HAGANEYA(@imech_jp)です。

先日書ききれなかった『新春TV放談2016』雑感の続きです(本日で最終回)。

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「インターネット動画配信 テレビへの影響は?」について

徐々に認知度が上がってきている『Netflix』『Hulu』などにも触れつつ、こんなトークが交わされていました。

ヒャダイン:今、”全録(番組全部録画)” もだんだん定着してきてて。一週間分、全てのチャンネルが観ることができる。で『Netflix』で、観たい番組も観れる。

テリー伊藤:主導権が「視聴者のほうが優先する」っていう。ここがやっぱり、一番の変わったとこ。とは言っても、やっぱり “ソフト” だと思うんですよ。民放のソフトって・・・特にバラエティって、圧倒的ですよ。圧倒的に面白い。イッテQにしろマツコの番組にしろ「無い」ですよ。世界に。そうなると、向こうのほうがガサツな番組を作ってるじゃないですか。日本のキメ細かな “和菓子” みたいなものと、向こうの “ポテトチップ” が来るみたいなもんだから。似て非なるものだから。もちろん、両方食べれば良い話だけども、違う路線で行っていればそんなに慌てることもないなって風に僕は思いますけどね。

吉田正樹:今まで、ほら・・・ネットって “パソコン” で観てたでしょ。これ “テレビの大画面” で観ると衝撃ですよね。面白い。うちは割と大きめのテレビがあるんですけど『Netflix』とか『Hulu』とか観るとやっぱ面白いわけ。大画面だと。これ、相当ライバルになるなと思うんですけど。さっきテリーさんが仰ったように、やっぱりバラエティは地上波のものがまだちょっとリードしてるかな、と思いますね。

テリー伊藤:ちょっとどころじゃないっす。

吉田正樹:だいぶね。

ヒャダイン:色々・・・『BeeTV』とか『ニコニコ動画』とか色々みんな健闘してたんですけど、やっぱりそこで作られるオリジナルバラエティって、地上波には全然敵わないんですよね。”面白さ” も “キャスティング” も。なのでやっぱり、それは・・・民放の “予算” だったりとか、あとその・・・ “気概” だったりとかが一つ違うのかなってのはありますよね。

吉田正樹:ここからの対決はね、結構シビアになってくると思いますよ。

テリー伊藤:でもあれですよね・・・視聴者的には面白いですよね。選択肢が増えてるわけだから。

『新春TV放談2016』より引用

 

『トゥルルさまぁ~ず』などの一部例外はあるものの、確かに「ネット発の番組は(認知度・予算などがネックで)色々な意味で “弱い”」と感じます。そもそも世の中には “ネット配信番組の存在を知らない” 視聴者も存在するわけですし、これはもう仕方がないのかもしれません。

ですが、今の時代は “ネット発” で売れるバンド・タレント・アイドルなども出てきてますし、使い方次第では “地上波に還元できる” ものもたくさん生み出せると思います。

例えば『BABYMETAL』なんて当初は一部のメタラーが騒いでただけなのに、今や世界的なアイドルへと飛躍しました。ようやく日本でもタレント・ミュージシャンが名前を口にするようになってきましたが、決定的なブレイクのキッカケは “海外ファンによる口コミ” です。

また最近だと、まるで水を得た魚のように「浜田ばみゅばみゅの CD セールスが芳しくない」という “ネガキャン” をするネット記事がいくつもあります。ところが、デビュー曲の YouTube 動画再生回数は2016年1月10日時点で「320万回」を突破。動画が公開されてから1ヶ月で300万回を超える再生回数を叩き出すような MV は、日本においてはそうそう多くありません。これは紛れも無く「浜田ばみゅばみゅに “影響力” や “需要” がある」ことの証明であり、もはや「CD セールスが “需要” をはかる基準として、アテにならなくなった」何よりの証明だと言えます。

ともあれ、テリー伊藤さんが言う「選択肢が増えている」ということだけでなく、“ネット” と “テレビ” を上手く絡めることによって爆発的な相乗効果を発揮する可能性は大いに考えられるのではないでしょうか。

