HAGANEYA(@imech_jp)です。
1月10日に、グラムロック・シーンの伝説的ミュージシャン『デヴィッド・ボウイ(David Bowie)』が亡くなりました。享年69歳。
あまりにもジャンルの幅が広い上に俳優としても活動していたため、単純にグラム・ロックと言い切れる存在ではないかもしれません。その "つかみどころのない" 音楽性が、ジャンルのクロスオーバーに寛容な日本のリスナーに受け入れられた理由ではないでしょうか。
今回は、そんな『デヴィッド・ボウイ』の代表曲・名曲を MV で振り返っていこうと思います。
デヴィッド・ボウイ(David Bowie)の代表曲5選
Space Oddity
https://youtu.be/D67kmFzSh_o
1969年リリースの同名アルバム『Space Oddity』収録曲(2nd)。
グラムロックへと移行する以前の、サイケデリック・ロック/スペース・ロックな楽曲です。ボウイに限らず、60年代のロックには "オーパーツ" 的なものが多いと感じます。「古いのに新しい」みたいな不思議な感覚。
MV からサウンドに至るまで「これが40~50年前の作品?」と、自らの目や耳を疑ってしまうほどアイディアに溢れた楽曲です。2分12秒あたりからの間奏が個人的にツボだったりします。
Fame
1975年リリースの 8th『Young Americans』収録曲。
アルバムタイトルが表しているように、アメリカン(というか黒人音楽的)な雰囲気を持つ楽曲です。ちなみにジェームス・ブラウンが『Fame』からヒントを得た『Hot (I Need to Be Loved, Loved, Loved)』という曲をリリースしています(こちらも名曲)。
1990年にリリースされた『Fame '90』では楽曲のプロダクションが向上し、よりソウルフルな雰囲気に仕上がっています。
Let's Dance
https://youtu.be/N4d7Wp9kKjA
1983年リリースの同名アルバム『Let's Dance』収録曲(14th)。ホンダ・ステップワゴンの CM で使用されていたので「デヴィッド・ボウイは知らないけど、この曲は聴いたことがある!」という方も多いのではないでしょうか。
あまりにもキャッチー過ぎる作風ですが、そもそも "ポップ・アルバム" を作ろうとして生み出された時期の作品なので、そもそも「そういうもの」です。
全編コマーシャルな曲ばかりが並ぶ作品ですが、アルバム内で唯一異彩を放っている #5『Ricochet』は割と好みだったりします。
China Girl
https://youtu.be/E_8IXx4tsus
同じく『Let's Dance』収録曲です。イギー・ポップ(Iggy Pop)との共作であり、先に世に出たイギー・ポップ版(1977年発売)のセルフカバー曲として1983年にリリース。
『China Gial』の ”China” は、中国ではなく "ドラッグ" の隠語ではないかとの説もあるみたいです。言われてみると確かに "歌詞の内容" や "MV 冒頭部のサイケな雰囲気" がそれを彷彿とさせます。
Soul Love
1972年リリースの 5th『The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars(邦題:ジギー・スターダスト)』収録曲。
コンセプトアルバムなので代表曲という概念が無いような気もしますが・・・アルバムを購入した当時、一番良く聴いていたのがこの曲でした。車でよくかけてたなぁ。。。
最後に
亡くなる3日前に公開された『Lazarus』は、まさに「死ぬ直前まで身を削って作品を作り続けた」デヴィッド・ボウイそのものを描写したかのような、重苦しくも美しい作品となっています。
若くして命を落とし、伝説として語り継がれるロックスターが存在します。前者も "アイコン" としては格好良く見えますが、「自らが朽ち果てていく過程すらも芸術作品に昇華」してしまう、デヴィッド・ボウイの "深み" には敵いません。
あるお笑い芸人が、先輩芸人に「このまま辞めたらあんたかっこよすぎるから、落ちていくさまを俺たちに見せろ」なんて言ってましたが、デヴィッド・ボウイは命懸けで "老いの美学" を体現していたように思います。
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