HAGANEYA(@imech_jp)です。

2年ほど前に【雑食メタラーが選ぶ、ロック好きのための「音楽性重視」アイドル5選】という記事を書きました。

元々有名なアイドルグループ、翌年に大ブレイクしたグループ、解散したグループなど、色々と取り上げましたが、「ロック好きの」と言ってみた割にはロック要素が薄めのアイドルも混ざっていたように思います。

今回は、前回よりもロック要素が強めかつ、個人的に注目しているアイドルグループをご紹介します。

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目次

 

五五七二三二〇

8人組の覆面アイドル。もう既に正体が判明してるので今更ですが、某有名アイドルグループからの派生ユニットです。某有名お菓子とのタイアップ企画なので、おそらく期間限定でしょうか?だとしたら、非常にもったいない。。。

半世紀優等生

Slipkontばりに演奏パートを分担してはいるものの「本人達による生演奏」が売りです。目元を隠した女の子達が演奏するPVを見て、DIR EN GREYの「脈」を思い出してしまいました。

曲調はいわゆる、マスコア(Mathcore)やエクスペリメンタル(Experimental)などのアバンギャルド系ロックを薄〜く散りばめた感じのポストハードコアといった感じです。若干古いですが「The Blood Brothers」や「Fall of Troy」辺りを彷彿とさせるサウンドだと思います。

BABYMETALが「バックバンド(神バンド)は実質”外注”だけど、SU-METALの歌唱力は本物ですよ」という形で支持を得たのに比べ、五五七二三二〇は「だったら、アイドル自身が楽器を練習して、自給自足で演奏できるようになっちゃおう!」という全く異なるアプローチを取ってきたことに、内心ニヤリとしました。ここのチームは「よくわかってる」と思います。

それだけに、単発の企画モノで終わってしまいそうなのが惜しいです。せっかく美味しいポジションを開拓できたのに、みすみす捨ててしまいそうな気がするのが何とも。。。母体となるグループの合間に活動する程度でも良いので、ぜひとも続けていってほしいグループです。

今は拙い演奏能力かもしれませんが、このまま活動を継続し、腕を磨いていけば大化けすると思います。

 

BiSH

BiSH-星が瞬く夜に-

2015年結成。 BiSのスタッフが再集結し、中身(アイドル)だけ全取っ替えしたグループ。PV見ましたが、見事にBiS時代と似たような雰囲気の女の子ばっかり見つけてきたなーと感心。。。

BiSと同様、松隈ケンタ氏が楽曲をプロデュースしています。この時点で、音楽面でのクオリティは保証されたも同然ですね。

BABYMETALの大ブレイクも影響してるんでしょうか?BiSよりもエモい感じが抑えられた分、伝統的なメタル寄りの楽曲もやりたがってる気がします。サビで日本語詞を英語っぽく発音する「マキシマム・ザ・ホルモン」的なスタイルの「OTNK」なんて、BiS時代になかったフォークメタルな味付けのサウンドなので非常に面白いです。

OTNK

MONSTERS

BiSよりも楽曲のマニアック度は減りましたね。「以前よりも幅広い層に聴いてもらいたい」という、プロデュース側の意志を感じました。

チームがしっかりしていると、ガワを変えてもクオリティが維持出来ちゃうという好例だと思います。”チームBABYMETAL”も相当に優秀ですが、こちらも負けず劣らず全般的にレベルが高いです。唯一の問題は「(芸風的に)すぐ解散しそう」ってことぐらいでしょうか。。。

Perfume然り、さくら学院然り、BABYMETAL然り。BiSの二の舞にならないよう、BiSHチームもアミューズ系アイドルのように大事に育ててあげてほしいです。楽曲とコンセプトは完璧なので、あとは「持久力」さえ手に入れれば、BABYMETALと双璧をなす、もう一つの雄に成長すると思います。

 

FRUITPOCHETTE

愛媛発の2人組アイドル。2012年結成 。「ひめキュンフルーツ缶」の姉妹ユニット。

ほのかにピコリーモな味付けを感じる楽曲があるものの、基本的には正統派のパワーメタルサウンドが中心。ここの事務所自体がバンド中心ということなので、音圧もかなり本格的です。GALNERYUSあたりが好きな人であれば、割とすんなり入れるかと思います。

暴虐-PARASITE-

蒼天-Paradox-

偉人-CleverDick-

このユニットを一言で表すとしたら「質実剛健」。アイドルだからと言って、安易に「ロキノン系っぽい曲やっときゃ良いんでしょ?」「ギターをチョロっと入れて”ロック調”にしておけばOKだよね?」という感じではありません。