それと・・・『Netflix』『Hulu』については「普段レンタルビデオをよく借りる人ほど積極的に利用してほしい」動画配信サービスだと思います。

よく「レンタルビデオ屋の店員と “延滞料金” 絡みでケンカになった」みたいなネット記事・まとめ記事をよく見かけますが、延滞料金どころか「新作DVDを数本借りる程度の金額で、映画・ドラマなどが見放題」となるわけです。正直、利用しない意味がわかりません。「店員とケンカしてるヒマがあったら、今すぐテキトーなパソコンとモニターを購入して、とっとと申し込めばいいのに」と言いたくなります。

 

「これからのテレビに期待すること」について

最後に、各パネラーが「これからのテレビに期待すること」について、それぞれの思いを語りました。

テリー伊藤:テレビの前で「こっちが良いかな」とか「あっちが良いかな」とかっていう風に、独り言でも良いし・・・何人かいてテレビを観た時に “語れる” ようなテレビが面白いかなって思ってるんですよ。例えば『ねるとん』やってる時「こっちの女の子が良いだろ」とか「いや、こっちのが良いだろ」っていう。”テレビのこっち側で話ができる” みたいな・・・そういうのって普遍的なものだから。そういうのが意外と・・・ガサツっていうか俗っぽいんだけども。それこそ、隣りの家に誰が住んでいるかわからないような環境が多い中で、テレビがやっぱり “町内会” みたいなところがあるから。そういうのが良いかな、なんて風に思いますけどね。

YOU:海外ドラマも本当面白くて・・・でも「予算が違う」ので、これ比べ始めると絶対ムリなんですけど。だけど、なんか・・・「”素敵な本” で “素敵なキャスト” で、きちっとしたドラマを一生懸命作ってほしい」と思います。

ヒャダイン:若いディレクターだったりプロデューサーが「今の現状を打破しよう!(特にフジテレビ)」といった風潮がある中で、それを押さえつけないで・・・たとえ最初は数字が悪かったとしても、すぐに “ワンクールで打ち切る” とかじゃなくて「ちょっと泳がせる」っていった余裕がないと、ホントもう「未来が無くなっちゃうな」と思って。”成長する時間” って必要じゃないですか。どんなお化け番組でも、いきなり「ドン!」といったのって少ないと思うので。いっぱいちゃんと信頼をして、見守ってあげる時間って必要じゃないかな、と思いますね。

千原ジュニア:そうなんですよね。俺もあの・・・『オモクリ監督』で、やってたんですよ。

ヒャダイン:あれは本当に腹が立った、僕。「なんで終わったんだ?」って思って。すっごい好きな番組だったのに。

吉田正樹:『オモクリ(監督)』はちょっともったいなかったよね。

ヒロミ:深い時間でやったら、ずーっと出来たよな。

『新春TV放談2016』より引用

ヒャダインさんのコメントで『オモクリ監督』の名前が出てきましたが、これには100%同感でした。まさにあの番組は “泳がせるべき番組” の筆頭格だったと思います。最近のフジにしては、良い切り口の番組だっただけに残念です。

 

吉田正樹:”共有” の部分って・・・ネットや色んなものが発達しても、それは “特定の層” なので。「みんなが話題にできるもの」これをもっと意図してやっていけると良いと思いますね。「翌日、会社や学校で喋る」でも良いし「観てる最中にネットでツイートする」っていうのも良いと思います。

ヒロミ:まああの・・・こればっか言ってると「お前ホント、フジにいくらか貰ってるだろ」って言われるけど(笑)でも、昔が面白かったから「昔と同じようなことをやれ」とかっていうんじゃないと思うし。”昔だったら絶対やらないようなこと” のやり口で、でも「あ、こういうのが今面白い」とかって。その・・・面白いっていうのは、俺らがやっていた芸人としての “ネタをやる” とか “色んな面白話をする” とかっていうことじゃなくて。”生き方” だとか “何でもないこと” が楽しかったりとか、っていうことまで含めて、そういう番組を・・・フジテレビで(作って欲しい)。

