一部レンタルサーバーを除き)相性問題が発生しにくいと評判です。WordPress特化型レンタルサーバー『wpX』だと上手く動かないようですが、それ以外のレンタルサーバーでは特に問題ないとのこと。
プラグインを有効化して、設定画面を開いてみましょう。
WP Fastest Cache の設定項目は1画面にリストアップされており、視認性や使い勝手がとても良いです。しかも、一番下の [Language (言語)] メニューで日本語を選択して [Submit (変更を保存)] ボタンをクリックすると設定項目が日本語化されるため、日本人にも優しい仕様となっています。
ちなみに私は、以下のように設定しました。
- キャッシュ:◯
- Widget Cache:×
- Preload:◯
- ログインユーザー:◯
- モバイル:◯
- モバイルテーマ:×
- 新しい投稿:◯
- Update Post:◯
- HTMLの圧縮:◯
- HTMLの圧縮プラス:×
- CSSの圧縮:◯
- Minify Css Plus:×
- CSSの結合:◯
- Minify Js:×
- JSの結合:◯
- JSの結合プラス:×
- Gzip圧縮:◯
- ブラウザキャッシュ:◯
- Render Blocking Js:×
- Google Fonts:×
というか、無料版で設定できる項目全てにチェックを入れただけですね。
なお、有料版にアップグレードすると、それ以外の項目にもチェックが入れられるようになります。
39.99ドル(約4,500円)とダウンロード販売にしては高めの値段設定ですが、無料版の時点でかなりの効果が出ているので、個人的には「全然払います!」って感じですね。
有料版は、モバイルサイトのキャッシュ化に対応していますので、スマホ経由のアクセスが多い方は購入を検討してみても良いかもしれません。
キャッシュを削除する場合は、WordPress管理画面の一番上に生成されたチーターアイコンから [Delete Cache] をクリックすれば OK です。
[Delete Cache and Minified CSS/JS] をクリックすると、CSS と JavaScript のキャッシュも一緒に削除できます。
『WP Fastest Cache』導入前&導入後を比較してみた
ベンチマークで見るのが一番分かりやすいですね。今回は『GTmetrix』というサイトで計測してみました。
Performance Scores
- PageSpeed Score:『Google PageSpeed Insights』のスコア
- YSlow Score:『Yahoo! Exceptional Performance』のスコア
Page Details
- Fully Loaded Time:ページ読み込み時間
- Total Page Size:ページサイズの合計
- Requests:リクエスト総数
まずこちらが、キャッシュプラグイン導入前のスコアです。だいぶ低いですね。
続いて『WP Super Cache』導入後のスコア。
ページ読み込み時間が若干早くなっていますが、誤差の範囲のような気もします。あるいは、設定に不備があるのでしょうか?まさかここまで変化が無いとは・・・
そして、こちらが今回導入した『WP Fastest Cache』導入後のスコアです。
Google のスコアがDからBに、Yahoo! のスコアがFからDにランクアップしました。
また、ページ読み込み時間については2分の1に、ページサイズも圧縮されているのが一目瞭然です。
『WP Fastest Cache』導入後の体感速度について
スコア上でページ読み込み時間が2分の1になっているわけですから、もちろん体感速度もアップしています。
以前は、全体的にワンテンポ遅れて記事内容が表示される感じでしたが、導入後は "テキストが全文先読み" された後に "スクロールに合わせて画像がパパパッと素早く表示されていく" 印象です。
「さくらサーバー、もうキツイかなぁ・・・」なんて思っていましたが、もうちょい粘っても良いかな?と思わされる程度には早くなった気がします。
最後に
スコアをAランクまでもって行くには、やはりレンタルサーバーのお引っ越ししかないのかな・・・と感じています。
とは言え、単に私自身の知識不足でスコアを上げられていないだけかもしれませんので、引き続き色々と試してみるつもりです。
『WP Super Cache』導入後のスコアが通常時とほぼ変わらなかったのは、もしかすると私のやり方に問題があるのかもしれません。逆に言うと、WP Super Cache は "初心者には使いにくい" プラグインとも言えます。
一方で、見ていただければお分かりの通り『WP Fastest Cache』導入後のスコアは明らかに上昇しました。巷の評判を聞きかじった限りだと「有料版じゃないと微妙」みたいな印象だったのですが、無料版でも十分過ぎるぐらい効果を享受できています。
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