ただ、2人組ユニット+本格的なバックバンドを擁する時点で、もはやアイドル要素は無いに等しいですね。というか、もはやガールズメタルバンドのような気が。。。

この路線で長期的にやっていくのであれば、間違いなく本職のメタルバンドと比較される未来が待っているでしょうから、いっそのこと歌唱力を徹底的に鍛えまくって、浜田麻里や寺田恵子(SHOW-YA)のような方向性を目指していってほしいです。

あと、どうでも良いことですが、曲名が昔のT.M.RevolutionやLaputaみたいだと思いました。

 

nanoCUNE

嘘つきライアン

愛媛発の4人組アイドル。2011年結成、2015年メジャーデビュー。 先ほどのFRUITPOCHETTEと同様「ひめキュンフルーツ缶」から派生したグループ。

ロックに懐かしさを感じるテクノ調のメロディラインを融合し、飛び跳ねるようなシンセサウンドが特徴。ポストロック要素もあるみたいですが、個人的にはあまりその要素は感じませんでした。

とりあえず「TVいーじー」のメロディラインが好き過ぎる。。。この曲をたまたま聴いて一気にnanoCUNEに対する注目度が上がりました。

TVいーじー

テンプラ

「テンプラ」も良いですね。完全にnanoCUNEの色を確立してるように思います。楽曲プロデューサーである「山下智輝」氏の名前は聞いたことがありませんでしたが、非常に私好みな楽曲ばかりです。

「Negicco」「初期Perfume」に加え、でんぱ組.incのようなゴッタ煮感も併せ持っているので、この辺のグループが好きな人には、nanoCUNEの楽曲も刺さるのではないでしょうか。

ここのチームもBiSHの所と同様、楽曲・PV含め、全般的にセンスが良いです。「アニメ要素の無いボーカロイド」的な雰囲気というか。。。「よそのアイドルと差別化してやろう!」という気負いが無さそうに見えるのに、独特の個性を醸し出してます。

 

PassCode

大阪発の5人組アイドル。2013年結成。

シーンの立役者であるBABYMETALが「過去の全てのメタルジャンルに敬意を表する」ような”メタル年表”的な芸風であるのに比べ、こちらは「ザ・最先端」といった趣。直近の作品は、Fear, and Loathing in Las Vegasを思わせるエレクトロニコア・メタルコアサウンドが主ですが、ロキノン系ポストハードコアな楽曲もあったりと、割とバラエティに富んでます。

オレンジ

メタルコア一派の特徴である「ブレイクダウン」を多用するのも特徴ですね。ブレイクダウンとは「激動プログレッシブ」の2分53秒あたりや「アスタリスク」1分34秒あたりからの「曲調が急変する箇所」のことです。

激動プログレッシブ

アスタリスク

伝統的なメタルを好んで聴いてきた人の中には、ハードコア界隈からの輸入品であるブレイクダウンパートに違和感を感じる人もいるかもしれませんが、メタル系アイドルに限らず最近のメタルバンドは洋邦問わず「メタルコア的な楽曲構成」が標準搭載になってきてる気もします。

そういえば、PVが露骨に海外を意識した作風ですね(アニメや漫画ネタは無いですが)。海外リスナーに対しての「どうせお前ら、日本の”こういうの”が好きなんだろ?」感がよく出ている気がします。ホルモン・でんぱ組.inc・最近のももクロ辺りがPVでよくやる手法ですね。「ロック系アイドルシーンで天下を取ってやろう!」という野心を感じます。

XYZ

 

最後に

いかがでしたでしょうか。前回の記事よりはロック寄りのアイドルグループに絞れたような気はします。

ちなみに、記事内で出てきた「ひめキュンフルーツ缶」という、FRUITPOCHETTEやnanoCUNEの母体となるグループも紹介したかったんですが、5選って書いてしまったので今回は外しました。ひめキュンフルーツ缶も、かなりセンスの良いロック系アイドルだと思います。ここの系列は本当にハズレがありません。

 

今回挙げたアイドルの中で、私がもっとも気に入ったのは「nanoCUNE」です。よりによって、この中でもっともロック要素が薄いグループではあるんですが、楽曲のメロディラインがあまりにも素晴らしいので、ダントツでハマりました。

ももクロやBABYMETALが出てきた当初は「アイドルが中途半端にロック・メタル界隈に入って来るんじゃねーよ」と、嫌悪感を抱いていたものですが、数年後ここまで考え方が180度変わるとは思ってもみませんでした。

そもそもロックやメタルってのは「10年に1度、シーンの流れを変えるジャンルが彗星の如く現れて、再び盛り返す」といった歴史が繰り返されてきてるわけで、そういう意味では現在の「アイドル+本格的なロック・メタルミュージック」も、そういった流れの一つだったりするのかな・・・なんて今では思います。

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