俺は別に出なくても良いんだけど。フジが良くないと、何となくこう全体に・・・やっぱさ、テレビ全体がダメなように思われちゃうじゃん。やっぱフジが上がると、テレビがこう・・・上がっていく感じがするんだよね。頑張ってほしいですよね。

『新春TV放談2016』より引用

一応書いておきますが、これは “NHKの番組” です。フジテレビでこの番組をやっていたら “ゴリ押し” と言われてしまうところですが・・・なぜかこのNHKの番組は、昔からフジを応援してるみたいですね。

個人的には「かつてのフジの芸風は “テレビ朝日” と “テレビ東京” が半分ずつ受け継いだ」と考えています。テレ東は、元々の “隙間産業” 的な成分も含まれているので、相乗効果で面白くなったというか。。。あと、テレ朝に関しては “ポジション” 的な意味合いで、ですね。長寿番組が結構多いですし。

 

そして、終始当たり障りのないコメントをしていた羽田さんですが “番組最後に放ったコメント” が結構考えさせられるものでした。

羽田圭介:テレビはずっと安泰だと思うんですよ。というのも・・・テレビを持ってない僕からすると「みんなテレビ観まくってるな」って思うんですよ。色んな反響とか “テレビの話” ばっかしてて。サイン会とかやった時も、サイン会にわざわざお越し下さる方で僕の本を一冊も読んでない方がテレビの感想とか・・・ファンレターとかでも「まだ一冊も読んでませんが」とか “テレビの感想” 書かれたりとかで。

いくら「ネット配信とかオンデマンドがこれから主流になるだろう」って言われてても、”自分の好きな番組・観たい番組” を “自分の意思決定” で選択して観ていくってのは、結構限界があると思うんですよ。ずっと同じような番組ばっか観ちゃうと “飽きる” と思うんですよね。僕最初、海外ドラマって「すっごいちゃんと構築されてて、日本のドラマよりレベル高いな」と思って、一時期すごいハマって観てたんですけど・・・プロットが透けて見えて全部同じに見えてきて、もう今は一切観てないんですよ。やっぱ「自分の好きなものばっか観てると全部同じになっちゃう」んで・・・だから生放送だからこそやれる「思いもよらぬ映像を観てしまった」っていうやり方ってのが、地上波で何かを放送する意味って見出だせるんじゃないかな、って思います。

『新春TV放談2016』より引用

 

昔からよく「新聞を読め」って言われますよね。新聞って “選び方を間違えると危ない” 媒体だとは思うんですが「自分があまり興味が無いものについて深く触れられる媒体」という意味では、いまだに “最強の媒体” だと思うんです。

羽田さんの「自分の好きなものばかり観てると “飽きる”」というコメントは “気持ち” 的な意味合いで言ったと思うんですが、飽きるということはつまり “脳が働いていない” とも言えるわけです。

参考リンク

脳の働きをガタ落ちにさせるキケンな習慣|NAVER まとめ

「毎日同じ作業を繰り返していると脳が退化する」とも言われていますし・・・それを防ぐためというわけではないですが、”テレビ以外では絶対に実現不可能な番組” がどんどん出てくるようになれば「”嫌なら見るな” って言われたから観ない」派の方々が、テレビを見直すキッカケになるのかもしれません。

 

最後に

ヒャダインさんのような “視聴者に近い” 感覚の意見を持つ人もいれば、吉田正樹さんやテリー伊藤さんのように “現場に深く関わってきた人だからこそ出てくる” 意見を持つ人もいたりと、なかなかバランスの取れた人選で非常に見応えがありました。

NHKってお堅い印象が先行しがちだと思うんですが、こういった “民放には実現できないような番組” をサクッと出してくることもあるので、意外と侮れないんですよね。地上波において “裁判長” とか “議長” 的なポジションで民放について語ることが許される、唯一のテレビ局なのかもしれません。

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