HAGANEYA(@imech_jp)です。
[sudo apt full-upgrade] や [sudo aptitude full-upgrade] などでパッケージのアップデートを行った後に、linuxBean が上手く起動しなくなりました。
GNU GRUB(ブートローダ)までは表示されるのですが、その後「OS を起動する際に画面が真っ暗になってしまう」という不具合?です。正常にローディングが行われる時もありますが、ほとんど失敗します。
パッケージのアップデートを行わないことによる不具合もあるため、アップデートしないという選択肢はあり得ないのですが・・・どうにも挙動が不安定なのが気がかりです。
『Grub Customizer』で古いカーネルを強制起動するように変更してみる
GNU GRUB を放っておくと、数秒後に linuxBean が起動(Enterキーを押すと即起動)しますが、その際に選択されているのは一番上の [Ubuntu] という項目です。
この時に読み込まれるのは、基本的に "最新バージョンのカーネル" です。私の環境だと [Ubuntu, with Linux 3.13.0-85-generic] になります。
これを旧バージョンの [Ubuntu, with Linux 3.13.0-34-generic] で読み込むように設定してみました。
『Grub Customizer』は GRUBの設定をGUIから変更できるアプリケーションです。linuxBean ユーザーの場合はデフォルトで入っているはずですが、もし入っていない場合は Synapticパッケージマネージャからインストールするか、以下のコマンドを入力してインストールしてください。
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sudo add-apt-repository ppa:danielrichter2007/grub-customizer sudo apt-get update sudo apt-get install grub-customizer |
Grub Customizer を起動し、[一般] タブの [デフォルト起動] 部分を [Advanced options for Ubuntu>Ubuntu, with Linux 3.13.0.34-generic] に指定します。
あとは、左上の [保存] をクリックして Grub Customizer を終了しちゃってOKです。
再起動後、GNU GRUB の初期カーソル位置が [Advanced options for Ubuntu] に変わっています。
そのまま放っておくと、先ほど指定した旧バージョンのカーネルが自動起動し [Linux 3.13.0-34-genericをロード中...] [初期 RAM ディスクをロード中...] と表示されるはずです。
なお今回は、こちらの情報を参考にさせていただきました。
参考記事
カーネルアップデートしたあと最新のカーネルを削除する - Ry0 Note
ちなみに、リンク先の記事では「最新カーネル自体を削除してしまう」方法も書かれてあります。怖くなければ、そちらの方法を利用するのもアリでしょう。
最後に
何回か再起動を繰り返してみましたが、やはり旧バージョンのカーネルだと起動に失敗することが無くなりました。
先日の記事で「linuxBeanはアップデートの類を一切してはいけないという結論を導き出しかけた」と書きましたが、やはりアップデートは慎重に行う必要があります。
私の環境では、[Synapticアップデートマネージャ] [linuxBeanスクリプトの更新] [ソフトウェアの更新(アップデートマネージャー)] 経由でのアップデートは、何度挑戦しても OS が不調になりました。
Linux に詳しい方であれば、1つ1つ問題を炙り出して潰していくことも可能だとは思うのですが、私のような素人はうかつにアップデートしないほうが良さそうです。
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