HAGANEYA(@imech_jp)です。

2016年リリース。カワイイメタル系アイドルユニット『LADYBABY』のベストアルバムです。

ただし、本作発売時点で既にフロントマンのレディビアードさんは脱退しており、現在は金子理江さん・黒宮れいさんによる2人組ユニット『The Idol Formerly Known As LADYBABY』として活動しています。

そのため本作はどちらかと言うと “3人組ユニット時代のアーリーベスト盤” と言ったほうが正しいでしょうか。

正直、2人組ユニットとして再始動してからの動きが予想以上に活発なので、近い将来「そういえば昔、女装したオーストラリア人いたよね~」なんて懐かしまれる時が来るかもしれません。

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LADYBABY が “ベビメタフォロワーの頂点” に立てた理由

結果だけで見ると “一発屋” っぽい感じになってしまいましたが、1stシングル『ニッポン饅頭』は MV 視聴回数が2千万回を超えるほど世界中で注目の的となりました。

かつて同ユニットを語る際に必ずと言っていいほど比較対象として挙げられていたのが、今や世界的アーティストへと成長した『BABYMETAL』です。BABYMETAL が世界的にブレイクしたのが2014年で、LADYBABY のデビューおよび MV 公開年が2015年なので、おそらく “次のベビメタ” を求める方々の需要にガッチリハマったのではないでしょうか。

実際調べてみるとわかりますが、LADYBABY より前に結成・デビューしているカワイイメタル系アイドルは意外と多いです。

ですが、その多くは「この音楽ジャンルは手付かずだから先にやっちゃえ」とばかりに、特定のサブジャンルに偏り過ぎてしまう傾向があり、コアな音楽好き・地下アイドル好き以外の層を上手く巻き込むことが出来ていないように見えます。

これは、どのジャンルにも言えること(特にメタル系はその傾向が顕著)なのでカワイイメタル界隈が特別だというわけではないのですが、何というか「器用貧乏な方向に行きたがるグループが随分と多いんだなぁ・・・」といった印象です。プロデューサーやコンポーザーの趣味でしょうか。

一方 LADYBABY は、露骨なまでに BABYMETAL をなぞりつつも、フロントマンが “女装したヒゲ面のオーストラリア人プロレスラー” という圧倒的インパクトを備えていたことによって「似てるけど・・・まあいっか」と、パクリの検閲をちゃっかりパスしちゃった感があります。

また、音楽性も比較的オールラウンダーな方向性を志しており “小難しくない” というのも大きいです。

 

メタルコア一辺倒ではない、バラエティに富んだ楽曲ラインナップ

海外ウケを狙いまくった歌詞・MV が特徴的な『ニッポン饅頭』だけが注目されがちですが、その他の楽曲もメロディラインや構成がしっかりしています。

例えば、Slayer ライクな禍々しいイントロ・Aメロとポップなサビとのギャップが面白い 3rdシングル『蓮華チャンス!』辺りはニッポン饅頭と楽曲構成が似ていますし、エクストリーム度も高めです。

また、2ndシングル『アゲアゲマネー ~おちんぎん大作戦~』は、ピコリーモなイントロ~欧米圏のポスト・ハードコアバンドのようなエモい Aメロでロック好きの心を射止めつつ、中華×J-POP な Bメロ~歌謡曲風味なサビへと違和感なく移行していく流れが最高にクールです。個人的にですが、レディビアードさん在籍期の楽曲ではピカイチだと思います。

どことなく “ももクロ” を彷彿とさせる『ビアちゃんロボット』『セシボン・キブン』のような楽曲もあれば、POLYSICS 風シンセポップ・サウンドが心地良い『ULTRA☆LUCKY』、レッチリの “By the Way” を J-POP流に料理した感じのエモいオルタナ曲『SCHOOL OF HARD KNOCKS』など、メタルコア一辺倒にしないバランス感覚も良いですね。

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ビアちゃん在籍時のハチャメチャ感を堪能できる好盤

個人的には2人組ユニットになった現在のほうが音楽性・楽曲構成・歌唱法に深みが出ていて好みなのですが、ビアちゃん在籍時のゴリゴリな感じも “これはこれでアリ” といった感じです。

黒宮れいさん・金子理江さんの歌唱力が光る楽曲もいくつかありますが、本作の時点ではやはり “合いの手担当” といった印象が強く、まだまだベビメタフォロワーの域を脱していない雰囲気はあります。

脱退理由はわかりませんし、そもそも脱退なのか解雇なのかどうかも怪しいところですが・・・ユニット名の名残りも含め、現在の『The Idol Formerly Known As LADYBABY』の雛形を作ったレディビアードさんの功績は大きいと言えるでしょう。