HAGANEYA(@imech_jp)です。

1985年リリース。パワーメタル・バンド Helloween の 1st フルアルバムであり、母国ドイツで11万枚以上のセールスを記録した作品です。

プロデュースは、Grave Digger・Kreator・Sodom などドイツのバンドとの仕事で有名な Harris Johns さんが担当しています。ただし、当記事で一緒に扱う『Helloween EP』収録曲のみ、バンドのセルフ・プロデュースです。

アートワークは Uwe Karczewski さんが担当。バンドの初期3作の他、Heavens Gate・Iron Angel・Iron Savior・Stormwarrior などドイツ出身のバンドを複数手掛けています。

なお、当記事では EP『Helloween』1st『Walls of Jericho』シングル『Judas』の3作品をまとめて扱います。もっとも3作品とは言え、1987年にリリースされた CD版の時点で既に一括収録されているので、実質1つの作品と捉えている方も多いのではないでしょうか。

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ヘヴィメタルに興味を持つキッカケをくれた “原点” 的バンド

話が横道にそれますが、私が初めて聴いた海外メタルの楽曲は Helloween の “Future World” です(次作に収録)。

本格的にメタルを聴き始めたのは2000年初頭ですが、ラジオでたまたま流れていたのを聴いたのが・・・多分1996年ぐらい?記憶が定かではありませんが、確か Date fm の『ROCK THE NATION』だったかと思います。

うっすらとメタルに興味はありつつも「バンドが多過ぎてどれから聴き始めたら良いのかわからない!」と悩んでいた私が当時 “唯一” 聞き取れたバンド名だったため、妙に印象に残っていましたね。

その後2001年辺りからニューメタルにハマり、1〜2年ぐらいは「ヘビメタなんてダサくて聴けやしねえ」という “反抗期” を挟んだわけですが・・・結局現在はゴリゴリに聴きまくっているわけで、私にとっては “原点” とも言えるバンドです。

 

NWOBHM の影響を残しつつ、後の Helloween の片鱗を感じさせる場面も

CD版(Helloween/Walls of Jericho/Judas)

  1. Starlight
  2. Murderer
  3. Warrior
  4. Victim of Fate
  5. Cry for Freedom
  6. Walls of Jericho / Ride the Sky
  7. Reptile
  8. Guardians
  9. Phantoms of Death
  10. Metal Invaders
  11. Gorgar
  12. Heavy Metal (Is the Law)
  13. How Many Tears
  14. Judas

 

Walls of Jericho

  1. Walls of Jericho
  2. Ride the Sky
  3. Reptile
  4. Guardians
  5. Phantoms of Death
  6. Metal Invaders
  7. Gorgar
  8. Heavy Metal (Is the Law)
  9. How Many Tears

 

Helloween EP

  1. Starlight
  2. Murderer
  3. Warrior
  4. Victim of Fate
  5. Cry for Freedom

冒頭でも触れましたが、CD版は3作品をまとめた “企画盤” となっています。#1〜#5 までが『Helloween EP』で、#6 以降が本編。最後に収録されている『Judas』はシングルです。

実質1作品とは言ったものの、#6『Walls of Jericho / Ride the Sky』で明らかに一旦仕切り直しているため、体感的には “2作品を続けて聴いている” 感じですね。

さて、この時期の Helloween には、NWOBHM からの影響が若干残っています。いわゆる Judas Priest や Iron Maiden から大きく影響を受けたサウンドです。

#3『Warrior』の特徴的なギャロッピング・ギターは完全に Iron Maiden ですし、#7『Reptile』の前半パートは Judas Priest 直系といった印象。

タイトルからして “Victim of〜” なプログレ気味の長尺曲 #4『Victim of Fate』 や、前半がモロに “Judas Priestのバラード曲” みたいな #5『Cry for Freedom』などは、どことなく『Sad Wings of Destiny(邦題:運命の翼』的。

一方、イントロが完全に Locked In (Turbo) な #9『Phantoms of Death』や、Ram It Down 辺りの作風を彷彿とさせる #11『Gorgar』など “本家が逆輸入” したのでは?と思われる楽曲もあったりします(本作のほうがリリースが先)。

というか、#14『Judas』なんてタイトルの楽曲が存在する時点で、影響を公言しているのとイコールですけども・・・

と、一般的に “正統派メタル要素を含む作品” というイメージがあるとは思うのですが、既に後の Helloween の原形とも言えるサウンドはある程度出来上がっていたりします。

#1『Starlight』2分2秒辺りの “(前後の流れ的に)違和感のあるメロディを急にブチ込んでくる” 感じとか、#2『Murderer』の2分23秒辺りのクラシカルなメロディラインは、すごく Helloween っぽいと感じます。

また、#8『Guardians』#10『Metal Invaders』#12『Heavy Metal (Is the Law)』などに至っては、全編通して Helloween サウンドのプロトタイプと言えるサウンドに仕上がっている印象です。

 

スラッシュメタルとは別の方向に枝分かれした、正統派メタルの “子孫”

パワーメタル(メロスピ)への偏見が根強かった “ニューメタル全盛期” の自分に「あれ?これは悪くないかも」と扉を開かせたのが、何を隠そう本作の正統派メタル要素です。

Judas Priest も初めて聴いた時は拒絶反応があったのですが、メタルの歴史を辿っていく内に見方が変わり、その流れでパワーメタルやエピックメタルなども受け入れられるようになった感じでしょうか。メタルに限らずですが、歴史を勉強していくことで見えてくるものって意外と多いんですよね。

なお、本作の中世ヨーロッパ的な歌詞やサウンドをさらに掘り下げた次作『Keeper of the Seven Keys: Part 1』では、”パワーメタルの始祖” とも言える音楽性を完全に確立。当該ジャンル全体の代表作として現在も愛されています。

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